それは、東武東上線の川越駅内の小さな本屋だった。
これからの長く退屈な道中をまぎらわすために、軽い文庫本でも買おうかと思った僕は、何故か作者も知らないその本を、文庫本の山の中から掴んでいた。
それが、佐藤正午の「ジャンプ」だった。
東上線の中で、山手線の中で、そして新幹線の中で、僕は夢中でその本を読んだ。
ある日、主人公のアパートからコンビニに買い物に行った彼女 . . . 本文を読む
Leonは、確かに新しいコンセプトを持って誕生した雑誌で、オヤジ達のライフ・スタイルに影響を与えた。しかし、ファッション紙であることは否定出来ず、夢を売るためのお砂糖がまぶしてある。
そこで、リアルな不良オヤジが、香港でどうやって遊んでいるかレポートしよう。
まず大切なのが、ホテルだ。気持ちの良いホテルでないと、全ての気分が台無しだ。眠るだけだから、何処でもよいと思ってはいけない . . . 本文を読む
鞄の中のワサビについて書いたのは、もうひとつ理由がある。
ちょうど”凸凹デイズ”(山本幸久著)という本を読んだ後だったから。
十年前、ふとしたきっかけからデザイン事務所にバイトするようになったデザイン専門学校の学生・大滝が、同じデザイン事務所でバイトする美大の学生で風呂にも入らずむさくるしいけど天才肌の黒川と、地方の出身なのにチャキチャキの男勝りで黒川と同級の女子大生である醐宮( . . . 本文を読む
「センセイの鞄」という川上弘美のとても切ない小説があったけれど、鞄という持ち物は、何故かその人の個性を表す。だからこそ、その中身を公開するということは、自分の裸を晒すのに等しいかも。
僕のブログにコメントを定期的にくれるsato さんのマイミクは、力が抜けているのに、妙にハートのど真ん中をつくような鋭い感性があり、ドキリとすることが多い。
彼女の日記は、少ない言葉で、全てを表現する . . . 本文を読む
ホーチミンに一泊したあと、ハノイに飛び、二泊。現地法人の役員会などを終えて、中国入りした。
ベトナム現地駐在員の苦労と頑張り、合弁パートナーの思いやりに触れると、怒っている場合ではない、頑張らなくてはと素直に思う。
中国で迎えた日曜日に、お客さんとゴルフに行った。
中国シンセンには、常識では考えられないようなすさまじいコースがある。
何がすさまじいかというと、スケール . . . 本文を読む
タイから帰国し、数日を経て、再び海外に出た。
まずは、セントレア空港からベトナム、ホーチミンへ飛ぶ。
飛行機が飛ぶ前も、そして飛んだ後も僕はとても怒っていた。
実は、僕の中には、修羅が住んでいて、とても短気で、攻撃的だ。
このBLOGにコメントを送ってくださるISOちゃんとか、うちの香港のHのようにいつも穏やかで、怒りという下劣な感情などはなから持っていないのでは、と思えるような . . . 本文を読む
N子さん、
返信遅くなってごめんなさい。
BLOGにコメント戴き、その中で帰国のことが書いてあり、驚きました。
最近は、タイに行く機会が減ってしまったので、貴女と会いたいなあと思いながら、中々そのチャンスに恵まれない中でのコメントでした。
帰国する理由、そして今後の身の処し方など聞きたいことで一杯です。
貴女は14年間もタイに居たのですね。僕がタイで仕事を始 . . . 本文を読む