KEVINサイトウの一日一楽 

人生はタフだけれど、一日に一回ぐらい楽しみはある。

凸凹デイズ

2007年06月11日 | Book
 鞄の中のワサビについて書いたのは、もうひとつ理由がある。

 ちょうど”凸凹デイズ”(山本幸久著)という本を読んだ後だったから。

 十年前、ふとしたきっかけからデザイン事務所にバイトするようになったデザイン専門学校の学生・大滝が、同じデザイン事務所でバイトする美大の学生で風呂にも入らずむさくるしいけど天才肌の黒川と、地方の出身なのにチャキチャキの男勝りで黒川と同級の女子大生である醐宮(ゴミヤ)と意気投合し、独立してデザイン事務所を立ち上げる。
 長身二人の男と小柄の醐宮から成る三人組のシルエットは、凹の形をしており、独立したデザイン事務所は”凹組”と名付けられる。
 上昇志向の強い醐宮に気圧された彼らは、大きなデザインコンテストに共同で応募する。
 化粧品会社のルージュをデザインしたその作品は、大きな賞を受けるが、醐宮はそれを単独作品だと偽り、その賞を礎にデザイナーとしての成功の階段を上っていく。
 そして、10年が経つ。

 醐宮は売れっ子事務所の社長を務めている。
 そして醐宮の抜けた穴を、新米の凪海が埋めている。

 現在の凹組を凪海が語り、10年前の凹組を大滝が語る。
 そして交差する二人のモノローグが凹組の歴史と、それに関わった4人の心の底を次第に露にし、4人は凹組という共同体を如何に愛し、そこからは決して離れられない存在であることを明らかにしていく。

 甘い共同体…?そうかもしれない。
 でも、一番楽しい職場ってきっとこんなじゃないだろうか。

 心から信頼し合い、言いたいことは言い、時に厳しく、しかし、困ったことがあれば助け合い、馴れ合いではなくそれぞれの個性は尊重する。

 世界一良い社風作りが、自分の仕事とISOちゃんは言い切るが、凹組こそが、世界一良い社風の事務所かもしれない。

 バッグの中に、練りワサビのチューブを入れているsatoさんを見て、きっといい会社なんだと凹組の片鱗を見た。

 しかし、ダースベーダーのテーマで登場する醐宮の何て魅力的なこと。僕は醐宮が好きだ。

 そして、本編で重要な役割をしているのが、ユニコーンの「雪が降る町」という曲。
 僕は、この曲を知らない。


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2 コメント

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Unknown (misao)
2007-06-14 09:18:12
[sato]さんの日記はかなり笑えますよね
本人を知ってる人はどんな表情で言っているのか
目に浮かんでもっと笑えてくる筈・・・

最近mixiを止めようかと思っていたんです
確かにブログって自分の日記であって何を書いても自由だとは思うんですが
こういう場に公表している限り誰かが読んでいる訳ですよね
そこに人の悪口を書き込んだり、すべてが自虐的な発言だったり・・・・
読んでいる方の気持ちなんてまったく無視の日記を読んで
「心が痛くなってきた・・・・」って思ったんで・・・・
でも、違うんですよね、[sato]さんの日記とか[kevin]さんの日記とか
心が強くなる様な前向きな言葉だったり
心が和むような楽しい言葉だったり・・・・・
だから決めました!
読みたい人の日記だけ読むって事に!!
この選択間違ってますか・?・?
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賛成 (Kevin)
2007-06-14 17:04:43
大賛成です。読みたいものだけ読みましょう。僕はmisao さんの日記読みたいですよ。
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