ある日。
娘の服のポケットからドーナツを3個買ったレシートが出てきました。
学校のルールでは「お金を持って遊びに出かけてはいけない。」と指導されていますが、我が家では「〇年生になったら、たまーーーになら100円くらいお小遣いを持っていっていいよ。」と話しています。駄菓子屋さんで駄菓子をかったり、暑い日に飲み物を買ったりする程度ならいいかなと。
ただしその中でも約束を決めました。
「友だちとお金の貸し借りを絶対しないこと」
「一緒に遊ぶ友だちがお小遣いを持っきてない時は買い物に誘わないこと」
もちろん今までお金(お小遣い)のトラブルはありませんでした。
以前は「今日お小遣いをもって遊びにいっていい?」と娘の方からわざわざ報告してきました。
500円のガチャガチャを後先考えず3回も回してしまった息子に比べ、娘は低学年の頃からお小遣い帳をつけ、無駄遣いをする子ではありません。
お金の価値をどうやって伝えればいいのか。 - 母のようになりたくないのに
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持ち物に対しても新しい物を欲しがらず、幼稚園の頃から使っている巾着袋や手提げバックを未だに使っています。
新学期が来るたび「新しいの買おうよ」と言っても「まだ使うからいらない」という娘。「幼稚園の時から使って思い出が詰まっているから」だそうです。
しっかりしてるなぁ…と我が子ながら感心していました。
そんな娘のポケットからドーナツ3個(約600円くらい)のレシート…
駄菓子屋さん、学区内のコンビニでの買い物ではなく、学区外のお店で買ったレシート…
少し心配になった私は娘に「このレシートが出てきたんだけど、〇〇に行ったの?」と尋ねました。
娘は「あの…あの…」と少し言葉に詰まりながら「前に友だちと遊んだ時にお菓子をもらったから、お礼で買った」と言いました。
正直“えーーーー。なんか怪しいなぁ”と感じましたが、根ほり葉ほり聞きすぎて嘘をつくようになっても困るな…と思い、「駄菓子屋さんならいいけど、あんまり大きなお金を持って遊びに行って欲しくないな。それにお菓子のお礼ならママに言ってくれたら用意するよ。」とだけ伝えてそれ以上は追及しませんでした。
週5で習い事に通っている娘。
放課後友だちと遊ぶ機会もなかなかありません。
今回は大目に見ようかな…。
それからまた数日後。
娘が遊びに行こうとしていたので「今日はお小遣い持って行くの?」と聞きました。
すると娘は「もっていかないよ」と。
なんとなく「異変」を感じた私は「ポケットの中身見せて」とお巡りさんのような台詞を言ってしまいました。
娘はポケットからハンカチとティッシュを出して見せますが私は“カサッ”という音を聞き逃しませんでした。
おもむろに娘のポケットに手を入れると、現金(お札)が出てきました。学習教室に行く時と同じく、財布にも入れてない状態です。
私は語気を強め「これはどういうこと!?」「学習教室の時もそうだし、この間のドーナツの時もそうだし、なんでこんなお金の持ち方(使い方)するの!?」と声を荒げました。
娘は「みんなもお金をもってきているから…」とか細い声で言い訳をします。
「ああそうなの。みんなもこうやって大きいお金を持って歩いてるんだね。じゃあわかった。先生に相談するわ。夏休み前だし、先生からもクラスのみんなに注意してもらわなくちゃね!!」
私はすぐさま受話器を取って学校に電話をしました。担任の先生に繋いでもらい、娘が大きなお金を持って遊びに出かけようとしたこと。一緒に遊ぶ友だちも持ってきているらしい。ということを伝えました。
「学校で“お金を持って遊んではいけない”と指導していただいてるのに…すみません、時々100円程度なら持って行っていいよ。と言っていました。」
先生から「普段はお金の管理はどうしていましたか?」と聞かれたので
「娘が自分でお小遣い帳をつけて管理しています。お年玉などでいただいたお金も“いくら手元に残しておく?”と聞いてから、残りを私が預かって通帳に入れてます。通帳はもちろん私が管理していますが、娘の貯金箱にはおそらく1万円近くあるかもしれません。あまり使っている所を見たことがなかったので。」
先生は「うーん。お母さん、娘さんがいま手元にいくらお金を持っているか確認したほうがいいと思います。お金の使い方については夏休み前に学校でも指導しますので。」
電話を切ったあと、娘に「今持ってるお金と、お小遣い帳を持ってきなさい」と言いました。
持ってきたものを確認すると、それまでずーっと細かくつけていたお小遣い帳が今年の春から記帳が止まっていました。
最後に記帳した金額と貯金箱に入っていたお金。数千円も差がありました。これには本当に驚きました。
あまり物を欲しがらない娘。私よりもしっかり者だと思っていたし、いつも何かと助けてくれて、「こまっしゃくれた」ところが全くない“子どもらしい子ども。娘のことをそう思っていました。
あぁ・・・こうして書くのがものすっっっっっごく!!恥ずかしいのですが
そんな娘に育ってくれるよう、娘の声に耳を傾け、気持ちに寄り添うように育児してきた私の努力と思っていました。ああ!恥ずかしい!ああ!情けない!ああ!わたし大バカ者だ!!
だって母のようになりたくなかったから
あれもダメ、これもダメ、私が選んだ来たもの全てを否定し、批判し、時には小馬鹿にし…。
挙句の果てにはギャンブルで作った借金を、返済しても返済しても増え続ける借金を払うのが「あんたの宿命」と言いのけた母。
そんな母のようには絶対絶対死んでもなりたくない!!
進学、就職、習い事、部活動、友だち付き合い・・・全て全て否定されました。
だけど、唯一自分で決めたこと。
それは結婚と子育て。
それを失敗してなるものか!母のようなお母さんになってたまるか!
だから…だから…。
明確な“目標”に向かってひたむきに頑張る娘が誇らしかった。その娘を出来る限り応援したい支えたい。
習い事だけじゃなく、娘が好きになったもの、興味があるものを受け入れ、出来る限り経験させてあげたい。
「自分の部屋が欲しい」と言った娘の希望に応えてあげたい。「〇〇色で〇〇柄のカーテンが欲しい」と娘が言えば、あれこれとネット検索をして、見つけて購入しました。
そんな娘が私に隠し事をしている。
唖然茫然、動揺、怒りと憤り、そして悲しみ…
この世にある負の言葉のすべてが私に襲い掛かってくるような気がしました。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
うーーーーーーーわーーーーーーーーー!!恥ずかしすぎる!!!!
ほんとにわたし・・・どうかしてたぜ!!