千葉マリン命名権で前代未聞のオープンリーチ

アパレル総合ネット販売「ゾゾタウン」を展開している、地元海浜幕張の企業「スタートトゥデイ」が、命名権売却に応募している旨を公表し、各方面に波紋を投げかけているようです。

ソースは１８日付の日経。

千葉マリン命名権　スタートトゥデイが応募へ

衣料品ネット通販のスタートトゥデイ（千葉市）は17日、日本経済新聞の取材に対し、千葉マリンスタジアムの命名権取得に応募することを明らかにした。同日から23日まで自社のインターネットサイトで賛同の署名やスタジアムの名称案を集め、応募書類と一緒に千葉市に提出するという。

　大型施設の命名権を巡って企業が応募の意思を表明し、事前活動する異例の事態。関係方面に波紋を呼んでいるが、熊谷俊人市長は「（署名活動などは）応募要件に触れるものではない。企業側の判断」と静観する姿勢だ。

　市は25日で公募を締め切る。命名権の契約期間は３年以上で金額は年間２億円以上。応募企業が複数の場合、12月上旬をめどに優先交渉先を決定する予定だ。

　1998年設立のスタート社は幕張新都心地区に本社を置き、衣料品ネット販売の総合サイト「ゾゾ（ＺＯＺＯ）リゾート」を運営する。 2010年３月期の連結売上高は171億円。17日の取材に同社は「地域貢献の実現を目指し、応募することを決めた」と説明。ネットで全国から賛同の署名を集めることで選考の有利な材料になるのではとの狙いがあるとみられる。

　野球やサッカーなどの大型スタジアムの命名権売却では、選考に落ちた場合のイメージダウンなどを懸念し、選考前に応募企業が自ら名乗り出たケースは過去に一度もなく、選考側は落選企業を公表していない。

　関係者によると、17日時点で正式な応募書類は１件も提出されていないが、同社以外に４社前後が前向きとされる。

　「今回の異例の事態は他社の動向にも何らかの影響を与える」との見方が強い。スタジアムの指定管理者である千葉ロッテマリーンズは「市主体の公募なので、コメントできる立場にない」としている。

実はこれ、ツイッター上でも各方面に波紋を投げかけておりまして。

ネタは１週間前の日経の記事なのだけれど、この記事にもある通り、選考前に「オープンリーチ」をかけた企業は一社もなく、また落選した企業が公開されることもなかった。
それが、自社HPで「署名を」と大々的にアピールし、最終的に１５０００人以上の署名を集めることに成功したようだ。

で、なぜツイッター上でも波紋を投げかけていたかというと、社長御自らがアピールに奔走していたこと。
それだけならまだなんでもないように思えるのだが、社長のアカウントがスラングを交えたネームになっていたこともあり、一部からは、「これが真面目に働く社長の姿か」と、かなりの反感を買っていたようで、一部では徹底したネガティブキャンペーンも行われていた様子。もしかしたら、こうした人達は、スタートトゥデイ社長の姿が、球団再編問題の時の堀江とイメージがだだ被りだったのかもしれない。もしそうだとしたならば、反感を抱いた向きの気持ちも理解できないではない。

まあ、こればっかりは辣腕をふるう瀬戸山社長と、千葉を愛する熊谷千葉市長が、冷静に判断を下してくれるものと信じている。
おいら自体は、元々が地元海浜幕張に本拠を置く会社でもあり、前評判自体は良かったから、まあいいんじゃないの…という気持ち。
署名活動にまで踏み込んだのも、新手のアピールの手段であろうし、顧客を囲い込んでマリーンズを支援して下さるというのなら、これ以上強い味方はないと思う。
問題は、マリーンズも最後まで名称にこだわる余り、命名権売却に最後まで消極的だったように、「千葉マリン」の名は、もはや一人歩きをしている状態なので、「できれば」この名前が活かされるような名前が誕生してくれることを願うばかりだが、こればっかりは、瀬戸山社長と熊谷千葉市長の判断にゆだねる他無いだろう。

あと、「千葉マリン」の名称が変わることに駄々をこねている向きもあるようだが、バカをいいなさんな。
最後まで命名権売却に消極的だったのは、他ならぬマリーンズ自身だったんですぞ。
その心意気だけは、ファンもしっかりと理解してあげないといけない。
千葉市も人工芝の貼り替えにすら窮するほどで、背に腹は替えられぬ。
あくまでこちらは買って貰う側。ファンが立場を間違えてはいけないと思う。

企業のリスクを背負ってまで、半ばノリで命名権売却に名乗りを上げたと自ら申し出たスタートトゥデイ。
このオープンリーチはどうなることやら…。
あ、オープンリーチなら振り込みは役満払いだっけ？

ちなみに、「正義と真実の人」東スポは「イオンが有力」などと書いてございます。