暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定フォロー講座 No.8

2019-01-17 10:25:08 | ビジネス・教育学習
◇2009年に太陽光発電の余剰電力買取制度が始まり、もう10年になろうとしています。
◇2012年からは、再生可能エネルギーを対象とした固定価格買取制度(FIT)が展開中です。
◇買取に必要な費用を、太陽光発電設備等を持たない利用者に負担させる制度への課題も残ります。
◇しかし、設備普及が進めば、設備価格が下がる事への期待を込めて展開しているのです。

◇国連の「SDGs目標7」に、再生可能エネルギー利用促進が掲げられています。
「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。」
◇「SDGs目標7」における「ターゲット7.2」
 「2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に増大させる。」
◇今朝の毎日新聞に太陽光発電の今後のビジネス展開の記事が掲載されています。
◇そこで今回は、「eco検定」知識としてのエネルギー問題を整理します。

◇ポイント①:再生可能エネルギーは太陽光発電だけでいいのか?
 ・再生可能エネルギーは、自然環境の中から繰り返し起こる現象から取り出すエネルギーをいう。
 ・自然エネルギーという表現も使われるが、化石燃料も自然界から取り出すので適切ではない。
 ・具体的に、太陽光、太陽熱、風力、水力、地熱、バイオマス、潮力、波力等のエネルギーを指す。
 ・太陽光発電と風力発電は既に市民権を得ていますが、発電の不安定さというリスクがあります。

◇ポイント②:バイオマスエネルギーを考える
 ・化石資源を除く動植物由来の有機物をエネルギー起源としたものが、バイオマスエネルギー。
 ・二酸化炭素の増減に影響を与えないとされる「カーボンニュートラル」の考え方が存在します。
 ・例えば木の燃焼によりCO2を出しても、光合成で再びCO2を吸収するという考え方です。
 ・ライフサイクル全体でみると、CO2の収支がゼロになるという計算の考え方です。
 ・炭素を約100万年も寝かしてできる石油と、数十年で生育する木材との違いなのでしょうか。

◇ポイント③:水力発電を考える
 ・古くから利用されている発電方式で、良く知られています。
 ・でも注目されているのは、小規模な「揚力式水力発電」です。
 ・貯水池を発電機のある上下に作ります。
 ・上の貯水池からの流水で発電し、余剰電力で下の貯水池から上の貯水池に水をくみ上げます。
 ・この繰り返しで、持続可能な発電を作り上げ、1,000kW以下のものが想定されています。

◇ポイント④:地熱発電を考える。
 ・地熱発電とは、主に地下1,000~3,000mにあるマグマの熱エネルギーを利用したシステムです。
 ・地下から200℃の高温の熱水でタービンを回して発電する方式もあるようです。
 ・課題事項は、開発費用の高さに加え、国立公園内とか温泉地の中ということがあります。
 ・地元との調整も大変なリスクのようです。

◇ポイント⑤:2025年万博のサブテーマは「持続可能な経済・社会システム」
 ・メインテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」であることは周知の事実と思います。
 ・サブテーマが二つあり、その一つが「持続可能な経済・社会システム」です。
 ・2025日本万国博覧会誘致委員会事務局のH.P.では、国連SDGsのロゴが掲載されています。
 ・「持続可能な経済・社会システム」とは、国連のSDGs17目標に向けての行動だと思います。
 ・SDGsの17目標達成に向けての行動に、「eco検定」知識が非常に役に立ちます。

2019年1月17日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
コメント
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