食の健康保険商モリエ米店

お客様とのコミュニケーションの場として開設しました。

米屋の親父の配達日記327号:食料自給率コメ98%のカラクリ

2022年07月29日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ
 ”コロナ以外にもウクライナ、旧統一教会、サル痘などと世情はにぎやかですが、その陰で『食』の問題が深刻に!?”
 
 6月から日曜種思考セミナー「種の社(たねのやしろ)」(岡崎 仁壽講師)に参加しています。
食の問題をタネから考えてみようというセミナーです。
 実は以前から学校給食の有機化を考え、自治体に提言していく中で、「食」の問題をメンバーで勉強してきました。
行きついた先に「種子法廃止」「種苗法改定」などから私たちの食を守るために、『種子を守る会 香川』へと発展してきました。
 
 岡崎講師はその中で知り合った仲間です。
 月と種の関係とか、種と発酵の話とか、様々な生態系が繋がりあっている話など面白いセミナーです。
 でも、その『種』が一部の企業の『儲けのタネ』にされようとしている現実が私たちの生活を脅かしています。
現状でも飼料・農薬・肥料を海外に依存しているので、自給率で優等生のコメでさえ実質10%程度と考えられます。
野菜も、そのタネの90%は海外生産ですので実質は8%の自給率。
 今後、国際穀物メジャーが日本に本格的に進出してきたとき、
コメのタネの育成者権を握られた場合、2035年には6.6%になってしまうと想定されています。
 食料は外国から買えばいいという考えが標準になっているようですが、今の日本の経済力では、ますます海外依存率のあがる中国に買い負けするのは自明の理。
 ハウスや工場のAI管理栽培が注目を集めていますが、穀物栽培には使えない農法です。
 それ以前に、上図のように地域の植物の根と繋がりあう糸状菌のネットワークが豊かな土壌こそが、生物の多様性を育み、稔り多い環境を約束してくれるのです。
 本来、田んぼには5668種の生物と2075種の植物が共
生できる能力があるそうです。その中の1種が私たち人間だと思えば、農業に市場原理を持ち込むのはとんでもないことです。欧米並みの「食の安全保障」を確立すべきです。
 
 コメ・麦・大豆ぐらいは農家が安心して生産し続けられる金銭的補償をすべきで、海外に高価格で売れる商業的農産物よりも、環境保全にも貢献している国民食糧の生産農家をこそ支援すべきです。
 それが出来るのは政府だけだと思っている人が多いのですが、私たち一般市民や地方行政でも出来ることはあります。
 今治市では学校給食を有機化することで、地域の農業が変わり、県外から注目を集め、農業の未来が開けてきています。もちろんそれを支える「今治市 食と農のまちづくり条例」があり、愛媛県には「種子条例」も制定されています。全国ではたくさんの道県が条例を制定しています。
 今度は善通寺、香川県の番です!種を守り、豊かな自然を守り、次世代を切り開く子どもたちを守り、ともに未来を目指す町を作りましょう。
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モリエ新聞327号 7・8月合併号

2022年07月27日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ

==ちょっとおしらせ==
  「やっぱり 味わいだし

 市販のお出汁の原材料には「イワシ」「カツオ」「椎茸」など
本来の原材料の他に、「アミノ酸、タンパク加水分解物、
酵母エキス、○○エキス、食塩、人工甘味料、果糖ブドウ糖液糖、
砂糖、香料、保存料」などの様々な「人工物」が使われている商品がたくさん出回っています。
 問題点はいろいろありますが、それらの原料が本来は、
産業廃棄物であり、それを塩酸とか酵素などを使って分解・抽出したもので、
そのため様々な副反応も報告されています。

・・・タンパク加水分解物(かすいぶんかいぶつ)とは?
 コクや旨味をもたらす目的で加工食品などに使われているアミノ酸混合物です。
 従来の旨味調味料だけでは作 れなかったコクや自然な旨味を作ることができるため、
1970年代後半以降、日本の加工食品において欠かせ ない「化学合成調味料」の1つとなっています。
  タンパク加水分解物は産業廃棄物の「小麦グルテン、鶏ガラ、牛や豚のアバラ骨」などを
「酵素、塩酸もしく は熱水」を用いて加水分解して作られる「化学的に抽出された旨味成分」です。

・・・酵母エキスとは?
 酵母エキスは、旨味、苦味、塩味など、
どんな味も作れる「万能化学合成調味料」として、
カップラーメンや インスタント・レトルト食品、加工食品、スナック菓子などに使われています。
 酵母エキスは、ビール工場から出る使用済みの酵母に酸や酵母を加え
酵母の有用な成分を、自己消化、酵素、 熱水などの処理により抽出させたエキスです。
 酵母エキスの製造工程で出る不純物は、
イースト症候群という アレルギー症状を起こす原因物質になっています。
イースト症候群になると、腸内細菌が減少し、
ビタミンB 群も減少するので皮膚や粘膜が荒れたりかゆみが出たりします。
また、慢性の下痢が続く、イライラする、怒 りっぽくなる、記憶力・集中力の低下なども招き、
疲れやすく、慢性的なだるさが続くともいわれています。

・・・○○エキスとは?
 ビーフエキス、チキンエキスなど様々なエキスがあります。
 これらは、「熱水」で抽出したり、「酵素」で分 解したり、
「加水分解」してエキス抽出されます。
○○エキスは、酵母エキスやタンパク加水分解物と同じ 「化学合成調味料」で、
食品に旨味を出すために使われています。

 そこでモリエのお薦め『味わいだし』
鰹もイワシも昆布も椎茸も、全部丸ごと真空低温調理器で塩さえ加えず、
完全無添加ですから、自然のミネラルが豊富です。
(但し、保存料も使っていませんので脂肪分もゼロです)

1袋:500g 3,240円(税込み)

 

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