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小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

ばんえい競馬 提案書提出

2006-12-07 02:40:31 | 家族揃って明るく楽しい公営競技




「つづけよう! ばんえい競馬」というサイトの掲示板に寄せられた提言を元に、このたび砂川帯広市長に提言書が手渡され、その内容が公開されているのでご紹介。

「ばんえい競馬存続に向けたご提案」(PDFファイル)

家でじっくり読んでいるヒマがなかったので、とりあえず印刷して、電車の中で熟読してみたら、先週末だけという限られた時間の中にもかかわらず、なかなかどうして面白い意見が飛び交っていたので、ファイルから抜き出して、一言ずつツッコミながら解説してみたい。
勘違いして貰っては困るのは、おいらの記事をお読み頂いているいつもの皆様には先刻ご承知だとは思うのだが、茶化すつもりは全くない。
詳しくはPDFファイルをご覧いただいた方が早い、っていうか、もしよろしければ、PDFファイルを出力して頂き、お手元に一部置いてお読み頂くと、よりわかりやすいかと。

●馬券売り上げアップに関する案
・場外発売を全国の競馬場に広げる(特に現在はまったく発売されていない関西地区)
全国発売されれば確かに面白いのだけれども、果たしてペイ出来るのかなあ…。
輓馬とサラ系の統一G1を同列に語るのはいささか気が引けるが、全国発売されるダートグレードレースでの採算ラインが、売り上げ5億らしい。今のばんえいに、1レースで5億も売れるとは思えないのだが、気持ちは全国展開させておきたい。

・新馬券(3連複、3連単、ワイド等)の導入
や め れ 。
ばんえい競馬は今のままでも十分難しいから、殊更配当を煽って小口投資させる結果になる馬券は…、どうかね。まあ、そうなればなったで、買う方も馬券作戦を変えなければ良いだけの話なのだが…。
話題性には優れているから、短期的な視点では有効だとは思うが、恒常的な売り上げアップには…。

・情報公開の充実。競走馬の登録・抹消、有力馬の出走予定、休養馬の動静、騎手・調教師の通算勝利数、草ばん馬情報などを積極的に公開、広報する
大いにやるべし。
これはばんえい競馬に限らず、ほとんどの公営競馬でも情報公開とは程遠い。やっと最近になって充実してきたかな…と思うのが大井競馬場。それでさえ、JRAと比べると、情報公開はお粗末と言わざるを得ない。
かといって、いきなりJRAと同様のレベルを求めるのはさすがに酷なので、段階的に情報を公開して行ければ。
だって、レースを選んで使っている、現在のばんえい最強馬スーパーペガサスがレースに出るって言われたら、やはりファンは注目するし、それを目当てに旅打ちの計画を立てるファンも少なからずいると思うのだ。機会があるのなら俺だって見てみたいし。

・JRAの福島や東京には岩手専用の発売所があるように、JRAの競馬場にばんえいの発売所を設置させてもらう
頼みますよJRA。っつーか、要はコレの問題なんだろうなあ…。
岩手と佐賀が売られていて、ばんえいが出来ない道理はないよなあ。
中山や府中で売られていたら、フェブラリーSの裏でばんえい記念が行われて地団駄を踏むようなこともないし。

・馬券に馬名、騎手名の印刷
これなんかはすぐ出来そう。発券機の問題はありそうだが。

・他の公営競技と連携し、複合場外施設を作る
現段階でこれが日の目を見ているのは、小倉競輪を開催している北九州メディアドーム内に設置された、若松競艇の場外くらいだろう。
そういえば、4年前の盛岡のJBCの日に、宇都宮場外へ出掛けたら、オヤジが仲間とこう話していたっけな。
「宇都宮競馬もよ、赤字だってんなら、ここで宇都宮競輪だの桐生競艇だの売ってくれりゃあいいんだよな…」
その言葉は、今も耳に残っている。おそらく今後公営競技が娯楽として生き残っていくためには、こうした設備をもっと作らねばならないのだろう。競馬は農水省、競艇は国土交通省と、管轄がそれぞれまるで違うので、縦社会の壁をぶち破ることは簡単ではないと思うが、こうした動きがもっと広がってもいいと思う。

・競馬は知っていても、ばんえい競馬は分からないという人が多いので、CSでの放映や場外発売所に、レースや馬券の解説者が必要
いるねえ…。
俺だって、パドックったって、ばん馬のどこを見ればいいのかなんてわからんぞ。
一応ばんえい競馬もCSで放映されているのだが、なんでも音声は場内の物を流用しているらしく、実況と音楽以外流れないらしい。それはどうかなあ…。
そういう意味では、パソコンを使いこなせる層限定ということになるが、「Gyao」のばんえい競馬中継はわかりやすい。一見さんもとりあえず解説を聞いていれば「知った気」になれる。

