小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

京成シティライナー突撃記

2010-11-26 23:06:46 | 鉄ネタなんてどうよ?
7月の成田スカイアクセス開業に伴い、主に京成本線沿線中心に有料特急「シティライナー」を走らせている京成。とにかく人が乗らない列車として一躍有名になったこの列車、ならば1回乗ってみようっちゅうことで、乗ってみました。

もうね。

とにかくガラガラ。

主に昼間の便を中心に見かけるのだけれど、とにかく人が乗ってない。
1978年の成田空港第1期開業前の、上野~京成成田間の有料特急と同じくらい乗ってない。この頃の有料特急がどれほどの乗車率だったかは、さすがにこの頃は沿線住民でもなければ、そもそもが物心がつく前の話だから、知りうるはずがない。わずかに当時発行の「京成ライン」に、「乗客がゼロを記録したことが都合3度あった」と書かれていて、それはそれで凄まじい記録だと思うにとどまる。
成田空港開業後のスカイライナーだって、さすがにここまで空気輸送だったことはない…ことはないか。
元々が空港線の成田空港~京成成田間のダイヤ自体にかなり制約があり、成田空港発が本線特急の7分後発で、京成上野着が本線特急より3分速くなるだけ、加えて20分後発のスカイライナーに京成上野に10分も先着される有様、それでいて特急料金は成田スカイアクセス開業前とお値段据え置きとはいえ920円と微妙に高い状態では、そりゃあ中途半端な存在にならざるを得ないわけで…。

7月の成田スカイアクセス開業に伴うダイヤ改正で影響を受けたと言えば、他ならぬ本線系統。
それまでは、昼間時間帯だと地元京成大和田をおよそ10分おきに普通と快速が20分ヘッドで交互に発車し、普通は津田沼で特急に連絡、快速は青砥か高砂で上野行き普通に連絡していて、どの列車に乗っても途中で乗り換えれば京成上野に先着できたのだが、ダイヤ改正後はパターンが替わり、なんとまあ快速で青砥連絡の上野行き普通に乗ると、千住大橋で特急通過待ちというエグさ。つまるところ、船橋や都営線方面に行くなら快速、日暮里、上野方面は普通→特急という2パターンになってしまい、実質都内へ行くのには20分ヘッドになってしまったのだ。
なので、逆に上野から地元へ帰る時は、ダイヤ改正前ならタッチの差で特急を逃したなら、次の各停に乗れば青砥で京急線から来る快速に連絡していたのが7月からは不接続になってしまい、上野で20分待ちぼうけを食らうのだ。

これが不幸中の幸いというべきか意味ありげと言うべきか、ダイヤ改正後は快速が日暮里方面最速達列車にならなくなった替わり、後続にシティライナーが入ると特急の前に走るから、3分後にやってくる後続の特急より、少しでも急いで日暮里や上野に行きたい人のニーズは掴めるような気がする。
これがダイヤ改正前だと、特急と快速の間を縫うような形で走っていたので、船橋から上野方面に急ぐ人は便利だった反面、本線の津田沼以東から上野方面に向かう客にとっては、快速のライナー待避が津田沼で行われていたこともあり、スカイライナー船橋停車はあまり恩恵はなかったのだ。
そういう意味では、うまくシティライナーの前走りの快速に乗れば、船橋でスイッチする需要も喚起できなくもなさそうな気もしないではないが…ww

そんなわけで、試乗には船橋15時03分発のシティライナー90号を選んでみた。



案の定、編成全体で乗っている客はざっと数えて20人強といったところ。これはシティライナー全便に共通することだが、必ず人が乗っていない車両が存在するのもシティライナーの特徴。

乗車口の2号車からは、そのうちの4人ほどが降りてきた。
もともと船橋の対成田空港の需要はそれなりにあるので、シティライナーが現状不発だからといって、即座に全便を切り捨てるというわけにもいかないところ。

乗ったのはおいらも含めて3人。
8両全体で20名強というのだから、乗車率など推して知るべし。
おいらが乗った2号車も、こんな感じです。



テーブル背面に貼ってあった、ターミナル別の航空会社案内などは一部を除いて姿を消し、テーブル背面の地がむきだしになっていた。
AE100形に乗るのは、7月のダイヤ改正以来。元々イブニングライナーなどで愛用していたので、慣れた座り心地が健在なのは嬉しいところ。



で、久々にAE100形の座席に座ってみて思ったのは、座り心地は新AE形より断然こっち。

新型AEの座席の悪評は方々から聞いていて、とにかく硬いと。
乗車時間が40分くらいだから極限まで座席の詰め物を減らしたのかもしれないが、とにかく硬いというのは評判通りで、イブニングライナーに乗っていて40分以上座っていると、だんだん疲れてくるのも道理。ケータイの充電が出来るのは何物にも代え難い価値があるのも確かだが(笑)。
新型AEに比べれば、こちらの座席はホールド感があって座席のクッションも柔らかく、優しく身体を包み込んでくれること。
今からでも遅くないから、座席下にはコンセントをつけたまま、シートだけこっちに替えてくれんkゲフンゲフン(´・ω・`)

