川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

6・25 朝鮮戦争から60年

2010-06-25 09:10:45 | 韓国・北朝鮮
 今日は6月25日です。60年前の払暁、北朝鮮の人民軍が一斉に38度線を越えて韓国に攻め入りました。「祖国解放戦争」(北側の呼び名)が始まったのです。

 53年に休戦になりましたがこの戦争は形を変えて今なお続いていることを私たちは片時も忘れてはなりません。その後に起きた在日コリアンの「北送」も日本人拉致も引き続く「戦争」の一環なのです。

 この日本も彼らにとっては立派な「戦場」です。金日成・金正日の影響下にある者たちが王朝の防人(さきもり)として日々工作活動に従事しているのです。その中心にある合法組織が朝鮮総連です。甘く見てはなりません。

 朝鮮戦争について書いた文章を再掲します。

  川越だより「朝鮮戦争のウソ」http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/ddee0cfb228a1d01e30b01464fc57a03

 
 先日の「東京新聞」の記事です。

 60年も続く戦争の最大の犠牲者は北朝鮮の民衆です。「先軍政治」の下で飢えを強いられているばかりでなく日々「強制収容所」や「公開処刑」の恐怖にもさらされています。日系の人々の受難は特に深刻です。
 中国からモンゴルへの逃避行で非業の死を遂げた少年の物語「クロッシング」を上映中ですが避難民の苦難は今日も続きます。

 日本政府は北朝鮮独裁政権の後ろ盾となって難民を迫害する中国政府ときちんと向かい合うべきです。当面、モンゴルやタイの政府と協力して難民の保護にあたらねばなりません。難民には日本国民も含まれているかもしれません。

 植民地支配が終結して65年になります。日朝ピョンヤン宣言の趣旨に沿って朝鮮半島北半部の人々に対する「補償」の気持ちを表すとしたら今この時期にこそ助けを求めている人々に必要な援助の手を差し伸べなければなりません。「国交が回復してから」では遅すぎます。

 

 工作員拡散の懸念 タイ経由入韓の脱北者急増 

                  (2010年6月23日 東京新聞・朝刊)


北朝鮮から中国などを経由してタイに流入する脱出住民(脱北者)が増加している。脱北者を“政治難民”と見なすタイ政府が安全を保証し、韓国など第三国への移動を容認しているためだ。その情報は広く伝わり、脱北者が進んで出頭するケースも多い。一方で脱北者に北朝鮮工作員が紛れ込む懸念も生じている。 (タイ北部チェンライ県で、林浩樹、写真も)

 メコン川を挟んでラオスと国境を接する街チェンセン。川沿いに遠目からでも目を引く巨大な黄金の仏像が座す。仏像そばの交番に勤務する警察官は「舟で逃げて来る脱北者の間では“金色の仏像を目印に上陸”が合言葉だよ」と話した。

 仏像から約八キロ下流にあるチェンセン警察署。昨年の脱北者拘束数は約四百八十人と一昨年の三倍強で、今年も昨年を上回るペースが続く。今月十七日、近くのバス停にいた脱北者八人が警ら中の署員に自ら拘束された。同署幹部は「脱北者は警察に出頭すれば安全に韓国に行けると知っている」と言う。

 難民条約未批准のタイでは、脱北者は建前上、不法入国者。だがタイ政府は実際は強制送還せず、拘束後、裁判を経てバンコクの入国管理施設に移送。早ければ数カ月で第三国に送る独自システムを運用する。国連などの介入を認めない半面、「人道的に配慮している。定住の心配がないため規制も緩い」(関係者)とみられている。

 タイへの流入が増加したのは二〇〇六年以降。それまで主要ルートだったベトナムは〇四年七月、大量の脱北者を韓国に移送して北朝鮮から猛抗議を受け、以来、対応を厳格にしたからだ。

 タイを拠点とする脱北者支援団体によると、昨年のタイへの脱北者は推定千五百~二千人に上り、中国を除けば最大規模の北朝鮮からの脱出先となっている。理由は不明だが、女性と子どもが約八割を占めるという。

 脱北ルートは中国南部雲南省からラオスの山岳地帯を経由し、メコン川などを下りノンカイ、チェンライ両県に入るのが主流。仲介者はキリスト教団体や韓国人支援者で、北朝鮮からは最短約一カ月で到着する。約二十万バーツ(約五十五万円)とされる脱北費用を稼ぐため、中国で数年間不法就労してタイに渡る例も少なくない。

 増え続ける脱北者に警察当局などの負担も増大している。最前線のチェンセン警察署では、予算不足に伴い幹部が自腹で脱北者の食事代や調べに必要な通訳代を支払う。出国までの収容施設能力にも限りがあり、環境の悪化が懸念される。

 一方、韓国当局は四月二十日、北朝鮮から韓国に亡命した黄長〓(ファンジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の暗殺を目的に韓国に入国したとして、工作員二人を国家保安法違反容疑で逮捕した。

 調べでは、工作員二人は脱北者を装いタイルートで韓国に入国。脱北者に対するタイ当局の調査能力の限界を露呈した形で、今後も工作員の第三国入国経路として悪用される恐れがある。

 タイ警察によると、中国雲南省には少なくとも数万人規模の「流入予備軍」がいる。北朝鮮に拉致された人々を救援する会の海老原智治チェンマイ代表は「難民認定をはじめ、タイ政府は国連も巻き込んで脱北者対策を抜本改革する時期にきている」と訴えている。

※〓は、火へんに華

 出典
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010062302000068.html

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