朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

ADHDの話④(最終話)

2021-09-20 15:56:42 | 子育てのこと

息子は“ADHD(注意欠陥・衝動性の混合型)”と診断されました。

これからどうやって向き合っていくか…。

ネットで検索すれば膨大な情報が得られます。

書店、図書館に行けば沢山の関連書籍があります。

いま、私は自分自身も心療内科のお世話になっていて「また心のバランスを崩したらどうしよう」と不安を抱えながら生活しています。

この状態でたくさんの知識を入れるのは危ないと感じました。

出来れば親子で一緒にADHDについて学べることはできないかな…

DVDなどの映像資料や講演会、ご時世柄“zoom講演会”などもありますが、

まずは居心地のいい、慣れた環境で、落ち着いたときに一緒に読める本はないかな?と探しました。

そして出会った本がこちらです

 

「きみもきっとうまくいく」

本のタイトルを見たときに思いました。

そうだよ。息子だってきっとうまくいく。

ADHDをネガティブに捉えちゃいけない。あの子の性格・特性に沿った寄り添い方・向き合い方を考えていこう。

確かに今までは「なんでできないの!?」「なんで理解してくれないの!?」と感情任せに苛立ちをぶつける事が数えきれないほどありました。

「なんでできないの!?いつになったらできるの!?いつ!?」

「今日からがんばります…」

「その言葉聞き飽きたっっっ!!!!」

できないことに苛立ちをぶつけるんじゃなくて、どうしてできないのか?少しずつでもいいからできるためにはどうすればいいのか?視点を変える工夫をすればきっとうまくいく。そのヒントを親子で学ぶことができたらいいなと思います。

 

 

もう1冊の「みんなのためのルールブック」

これは子ども達がまだ幼児期だったころ、書店で絵本を見ていた時に売り場に平積みされていた本です。「いま話題の本です!」みたいなポップが貼られていたのを覚えています。

まだうちの子達には早いかな?と思いましたが、いつか身についてくれたらいいな…と思い購入し、絵本棚にずっと置いてました。

「先生にあいさつをしよう」

「あとかたづけをしよう」

など、家庭や幼稚園、学校でも教えてもらえるルールはもちろん

「もらったプレゼントに文句をいわない」

「人の成績を言いふらさない」

「しかられている人のほうを見ない」

このようなルールも載っています。

以前幼稚園の先生が教えてくれました。子どもに「なんでしちゃいけないの?」と問われた時、「だってあなただって“それ”をされたら嫌でしょ?」と説明しても子どもはピンとこないんだそうです。

息子がADHDとわかり、いまのところ対人関係で大きなトラブルはなさそうですが、今一度親子で読み返し「そうだよね。こんなことしてはいけないよね。」と話しています。

 

そして一番肝心なこと。

息子自身は「ADHD」をどう思っているのか。

診察の時、先生がADHDについての資料を渡してくれた時、

「わたしはね、この言葉があまり好きじゃないんです」と言ってマジックを取り出すと…

「発達障害」という文字をマジックで消しました。

そして息子に「君のことをお家の人と一緒に見守っていくからね。がんばろうね。」と穏やかな声で話してくれました。

これまでに何度か病院に通っていますが、嫌がることもなく、変に落ち込むこともなく、帰り道はいつも「先生やさしかったー」と話しています。

「病院にいく」と決まった時。

正直息子も複雑だったかもしれません。

「僕が悪い子だからお医者さんに行くことになっちゃったんだ」

「お医者さんにいったら今までの悪いこととか、怒られたことを色々聞かれるんだ」と思っていたかもしれません。

だけど、診てくれたお医者さんは優しそうだし、お医者さんとお話してるお母さんも怒ったり、悲しい顔をしていない。

先生も私も「〇〇もきっとうまくいくよ」と信じてくれている。

息子はお薬の服用もしています。

「このお薬は“おまじない”だよ。」と言って飲ませています。

お薬について、全く抵抗なく始められた…と言ったらウソになります。やはり少し戸惑いました。

だけど、「きっとうまくいく」の助けになるなら、「生きにくさ」を少しでも感じないようになれるなら…お薬の力を借りようと思いました。

ADHDとの付き合いはまだ始まったばかりです。

今朝、「これママにプレゼント」と言って渡してくれたカードには見たことも読んだことないような難しすぎる漢字がビッチリと!!まるで呪術のように書かれていました

こりゃどんな八百万の神様のお守りよりも身の安全を守ってくれそうだwwwと思いました。

息子の「息子らしさ」がどんどん磨かれ、輝きますように

 

ブログをご覧いただきありがとうございます!

私が望むことは

家族が健康で、それを支える私も健康で、特別贅沢出来なくてもいい、もの凄く貧しい生活でなければいい。

子どもが「やってみたい」「挑戦してみたい」と言った物事の3回に1回くらいはやらせてあげられる環境で子育てしたい。

身の丈にあった生活ができればいい。穏やかに。

そう思っていたら…思いもしない方向から難題が飛んできました

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (onbazara)
2021-09-22 16:24:03
七転び八起き。
僕も失敗するのはしょっちゅうです。
起き上がる気持ちを持っている限り(今すぐにできないとしても)、最後に笑うのは自分と思っています。
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Unknown (kemekosan)
2021-09-22 20:05:16
onbazaraさん
コメントありがとうございます!
onbazaraさんのコメント「七転び八起き」を読んで「そういえば!」と思い出し、以前初詣に行ったときに購入した干支の起き上がりこぼしをリビングに飾ってみました。
傾けても“ころっ”と起き上がる姿に癒されますし、なんだか元気もわいてきました。
「起き上がる気持ち」とても励まされる言葉ですね(*^-^*)
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