こないだの火曜日。
大雨ザーザーだったあの日。
あたしのおばあちゃんの13回忌でした。
小さく病気はしながらも、元気なおばあちゃんで。
気が強く、負けず嫌い。
あたしもよく似た性格だったからか、よく口喧嘩しました。
でも、毎日毎日共働きの母親に代わって食事を作ってくれた。
「今日の料理」が好きで、目新しいものがやってると、作ってくれた。
おばあちゃんの料理でありながら、今風のものも食べさせてくれた。
食事だけじゃなく、お店もやっていました。
83歳でも現役。
亡くなった日も、まさかおばあちゃんがいなくなるなんて夢にも思ってなかった。
当時あたしは23歳。
まさかの大学留年で。
女子大なのに留年する人なんかいなくて。
でも理由も明白。
「卒論を出さなかったから」。
他のひとには笑いながら
「留年だよ!」なんて言えたけど
おばあちゃんにはなんだか言い出しにくくて。
演劇やってたのをいいことに、特に就職活動もしていなくて。
そんな4月。
皆が家業でラストスパートがんばってる時に吞気に風呂にはいってたあたし。
妹がすごい形相で呼びに来た。
あわてて出ると玄関におばあちゃんが倒れてた。
なんだこれは?この状況は?
夢を見てるみたい。
でも大声で「おばあちゃん!」と叫んでも返事はない。
苦しそうな呼吸が聞こえるだけだ。
近所にかかりつけの医者があったので電話し、来てもらった。
しばらくして、おばあちゃんの呼吸も聞こえなくなった。
こんな一瞬で、人は、死ぬんだ。
呆然なあたし。
でも、店は忙しく、泣いてる妹や母もお客さんの対応に追われてる。
ただ、泣いてる余裕はなかった。
でも、はたらきもののおばあちゃんらしく、
亡くなったのは、忙しさのピークを終えてから。
前日、
「どうかな、みんな無事済みそうかな?」
と確認し
「大丈夫だよ」
といわれ、ほっとしたような顔をしていたらしい。
あたしが最後に交わした会話と言えば
「みんな忙しいんだで手伝ってやりな」
「わかったよ、うるさいなぁ」
だ。
いい年して。
こんな会話が最後になってしまった。
なくなって、はじめてわかるありがたさ。
なんと、おばあちゃんが亡くなった日、
あたしたちはおばあちゃんの手作りカレーを食べたのだ。
前日の夜、カレーを作ったおばあちゃん。
でも、みんな忙しく、食べなかった。
その、カレー。
ルーが足りなかったらしく、おばあちゃんのアレンジが加えられたカレー。
泣きながら食べた。
亡くなってもなお、あたしたちのことを想ってくれている、と、思った。
それに比べて自分の浅はかさ。
自分のことだけ。自分のやりたいことだけ。
幼稚な自分。
家業をちゃんとやろうと思ったのは、これがキッカケ。
必死で生きて、寝込むこともなく、誰にも迷惑かけず天国に行ったおばあちゃん。
身内をほめるのもなんだが、すごいひとだ。
あの人のように、必死で生きなきゃ。
大雨の13回忌で足元ぐずぐず。
思い出して、車ですこし泣いた。
大雨ザーザーだったあの日。
あたしのおばあちゃんの13回忌でした。
小さく病気はしながらも、元気なおばあちゃんで。
気が強く、負けず嫌い。
あたしもよく似た性格だったからか、よく口喧嘩しました。
でも、毎日毎日共働きの母親に代わって食事を作ってくれた。
「今日の料理」が好きで、目新しいものがやってると、作ってくれた。
おばあちゃんの料理でありながら、今風のものも食べさせてくれた。
食事だけじゃなく、お店もやっていました。
83歳でも現役。
亡くなった日も、まさかおばあちゃんがいなくなるなんて夢にも思ってなかった。
当時あたしは23歳。
まさかの大学留年で。
女子大なのに留年する人なんかいなくて。
でも理由も明白。
「卒論を出さなかったから」。
他のひとには笑いながら
「留年だよ!」なんて言えたけど
おばあちゃんにはなんだか言い出しにくくて。
演劇やってたのをいいことに、特に就職活動もしていなくて。
そんな4月。
皆が家業でラストスパートがんばってる時に吞気に風呂にはいってたあたし。
妹がすごい形相で呼びに来た。
あわてて出ると玄関におばあちゃんが倒れてた。
なんだこれは?この状況は?
夢を見てるみたい。
でも大声で「おばあちゃん!」と叫んでも返事はない。
苦しそうな呼吸が聞こえるだけだ。
近所にかかりつけの医者があったので電話し、来てもらった。
しばらくして、おばあちゃんの呼吸も聞こえなくなった。
こんな一瞬で、人は、死ぬんだ。
呆然なあたし。
でも、店は忙しく、泣いてる妹や母もお客さんの対応に追われてる。
ただ、泣いてる余裕はなかった。
でも、はたらきもののおばあちゃんらしく、
亡くなったのは、忙しさのピークを終えてから。
前日、
「どうかな、みんな無事済みそうかな?」
と確認し
「大丈夫だよ」
といわれ、ほっとしたような顔をしていたらしい。
あたしが最後に交わした会話と言えば
「みんな忙しいんだで手伝ってやりな」
「わかったよ、うるさいなぁ」
だ。
いい年して。
こんな会話が最後になってしまった。
なくなって、はじめてわかるありがたさ。
なんと、おばあちゃんが亡くなった日、
あたしたちはおばあちゃんの手作りカレーを食べたのだ。
前日の夜、カレーを作ったおばあちゃん。
でも、みんな忙しく、食べなかった。
その、カレー。
ルーが足りなかったらしく、おばあちゃんのアレンジが加えられたカレー。
泣きながら食べた。
亡くなってもなお、あたしたちのことを想ってくれている、と、思った。
それに比べて自分の浅はかさ。
自分のことだけ。自分のやりたいことだけ。
幼稚な自分。
家業をちゃんとやろうと思ったのは、これがキッカケ。
必死で生きて、寝込むこともなく、誰にも迷惑かけず天国に行ったおばあちゃん。
身内をほめるのもなんだが、すごいひとだ。
あの人のように、必死で生きなきゃ。
大雨の13回忌で足元ぐずぐず。
思い出して、車ですこし泣いた。