このシティライナーのダイヤは、わざと先行の普通列車に当たるように設定されているのか、ただ単に追いつきすぎただけなのか、各所でやたらと先行列車に接近して徐行するシーンが目立つのが気になった。途中青砥にも止まるから、余計にスピード感に乏しいダイヤ設定に思えてしまう。
日暮里で大半の客を降ろし、これだけ徐行しても、上野到着は定時の15時34分。



う~ん。

もうちょい速く走れないものかな…。

ダイヤ自体も、上りだと佐倉市内で早くも先行の特急列車の後に当たってだらだら走らされるシーンが目立つだけに、これだけスピード感に乏しく、むしろ着席サービスを優先させるとするならば、いっそ全区間500円の低料金有料特急として、スカイライナーと差別化を図るしか、生き残る方向性は見えてこないように思える。事実、京成電鉄もシティライナーの見直しを含めた検討に入っている様子。まあ、ダイヤが乱れると真っ先に切られる列車でもあるだけに…。過去の京成にはあり得ない運転整理法なのだが…。
ただ、500円に値下げしたからといって、客がついてくるかといえば、そうでもないとも思えてしまうしねえ…。上野~船橋間が、小田急などのように終日着席が困難な状況であるならば、それなりの需要を喚起できるとは思うのだが、むしろ上野~船橋間は客が減る部分だからねえ…。
今のダイヤを現状維持するのなら、八千代台あたりに止まってくれれば、こちとらは結構喜んで使うのだが…。まあ、そうはうまくはいかんでしょうなあ…。


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4 コメント

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Unknown (本埜マリーンズ)
2010-11-27 22:57:52
AE100の活用手段として、せっかく正面に非常ドアがあるのだから、浅草線に何とか乗り入れは出来ないものか。
浅草線の設備整備とスピードアップが現実に不可能なのはわかるが、品川、日本橋、押上方面からの船橋、八千代方面の需要はあるんじゃないかな?
少なくともラッシュ時の着席特急は欲しい。
ちはら台とか、北総線方面への都内からの乗り換え不要の着席速達便はあっても良いと思うのだが。
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難しいところですね… (小馬太郎兵衛)
2010-11-27 23:44:00
都営線直通構想は、AE100形が登場した1990年当時からあったのですが、長年議論されながら解決できない問題に、ホーム有効長と信号の問題があることなどから、都が難色を示し続けている…とは言われていますね。
北総線方面からの着席特急は需要がありそうですが、おそらく停車できるのは、京成電鉄との共同使用駅である印旛日本医大や千葉ニュータウン中央、新鎌ヶ谷あたりに限られそうですね。他の北総線内の駅に止めても良さそうな気がするのですが、共同使用であるが故、いろいろと面倒なこともありそうです。
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シティライナーの影が薄い (開運skyliner)
2010-11-28 20:22:39
成田スカイアクセスが開業して新型スカイライナーが新線経由になるとどうしても従来の京成本線経由のシティライナーの乗車率が芳しく無いのは確かに新型スカイライナーの方がカッコ良く目立ち過ぎているのに対してシティライナーは本数が少なすぎるのと特急券がスカイライナーと同じ様に簡単に買えないのが原因でしょう。特に成田空港発はまずシティライナーが発車する京成本線のホームに向かうのに一旦成田スカイアクセスのラッチを通って再度改札を通る煩わしさがいっそうにシティライナーに乗りにくくしているものと思います。
成田スカイアクセスが開業する際にスカイライナーは新型に置き換わってスカイアクセス線経由になる事は決まったものの従来の京成本線経由はどうなるかが最も注目されていた筈で、2006年12月のダイヤ改悪でスカイライナーの船橋停車を実現させた時には答えが出てたと思います。船橋から成田空港に向かう際、選択の道は京成の一般特急かJRの総武快速「エアポート成田」のどれかになる訳ですが、早いのは京成であるものの、JRはグリーン車が最大の武器である。だって海外旅行する時はスーツケース等の大荷物は付き物で山手線の様なロングシートで行くよりはリクライニングシートで寛ぎながら行きたいものです。そこで京成は助け舟としてスカイライナーを船橋に停車させたのではないか。だったらもう少し船橋ユーザーを引っ張る努力があってもいいと思います。
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亀レスご容赦下さい (小馬太郎兵衛)
2010-11-30 22:15:18
体調不良でぶっ倒れておりましたです。。。

確かにシティライナーの券は、一瞬どこで買えばいいのかまごつきますね。
ただ、これはスカイライナーの営業施策上、やむにやまれぬ措置とも考えられますね。券売機で発売してしまうと、シティライナーの1本後のスカイライナーの方が終点に先着してしまいますから、現場も混乱の元でしょうね。

おっしゃる通り、船橋ユーザーをもう少し引っ張り込む施策は必要です。特急といえど、八千代まで来てもゆうに座れる車両は限られていますので、船橋からスーツケースを持って特急に乗るくらいなら、時間が合えばライナーか総武快速を使いたい。ただ実質1時間に1本であんまり速くもない…となると、船橋の客はどちらを使えばいいの…?という話にもなりますし。
成田空港付近の配線上の問題もあり、京成側はそうそううまくダイヤを組めないのは重々承知していますが、どうにも今のシティライナーが中途半端すぎて歯がゆいです。ならば格安の有料特急として大々的にアピールするのも手でしょう。現状のダイヤで「見直し」を連呼されても、安楽死への実績作りとしか思えません。
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