●競走番組に関する案
帯広競馬場1場での開催ではバリエーションがないので、主催・帯広市のまま他の自治体でも開催できるように法改正を行う
法改正を伴うからには、事は簡単ではないと思うが、討議には十分値する案では。
ばん馬も、4場それぞれに得手不得手があって、それが馬券を面白くしているのは紛れもない事実。

・クラスを収得賞金別にせず、相撲の横綱、大関、関脇のように独自のクラス分けを行う
いや、こりゃ斬新ですな。
馬を例えて「西の横綱」「東の大関」なんていう言い方をすることはままあるけれども、それをそのまんまクラス分けに使う案というのは、具体策は見えないけれども、日本人好みで面白そう。

●競馬場の施設に関する案
・若者や女性が訪れやすいように、スタンドをはじめ、トイレや食堂など施設化以前は必至。分煙化もすすめる
これを見たGoGoアキィ~ラ兄貴が一言↓

船橋競馬場なんか、アキィ~ラ兄貴目当て出来た女性ファンにさんざんの言われようだったしなあ…。
「その雰囲気がいいんじゃねーか」という理屈は、我々ファンには通じても、一見さんには通用しないよなあ。やっぱりこの世界にどっぷり浸かっていると、「競馬場とは外れ馬券を地面に捨てるのがたしなみという外道ばかりが巣くうところなのか」なんて書かれて面食らっちゃうもん。いかんいかん。我々も反省せねば。

●サッポロビール園、アサヒビール園、日本ハム、雪印乳業等、北海道に縁のある食品産業に出店してもらい、競馬場に足を運ぶ付加価値を高める
まあ、どこまでそれが商売になるか…だろうなあ。有力企業のバックアップは欲しいところだが。

・大人が馬券を楽しめるように、幼児を預かるスペースを作り、離職中のベビーシッターや保育士を常駐させる
地元の雇用促進にも繋がるし、車の中に我が子を置き去りにすることもない。
どんどんやるべし。

●企業・個人の支援に関する案
全国のファン、協賛企業に1口5000円または10000円を出し合って貰って競馬場の共同オーナーシステムを作り、その資金を競馬場の施設使用料に充てる。
この意識は、即ち自分の遊び場を守るために金を出すという意識付けにもなるし、いい案だと思うし、俺もなれるものならなりたいな。

・民間委託の実現で存続した他の公営競技(浜松オート、松戸競輪)の例を参考にする
この案を呑むか呑まないかによって、今後の経営状態も大きく違ってくると思う。
ただ、浜松オートの場合は、小型自動車振興会が「赤字は出さない、市には迷惑をかけない」という約束の下、直接浜松市を口説き落とした形になっているので、なにも動かないNARにこの役割をしろといってもどだい無理な話。従って、この案を帯広市が検討するかどうか。

●馬券以外の収入を得るための案
・ゼッケン、勝負服、スターティングゲート、ゴール板、電光掲示板、ソリなどに広告を入れる
短期的な視点では、十分やれる範囲。目障りにならない程度にどんどんやる価値はあるだろう。

●広報活動に関する案
・ばんえい競馬を知らない人、虐待だと思っている人が多いので、理解を得られるような機会や印刷物を作る
すまん。
「虐待だ」と言われたら、反論する文言を持ち得ておりませんorz
やはり必要だよねえ。

・大井競馬がやっているように、JRAと何らかの形で提携し、ばんえい競馬を競馬ファンに広くPRする
やっぱり国頼りになってしまうのかなあ…。
中川昭一や橋本聖子に橋渡しして貰えれば、なんとか道筋はつけられそうな気がするのだが…。

・夏休みや日曜祝祭日などの多くの客が見込める日に、帯広駅←→競馬場間に観光馬車を走らせる。100円の乗車料を取り、競馬場の入場料は無料にする
乗りたい!!
すげー乗りたい。
やっぱりあーゆー乗り物って、人の心をどこかくすぐるんですよ。
ましてや旅打ちには記念にもってこいだ。

●その他

・国に「文化」として認めてもらい、補助金を出して貰う。また、馬事文化継承の観点からJRAからも支援して貰う
なんとかしてくれJRA。
本当に馬事文化継承を謳うのなら、確かに支援があって然るべき。
なんとかJRAも巻き込んだ動きにはならぬものか。

しかし、わずか3日間足らずで、これだけの案が寄せられるとは…。
三人寄れば文殊の知恵とはよくいったものである。

中川昭一氏に続き、橋本聖子氏も、ばんえい競馬存続に向けてなんらかの動きを起こす模様。
もしかして、ひょっとするとひょっとする動きになりつつあるのかもしれない。

  
↑長々とおつきあいして下さったついでに、一つ押してって下さいよちきしょうめ。


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