正直どっちつかずなんやけど… Fender Pro Junior

先日といっても一年くらい前になりますが、Fender Pro Juniorを購入しました。

家でちょっと弾く時と、スタジオ練習時の持ち運びの楽さを考えて、やや小型のチューブアンプを探してたんですよ。
ホントは2Vol.のBlues Juniorの方が欲しかったんですけど、中古で安く出てたので…。
さらに今では生産されてないUSAモノだったんでつい(笑。

one Vo. one Toneのシンプルなコントロール。しかし混じり気のない、まさにFender Toneなサウンドが持ち味のこのアンプ。
Fenderのクリアトーンが好きな人なら確実に気に入る事間違いないでしょう。
特にシングルコイル、ストラトなんかを繋いだら最高(笑。
もちろんVoを上げていけば、往年のチャンプを思わせるドライブトーンも楽しめます。

サウンドに関しては、やはりスピーカーがちっさいので、Lowの迫力に乏しいのは仕方ないところ。
あと、抜けの方ももう一歩足りない感もありますね。
しかしコレはコレで自宅使用を考えると、むしろええかなって気にもなりますね、うるさいし。また抜け切ると壁も音抜けて行きますしね(笑。

しかし、それでもやはりワンボリュームの15w真空管では、家庭では持て余し気味。
本当に美味しいトコロを使うとちと近所迷惑で…。
ヤッパリ自宅では本領が発揮させられず楽しめません。

ならスタジオ用途ではどうか。
小降りなサイズで片手で楽々持ち運べるのでその点、やはり助かります。
サウンドは、パワー開放って感じで良い音だしてくれます。
やはり好みな音なだけあって、スタジオにある借り物のアンプより、よほど良い音で鳴ってくれるんですよね。

しかーし、やはりバンドで使うとなると音圧不足。
使って使えんコトもないんですが、やはり役不足感が否めません。
じゃ、PAで拾えばイイやんってコトになるんですけど、
それだと音量は鳴ってるんだけど、身体に音が当たって来ないので、どこ弾いてるか見失うんですよね…。

そんな訳で、家では音デカイわ、スタジオでは音圧足りんわで、ぶっちゃけ使いどころが無い!。

なら手放してまうかっ，とも考えるんですが、
ヤッパリ音がイイ…(笑。

なんていうんですか?、
いわゆる小型のチューブアンプやないと出ない音が出るんですよ。
この鳴りきらない、しかも詰まった箱鳴り感がたまらんのです(笑。
抜けてるんだけど抜けきれてない、この絶妙なバランスがこのアンプの魅力かと(笑。

よくカタログの煽り文句で、レコーディングで威力を発揮うんぬん、なんて文字をみますがそれも納得。
このアンプの魅力はこの唯一無二のサウンドにあると思います。
しかし逆を言えば、それでしか使いようが無いとも言えますね(笑。

多分、兄貴分のブルースJr.ともサウンドが違うように思います。
やはり1Vol.という事で音がストレートできらびやかな印象がありますね。
混じりけがないというか。
その分、不器用ですけど（笑）。

そんなわけで、この音が気に入ってしまえば、これしか無い!、といった類いのアンプです。
欲しい人に取っては、あまり替えの効かないのが、このPro juniorですね（笑）