さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴15年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

雨のち晴れ

2005年06月04日 11時59分35秒 | エッセイ
大雨が降ると思い出す。 あの日の出来事。 川の中洲でキャンパーたちが取り残されたことがニュースになった日のこと。 東京のはずれ、狛江でも同じように雨が降っていた。 「ちょっと買い物に行ってくる」 それだけ言って、夫は傘を片手に外に出て行った。 少しするとガチャンといって自転車で出かけたことが分かった。 「全くもう、せっかちなんだから」 夫の「ちょっと買い物」は決まって二箱の煙草だった。 歩い . . . 本文を読む

もしも・・・

2005年05月29日 19時06分45秒 | エッセイ
 もしも、あの時あなたからのメールがなかったら、遠い異国の地スロベニアで医師をしていたあなたと出会うことはなかった。看護師をしていた私は、なんでわざわざメールで医師と出会わなきゃいけないのかと思ったが、偶然なんて一つもないと今は思う。  あなたと出会って間もなく、私はガンを告知された。診察室の前まで看護師だった私にとって、それはまさに青天の霹靂だった。白衣を着ていたせいか、私は不自然な冷静さで、 . . . 本文を読む