本日は、ぜんぜん暇ではないんですが(むしろ忙殺ピンチ?)、
NEXCO中日本の
「中部横断自動車道 工事現場研修会」に行ってきました。

しかも、いつもの「発注者→受注者」の立場 大逆転!
バスで優雅にお茶ももらって、「お殿様 ご一行様~」状態で・・・(笑)
快適カイテキ~(笑)
「中部横断自動車道」といえば、
「山梨」⇔「静岡」をむすぶ山岳自動車道で、
現在、長野県にいくためには、国道52号線のクネクネ道を身延町を通過し、
鰍沢(南アルプス市)まで抜けるか、
または、
国道139号の西富士道路(朝霧高原と精進湖経由)の山岳道路を抜けて、
「中央道 双葉JCT」まで行かなければなりません。
冬の凍結・雪道の時期では、かなりの難間ルートでした(遠回りだし・・・)
でも、
これができれば、一般道に下りることなく、
高速で、快適に第二東名⇔中央道・長野道にアクセスできます!
長野や日本海がかなり身近になります!!
いままで諦めていたスキーをはじめ、渓流釣りや温泉、トレッキング、
キャンプ、フルーツ狩り、はたまたオートバイツーリングなどなど、
「遊びのエリア」がグーンと広がります!!
これは「莫大なお金をかけるべき」すばらしい公共事業ではないでしょうか!
さて、本題の現場見学会に戻ります。
今回、見学したのは以下の3箇所です。
1. 湯沢第一トンネル (2295m)
2. 興津川橋梁(460m)
3. 前沢トンネル(685m)
では、「湯沢第一トンネル」から・・・

こちらのトンネルは、すでに貫通しておりまして・・・
小鳥のさえずりが響き、静かなもんでした。施工は「清水建設」
周囲の環境に配慮し、排土をベルトコンベアーでやったようです
・・・以上
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つぎに、「興津川橋梁」・・・・
施工者は「川田建設」
こちらの橋梁は、橋中央部に縦断へこみ凹部(サグ)がある5径間の橋梁です。

興津川上空部は、河川内には橋脚を入れられなかったため(当たり前か)、
径間を跳ばす(ロングスパン化する)ため自重の軽量化を図る
「波型鋼板」をつかった上部工が採用されたようです。
上部工の送り出しスピードは4.5m/日程度みたいで、
「7層塗りの塗装」が足枷になっているようでした。


しかし、スゲー高さ!落ちたら間違いなくあの世行き!
作業エレベータの関係で上まで行きませんでしたが、
高所恐怖症のボクちゃんでは、
「蛇ににらまれた甘カエル」のように
動けなくなってしまうこと間違いなしです(笑)
・・・・以上
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最後は「前沢トンネル」です。
興津川橋梁の路線手前に位置するトンネルで、現在、掘進中です。

いやはや、何がスゲーって、
この現場に到着するまでの仮設工(仮設道路工)がスゴイコトすごいこと!
大規模な盛土・切土や切土補強土(ロックボルト)、
沢を渡る「仮設橋梁」やヤード確保の「仮桟橋」・・・
仮設だけで相当な大工事ですよ、こりゃ!
で、その黄金の仮設道路を通っていざ抗口へ・・・

顔を粉塵で汚した「炭鉱夫」に似た作業員をみて、北海道時代の「夕張炭鉱」を思い出します。
と突然!!
けたたましいサイレンとともに「ドーン!!!」と、頑丈な抗口扉が震えました!!
はじめて目の当たりにした「発破」の瞬間でした!!!

「超スゲー!!!」とお殿様連中が関心しているそばから、「炭鉱夫」作業員が扉をオープンし、
モウモウと上がる粉塵のなか、勇猛に次々と入抗していきます。

「こういう現場最前線の作業員の方々が、ボクなんかより、
これからもっと貴重な存在になってくるんだろうなー」
・・・・・などと考えちゃいました(笑)

(抗口の天端を注目!「神木に米俵」が3俵、積まれています。
安全を祈願する、古くからの祈祷棚です・・・最先端の土木技術を駆使する中でも、
日本人の神様に対する信仰深さ、従順さはいまも昔も不変です・・・)
そしてお殿様ご一行は、
バスでウトウトしながら、快適に、
唯一のパラダイスな時間を終えました(笑)