goo blog サービス終了のお知らせ 

食の健康保険商モリエ米店

お客様とのコミュニケーションの場として開設しました。

米屋の親父の配達日記357号:「もうすぐ農家がいなくなる」

2025年05月24日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

・「もうすぐ農家がいなくなる」長周新聞4/23日号はショッキングな見出しで「農」の現状を訴えていました。

 備蓄米の話題も少し冷めてきたようで、米の価格も高止まりのままです。
1960年には農家1人で国民8人を支えていたのが、
2020年には93人の国民を支えている計算になります。(下図参照)

それほど過酷な仕事をしているのに、
生産者米価は1969年を基準にすると、2019年にはわずかに2倍足らずしか上がってません。
この間、大卒初任給は6倍強にまで上がってます。(下図参照)

 縄文時代から9000年も続いている稲作。
日本人の遺伝子に確実に刻まれてきた農耕文化を支えてきた農家。

 貨幣経済の発展とともに都市に人口は集中し、
新自由主義が主流となると、農村の疲弊は決定的になり、
効率化追求の声の下、限界集落は捨て去られようとしています。

 その結果が米不足によるコメ暴騰です。
今スーパーで売られているお米は5㌔で税込み5,000円になっています。
確かに高いと思いますが、ご飯1杯分のお米は65g、5㌔で77杯分。
茶碗一杯分の価格は約65円です。
自販機のペットボトルのお茶で2杯分、ミスタードーナツ1個で約3倍分のご飯が食べられます。
 要は50年の間に物価や賃金の上昇にスライドして生産者米価を上げていれば、
米作り農家も守られていただろうし、ここ1年間の暴騰もなかったはずです。

 2,000年からの24年間だけでも30万haの水田が消滅しています。
1ha(1町歩)で80人の1年間に食べるお米が穫れます。
24年間で2400万人分のお米が消滅したことになります。
それと同時にその面積の洪水対策用地も失ったわけです。

 農地集約化とかスマート農法とかAIやITなどで農業の工業化を推進する向きもあるようですが、
中山間地という地形条件でのインフラや水回りのことなど実情を無視してできる話ではない。
〔以上、長周新聞より抜粋・要約〕

 あと5年もすれば現在の75歳以上の米生産の担い手は「農終い」に直面するでしょう。
さらに5年。「日本の農家がいなくなる」がすぐそこに迫っています。
日本人の文化や心情を守り育ててきた食文化・食生活を次世代に繋ぐためにも、
「農」を生産性や効率化だけで判断するのは止めてもらいたい。

 五月晴れの下、水田地帯を配達で走っていると農家の庭先に泳ぐ大きな鯉のぼりが当たり前のように観られたのは何年ぐらい前のことだったのかなあ?
 むかし、私が小学校の低学年だった頃、
モリエ米店の横を流れる用水路にもメダカやフナやドジョウが普通に泳いでいました。
季節になるとホタルも綺麗な光を放ちながら店の前を飛び交っていたものです。
農薬汚染も話題にされることもなく、プラスティックゴミなどの用水路投棄もなく、
誰もが季節の行事を楽しめる余裕があった。
 失ってきたものを懐かしむのは年老いたってことなのでしょうね。


善通寺の中心部で、今も6月の夕暮れにホタルが見られる川があることを知ってますか︖
人知れず川を清掃している人がいます。
せめて、川にゴミを投棄することだけでも止めてほしい。
川べりの名も知らぬ花を振り返るのも楽しいもんですよ。


モリエ新聞357号:5月号「クリスマス島まで7596km」

2025年05月24日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

今月のおすすめ商品は「クリスマス島の塩 340g」です。

 地球上で一番早く明日を迎える島クリスマス島で作られる塩には
生命の源、天然のミネラルが豊富。
まさに「奇跡の塩」です。

「地上最後の楽園」「バードウォッチングの天国」
クリスマス島はハワイから南に2,000km、日本から7,596kmのキリバス共和国の最も東にあるキリバス最大の島で、
世界で最初に日付が変わる有人島。
赤道直下、太平洋のど真ん中に位置します。

南極の深海で蓄えられてきた膨大なミネラルが地球の自転によって赤道の下に徐々に移動し、
それが海流により赤道直下の海上に溢れ出た豊富なミネラル、
あらゆる生命の素が含まれた海水が
キリバス共和国の財産・資源です。

製造は小さな島の人たちによる丁寧な手作業で、
出来上がるまで釜で煮詰めることも、
苦汁(にがり)やグルタミン酸ナトリウムなどのうま味調味料を加えることもありません。
一般的な塩では固まるのを防ぐために、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸などが添加される事がありますが、
このクリスマス島の海の塩はいっさい科学的・人工的な加工をしていません。(※クリスマス島の海の塩は添加物を含んでいないので固まる事があります。)
塩は毎日の食事から摂取する為、安全性はとても重要な事です。

「煮沸」や「精製」によって失われてしまう成分がなく、
良質のナトリウムを主体として、
カルシウム・マグネシウム・カリウム・鉄分などのミネラル分が海水のミネラルバランスそのままで結晶化し、
高い酸化還元力を持っています。
ミネラル分が多く塩化ナトリウムの含有量が少ないため、
やわらかな味のおいしい塩にできあがるのです。
この島の塩は非常にきれいな為、まぶしいくらいの白さで人工的な精製をしなくても食べられるのです。


米屋の親父の配達日記356号:令和の百姓一揆、全国に拡がっています

2025年04月19日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

・・・報道・善通寺市広報でご存じだと思いますが、
 善通寺市は食料品価格などの物価高騰に伴う高齢者への生活支援として、
 国の臨時交付金を活用し、全国共通のおこめ券を配布します。

