隣町の八女でひなまつりが行われています。まず横町町家交流館へ。この建物はもとは造り酒屋だったもので、いまは市の観光施設になっています。
まつりの期間中は、毎年たくさんの雛人形が並べられます。
旧往還をぶらぶらと歩きます。四百年前、短期間ですが八女は城下町でした。一国一城令により廃城となりましたが、その後は在方町として八女地方の物資の集散地として栄えました。
いつもは静かな福島八幡宮も花飾りで華やかな雰囲気です。
コロナ感染症防止対策で、どこの神社も手柄杓は置かれていません。
境内では役目を終えたひな人形の供養祭が行われていました。娘が子どものころ、狭いアパートで雛段を飾っていましたが、あれはどうなったのか覚えがありません。
八女はお茶の産地。この店は江戸時代から続く老舗の茶商です。
ここは屋号が堺屋という古民家。市に寄付されて文化財に指定されています。離れに箱雛が飾ってありました。箱雛は内裏雛だけの飾りで、贅沢が許されない時代に仏壇職人が内職として作っていたそうです。
酒造会社です。ぼんぼりまつりは、町筋の商家や民家の玄関先に飾られた雛飾りを見て歩くという趣向です。自由に見学できるところもありますが、ちょっと中には入りづらい。
こんにゃくづくりの店です。すぐ近くには蒲鉾の店があります。この往還には、こうした大きな硝子戸の商家が並んでいます。
盆提灯や節句人形の店です。八女は仏壇や提灯、人形、和紙づくりなどが盛んな町です。ただ伝統工芸はどこも厳しく廃業する店が増えています。
仕舞屋のショーウインドウ。並べたものに意味はなく、商売していた記憶の欠片でしょう。商いで栄えた古い町でときおり見かける風景です。
旧往還はお城を迂回するように通っており、百数十軒の商家が櫛比していました。地元の人はこの辺りを本町筋と呼んでいます。明治の終わりから国道やバイパスが建設されて商業の中心が移り、この町筋には昔の風景が残りました。
駄菓子屋にしては立派な構えです。以前は別の商売をしてあったのでしょう。煙草屋も兼ねてあります。
古民家を活用した現代風モンペ屋さんです。久留米絣ともコラボし、最近は営業品目を広げています。近くには同じように古民家を修復したコーヒー豆販売店もあります。本町筋の所々では古民家の修復作業が行われていて、新しい用途での活用も試みられています。
この民家は上に上がることが出来ました。
最後は八女伝統工芸館に足を運びました。
正面には御殿雛と久留米おきあげです。おきあげは江戸では押絵と呼ばれていました。参勤交代の際に土産として持ち込まれたのではないかと云われています。歌舞伎を題材とした節句人形ですが、むかし羽子板に使われていましたね。雛の節句では畳の縁に差し込んで飾っていました。箱雛もそうですが、雛段飾りに手が届かない庶民のために作られていたのでしょう。
吉井町の白壁土蔵とともに、八女福島の街並みは久留米藩の在郷町として繁栄した当時の面影をいまに残しています。その特徴は建物だけではなく、文化の厚みを伝えていることです。物産の集散地には金が集まり文化も集積します。八女の街歩きは別の機会に紹介します。
良い街並みを見せていただきありがとうございます。古いいいものがたくさんあるのですね。私は日田の街は何回か歩きましたが
八女の仏壇が有名なのは知ってましたがゆっくり見て歩いたことはありません。とても興味あるところですね。九州より様はいろいろ詳しいですね!うれしい見学でしたよ
(^^♪
明治頃の風景を残しているので、時々歩きます。
両方とも若い人たちが色々と取り組んでいます。
八女は伝統工芸が盛んで、昔の面影を残したいい町です。
コメント有難うございました。
八女市のひなまつり、良いですね。主人が八女市出身です。
行きたくなりました(*^^*)
八女は落ち着いた町でいいところです。
近くなのでドライブがてら立ち寄ったりしています。
コメント有難うございます。
郷土史を知ればもっと面白みを感じるでしょうね〜
八女は仏壇や提灯づくりの店が多い静かな町です。
久留米の東隣には吉井町があり、普通に商売をしている白壁土蔵の建物が並んでいます。
どちらも落ち着いた雰囲気の街並みで、写真を撮りながら歩いています。