Kengoの将棋 実戦・研究ノート

私、Kengoが普段指している将棋や研究したことなどを書いていきます。

山田定跡▲3五歩早仕掛けは消滅か?

2012-01-09 09:02:30 | 日記
例年通り、倶楽部24名人戦をやっています。
昨年は12人リーグでギリギリの予選通過。
本戦でなんとか巻き返し「王将」タイトルを死守したのですが
今年はもう一度60人リーグでしっかり鍛えたいと思っています。
(60人リーグは対局消化をきっちりすれば予選通過は堅いと
いう理由もあります)

現在、6勝3敗。負けた3局のうち2局が対四間飛車。
急戦がうまくいってないですね。
特に昨日の一局は戦法選択範囲を変えざるを得ない一局に
なりました。

図は各定跡の入口の局面。
△6四歩は一番古い山田定跡▲3五歩早仕掛けで来てもいいよという手。
それは難解すぎるのでここで▲6八金直と様子を見るのが青野先生推奨の一手で
△5四歩や△1二香なら▲3八飛の鷺宮定跡、△4三銀なら▲4六銀(左)戦法と
いう使い分けをしていた。
そしたら相手は△7四歩。

これは以下▲3五歩と仕掛けると定跡通りに進み【末尾に参考手順】、最後▲6六桂と打つ手が
いい手になるのでいけると思ったが、相手は△2四同銀と取らずに△3四銀としてきた。

これが新鷺宮定跡に進化を遂げる時に出てきた手でおまけに△1二香と上がって
ないのがプラスになる。(▲2三銀不成のあと▲1二銀成と行く手がない)

あとでいろいろ調べたがどうも急戦を仕掛けた居飛車側が面白くない。
確か以前にもある県予選で似た形を戦い、これは居飛車優勢だろうと
思えた局面でも3六の歩が見た目以上にプレッシャーになっていて
容易でなかった。

どうも山田定跡▲3五歩早仕掛けは封印しなければならないようですね。
2枚目の図では▲3七銀からの棒銀が正しい攻め方かもしれません。
(△6二角の受けが間に合わない)それはそれでまだ難しいのですが...

かれこれ25年以上も指し続けている対振り飛車急戦ですがいまだに
わかんないことだらけですね。
そんなに難しいなら穴熊にしたら?という声も聞こえてきそうですが
勝率があまりに悪すぎるんで...

もう一度、勉強し直しだ!

【参考手順】
▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲3五銀△4五歩▲3三角成△同銀
▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△3三角▲2一飛成△2二飛
▲同竜△同角▲6六桂

初親バカ

2012-01-05 20:45:22 | 日記
みなさん 遅ればせながら
あけましておめでとうございます

今年も自分と息子の奮戦記を楽しく書いていきたいと思います。
お付き合いのほどよろしくお願いします。

さて、1月3日はあゆみの指し始め大会。
月例会よりはるかにたくさんの方々が参加してくれました。

昨年隆雅と激闘?を繰り広げ友達になった竹内耀平君と真田
あくばる君が伊勢までやってきてくれた。あと、大会から
だいぶ遠ざかっていた元和歌山県竜王、西村文登君も参加。
それなら自分もといきたいところだったが今年は仕事が忙しい
ので残念ながら不参加。

そしてなんと言っても昨年もたくさん指導していただいた小林宏
七段が正月から指導に来ていただいたのには感激した。

さて、隆雅の成績はというと1勝4敗。
急上昇の1年生久保日向太君と耀平&あくばるの遠征組に木っ端
微塵にされました。
ちなみに日向太君と耀平君は見事入賞で昇級。日向太君の兄、寛太
君は優勝で久々の昇級となりました。

今回の隆雅の唯一の収穫であった指導対局を紹介します。
初手△4二玉に対して前回は9筋攻めで負けたのを教訓に
今回は1筋攻め。辛抱強く指して下の図はあとどう決める
かという局面。

図以下の指し手
▲6六歩△5六金
▲同歩 △同歩
▲6五歩

▲6六歩と冷静に金を殺す手を見つけて勝利を確信。
最後の▲6五歩では自分は▲6五金とばかり思って
いたが、指されればなるほど▲6五歩のほうが筋がいい。

あゆみの過去の成績で隆雅の級の推移をあらためて見てみると
4月に16級でリーグ戦入りしてから3ヶ月足踏みしてうーん
これは難しいのかと思っていたらそこからあれよあれよと昇級
を重ね今は9級。都合半年で7つ上がったことになる。
自分の目からはまだまだと思う内容ばかりなのでつい厳しく
見てしまいがちだが、この成績なら上出来と思わなければ...

今年もいろいろな大会で親子とも少しでもいい成績を残せる
ようがんばりたいと思います。
よろしくお願いします。