 対象者は令和7年1月1日時点で、本市の住民基本台帳に登録されている65歳以上の方限定で、
1枚440円で使用できるおこめ券を1人当たり20枚の配布です。
※申請は不要です。
 配布は5月中旬から6月下旬に掛けてゆうパックで届くそうです。
 もちろん、モリエ米店でもご利用できますし、お米以外の一般商品の購入に使えます。
ただし、
下記の長周新聞の記事にもあるように、米はギリギリですので好みの品種をいくらでもというわけには
まいりません。

 引用:“もし仮に民間の買い占めやインバウンド需要によって供給が揺らいでいるというのならば、
    それは単に生産量が足りておらず、日本の生産・供給態勢がそれほど貧弱になってしまっているということだ
    ”中略 “4月以降、保育所の子どもたちが食べるコメをどうやって確保するかが一番の悩みだ。
    仕入れ価格が上がっているため、納めるコメの値段も上げざるをえない。
    4月以降に“もうコメがありません”という最悪の事態は避けたいが、現時点ではなんの手立てもない。
           コメが納められないくらいなら、輸入米でもなんでもかき集めたいという思いもある。”:引用ここまで

「土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう。
どんなに  恐 ろ し い ロ ボ ッ ト を つ く っ て も 人 は 土 か ら 離 れ て は 生 き ら れ な い」・・・・・『天空の城ラピュタ』より

  3月30日、東京に全国から30台のトラクターと4500人の農家・消費者などが参加して、
『令和の百姓一揆』のデモ行進が行われました。農業だけでは食べていけないのは世界共通です。
だからヨーロッパは国の税金で農家収入の八割の所得補償をしているし、アメリカでは農家収入の4割が国の所得補償です。
それで各国の食料自給率を国家存続の可能な範囲に保っているから国民も支持しています。
コメや野菜が暴騰して誰もが高いと思っていますが、小売店も仕入れ価格はもっと上がっており、
農家のコストは限界を超えています。

 いったい誰が儲けているのでしょうか?
半世紀以上の経済至上主義、21世紀からの新自由主義。
その間、農家の疲弊は続き、100万件の農家がコメを諦めてしまいました。
 5kg4000円以上のコメを安いと感じられる給料を得ている消費者はどれぐらいいるのでしょう?

 食と農と命を守るための「令和の百姓一揆」は全国14か所で同時開催されました。
その報道は「長周新聞」によって詳しく伝えられています。
こちらからご参照ください。


モリエ新聞356-4月号:今年もやります、ダイシモチのさいころ割引

2025年04月15日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

なんだか暖かくなったり、雨風で肌寒くなったり

訳の分からない天候の今春ですが、

元気をつけるために
今年もダイシモチの店頭お持ち帰り割引サービス開催します。

   ● ダイシモチ 800g袋
     (お持ち帰り価格780円)
   ● 1kg量り売り@950円の
         通常価格ですが、
     サイコロの出た目により割引いたします。

は1割引き

は2割引き

それ以外は1kgあたり50円の割引サービス


米屋の親父の配達日記355号:10年後、日本から食べ物がなくなる?! れいわの「ごはん会議」

2025年03月17日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

「10年後、日本から食べ物がなくなる そんな未来を回避  するために」
鈴木宣弘・東京大学大学院特任教授を講師に
全国21カ所で「ごはん会議」と称する勉強会ツアーが始まりました。

 全国に先駆けて丸亀市に於いて、
2/28開催された第1回ごはん会議は150名以上の参加者を集め、
熱く開催されました。
※詳しくは当日取材されていた「長周新聞」をご覧ください
モリエ米店にも取材に来てくれた記事はこちらです

 国際情勢は、お金を出せばいつでも食料が輸入できる時代の終わりを告げている。
 25年ぶりに農政の「憲法」たる基本法が改定されたが、
食料自給率向上に向けた支援策を打ち出すどころか、
農業・農村の疲弊はやむを得ないとして、
一部の企業が輸出やスマート農業で儲かればよい方向性を打ち出した。
しかも、支援はしないが、
有事には、農家を罰則で脅して強制増産させる「有事立法」を制定し、
これで大丈夫だと言っている。
そんなことができるわけもないし、
していいわけもない。

一つの解決策として、
     ★ 地域の種を守り、生産から消費まで「運命共同体」として地域循環的に
         農と食を支える「ローカル自給圏」の構築を全国各地で急がねばならない。

   一つの核は学校給食の安全・安心な地場産農産物の公共調達を進めることである。
  農家と市民が一体化して耕作放棄地は皆で分担して耕そう。 ★
   鈴木先生の話を聞いていて、
私はモリエ米店の主力米「カルゲン農法米」の普及勉強会(金沢市で開催)での全体会を思い出していました。

 北陸カルゲン会の前会長杭田忠三氏は大事な会議は
生産者(農家)、農業指導者、流通業者(卸・小売り店)、実需者・消費者グループの全会員が一堂に会する場で議論しましょうと
立場の違いを超えて食の安全・安心・健康の大切さを説かれていたものです。
今だけカネだけ自分だけでなく、お互いが尊重されあう交流を構築することで、
日本食の文化伝承や健康維持、医療費削減にも取り組んでいきましょう。
と、大きな夢を語ってくれました。
 おかげさまで、私のような弱小零細店も今も元気で続けていられます。

去年・今年と続く厳しいコメ事情にも配慮していただけ、
昨年契約した数量を誠実に守っていただけています。
 『夢コシヒカリ』を永年ご愛顧いただいているお客様には、
今後とも安心してご注文いただけるよう私も北陸カルゲン会精神で頑張りますので、
今後ともよろしくお願いいたします。