うねうねくにくにちう

蚕好きな女性の悪趣味な日々。

紅花摘み取り

2008-07-17 00:23:32 | Weblog
前回の記事の続きがあって
実は、紅花摘み取りを体験してきたのだ。
これがね、全て予想外だった!

事前に言われた持ち物は雨具に長靴、ゴム手袋。
あんまり深く考えてなかったんだけど
現場について(ちなみに現地早朝6時。家を出たのは4時)
雨具を着るように強く言われて
雨が降ってないのに~と頭が???に。
そして、ゴム手袋ではなくより丈夫な革手袋の方を着用。

で、一旦集会所で、紅花の摘み取りの方法を教えてもらい
目的の紅花畑に向かう。

やっと紅花摘み取りができるー。
畑に入って一番びっくりしたのは
紅花ってトゲが沢山あって痛い!!!!!
今、私が身につけてる装備はこの為だったのねと納得。
聞けば早朝に摘むのも、トゲが朝露で濡れて柔らかいうちに摘むためだそうで。

胸の高さまである紅花の、必要なのは咲いてる花びらの部分のみ。
親指と人差し指で挟んで摘む。ほんの少ししか取れない。
そのわずかな花びらをひたすら摘んでいく。
次第に摘む作業に没頭していく。
だんだん増えていく脳内エンドルフィン。
つくづく、単純作業好き
ましてや屋外・農作業・腰の負担が少ない。
気持ちいい以外の何者でもない。

そうなると、いろんな事を考える。
とにかく一番びっくりしたのが、紅花のトゲ。
昔はトゲ防御の雨具もないし、革手袋もない。
朝露の乾かぬ早朝に、痛みに耐えて摘んだんだろうなぁ。
痛かったろうなぁ。
しかも一輪の花からはわずかしか取れない。
必要なのは赤い色素だそうで。
でも、紅花畑の花は黄色いぞーと思ってたら
わずか1%だけ、赤い色素が含まれてるらしく
黄色い色素は揉んで洗い流しちゃうんだって。

ひええええ。
すっごい大変なことをしても、必要な成分はこの中のわずか。
そのわずかなモノを取るために、もの凄い労力を費やす。
そう思ったら、なんだか罪深い行為をしてるような気がしてきた。
紅花の花びら一枚一枚がとても貴重に思えてきた。
摘み取り作業が神聖な行為にすら思えてくるから不思議。
(いや、単に寝不足ハイだったからかも)

だから、私に出来ることは、紅花摘みを始めとして
伝統文化をきちんと理解することなんだろうなぁと思ったよ。