始めてうちの子の問題行動に気づいたのは夏休み前でした。(ブログと時系列のズレがあってすみません)
その日、私はPTA室にある資料を取りに行くためお迎えの時間より少し早めに幼稚園に行きました。
PTA室には年長組の部屋の前を通っていくのですが、帰り支度をしているはずのうちの子がなぜか園長先生と廊下にいました。
園長先生がうちの子の腕を掴んで教室に戻そうとしています。
しかし、うちの子は教室に戻ろうとしません。今まで見たことのない表情をしていました。
今でもあの時の表情が脳裏にこびりついています。無表情、完全に心を閉ざした表情でした。
私はうちの子の表情を見てドキリとしました。我が子なのに少し怖いとさえ思いました。私のことも視界に入ってるのに、うちの子は「ママ」とも「助けて」ともいわず、泣くわけでも、「嫌だ」と怒り出すわけでもなく、ただただ教室に戻るよう腕を引っ張られているだけでした。
私に気づいた園長先生は「大丈夫ですから。(お迎えを)お待ちになっていてください」と言いました。
「園長先生に任せるべきか、子どもに声をかけるべきか」私はどうするべきなのか瞬時に判断できませんでした。
そのうちにうちの子は教室に戻され、教室の端っこで園長先生と体育座りをして帰りの会のお話を聞いていました。
お迎えの後、うちの子に「どうしたの?大丈夫?」と尋ねてみましたが、何も答えません。
担任の先生からなにかお話があるのかな?と待っていたら、園長先生が「最近〇〇(うちの子)の行動が気になる」と。
その後も度々クラスの輪から外れ、自分の世界に没頭するうちの子の姿を見かけるようになりました。
音楽会の練習にも参加せず、ホールでクラスの子どもたちが楽器の練習をしているのにうちの子は園庭の砂場で一人遊んでいました。
どんなに寒くても裸足で園庭に出て一人で遊んでるうちの子…
基本的に区立幼稚園は「自由遊び」の時間が多く、その中でルールを守ることを学んだり、仲間と協力し合うことを学んだり、個性を磨いていくのだと思います。
うちの子は「糸の切れた凧」のようにフラッと仲間から外れ、一人の世界に入ってしまう。一人の世界に入ってしまったら梃子でも動かぬ…そういう所が園長先生は「気になる」と思っていたのだと思います。
「思っていたのだと思います。」この答えにたどり着いたにはつい最近です
当時「うちの子は発達的に問題があるのですか?」と尋ねても誰もYESともNOとも答えてくれませんでした。
園長先生に聞いても
スクールカウンセラーさんに相談しても
子育て支援センターに相談しても
保健所に相談しても
ネットの子育て相談にに相談しても
児童相談所に相談しても
答えはいつも「もう少し様子を見ましょう。」「頑張ったことは褒めてあげましょう。」「認めてあげましょう。」
いつまで様子を見ればいいの!?言われなくても褒めてるし認めてるし!私の育て方が悪いっていうの!?
私の中の「母のようになりたくないのに」という強い思いが崩れ始めます。
「ママは幼稚園でPTAの仕事を頑張っているのに、なんでお前はちゃんとしてくれないの!?」
「幼稚園で荒れるのやめてよ!!恥ずかしいじゃん!!」
「Qくんの方がトラブルメーカーなのに、なんでお前ばかり注意されるの!?」
こんな言葉で私は下の子をたくさん傷つけてしまいました。
もう私の母そのものです。絶対に絶対に母のようになりたくなかったのに。
ある日。PちゃんからLINEが来ました。(Pちゃんがまだ引っ越す前)
「けめちゃん。わたしいまPTA室で仕事をしてるんだけど、〇〇(うちの子)がさっきからずっと泣いてる。“ママ!ママ!”って言って泣いてる。」
私は家を飛び出して幼稚園に向かいました。
うちの子は広いホールの隅っこで立ったまま泣きじゃくっていました。先生が近づこうとすると悲鳴をあげます。
私は子どもに駆け寄り抱きしめました。「大丈夫だよ。大丈夫だよ。」涙が溢れ、親子で泣きました。
どうしてこんなことになっちゃったの?本当に私の育て方が悪いの?それとも発達的なものなの?
答えが見つからない日々が続きます。
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「幼稚園のママ」編を一旦置いといて…「うちの子の問題行動」について書いていきたいと思います。
3000グラム代で生まれてきた下の子。おっぱいをたくさん飲んで、たくさん寝て、はいはいもたっちもあんよも上手だった下の子。イヤイヤ期も乗り越え、幼稚園に行くのを楽しみにしていた下の子。年少までは特に問題がなかったのに、年長~小学1年生の半分くらいは「問題行動」の連発でした。愛情をたくさん注いで育ててきたのに…どうしちゃったの?と辛い毎日でした。
唯一の救いはうちの子の「問題行動」が自爆型?といいますか、誰かを傷つけることがなかったことです。なので、クラスのお友達とも仲良く遊んでいました。また、年少さんに優しく接することができたらしく、「〇〇(うちの子)が年少さんの壊れた工作を直してくれました」と年少の保護者さんから聞いた時は「あぁ…よかった。性根までは悪くなってないんだな…きっと」と希望を持つことができました。