Kengoの将棋 実戦・研究ノート

私、Kengoが普段指している将棋や研究したことなどを書いていきます。

10月に行われた棋匠会例会から

2020-12-25 00:20:44 | 日記
メリークリスマス!
何故かそんな夜に久々の投稿です(笑)
多分、今年最後の投稿です

とにかく今年はほぼ全部の主要大会が流れてしまい仕方ないとはいえ散々な一年でしたね。
そんな中でもローカル大会、それも東海地区のそれぞれの会の方はフットワークがよくて
緊急事態宣言が終えてからはほぼ定期的に大会が行われていました。頭が下がります。
最近では棋匠会(豊橋)の方と仲良くさせていただいているのですがとにかくここは小中学生の伸び
が半端ない。幹事の前田さんの人柄も含めてみんなが切磋琢磨している雰囲気が伝わって
きます。

10月に行われた棋匠会例会から取材します。
相手は伸び盛りの中学生S君。
ここまで対戦成績は1勝1敗ですがここでは見事な指し回しでやられました。

こちらが先手で相横歩取りでスタート
↓この▲7七歩は過去にponanza―村山慈戦で現れた手で一度自分も後手を持って
やられており一度使ってみたいと思っていた




この図までの進行は定跡通の方なら一目だろう
ここでS君が指した△6二玉が腰の入った手でこちらにぱっとした手が浮かばない…

とりあえず飛車を取った局面でかなり考えたがこちらから飛車を打ち込むスキが少なく
逆に馬を作られてゆっくり指される展開を見せられた。
馬を作らせない▲3八金も考えたが△8七歩~△8八歩のようにこちらから攻められると
壁になるのでとても指しきれなかった。

以下、図のように進みこちらが敗勢。
直前の△3八歩▲同銀の利かしが絶妙でこちらはどうにも収拾がつかない
以下66手で負け

それにしても自力で指したと思われる△6二玉には感心しました。
やはり予備知識だけで勝とうと思ってはいけませんね。
相横歩取りでは▲7七歩は好んで指すべきでないかもしれません。
▲7七銀か▲7七桂でゆっくり指す展開、または▲7七銀から一番激しい変化に
飛び込んで勝ちにいくか…
まだまだ後手としても捨てたものではないかもしれませんね。

この日は1勝4敗とボコボコにされましたがとてもいい勉強になりました。
また来年も伊勢の子供を連れて行きたいと思います。

来年こそはまたいろんな場所でみなさんとお会いできるようになることを
祈って…メリークリスマス&よいお年を!