6月18日(火)
思ってもみない入院生活となった。「倫子クモ膜下出血!」。驚天動地とでもいうのか。
奇跡的にも助かって、倫子は恢復へ着実に歩んでいる。
おかげでいつもの退院の朝と同じように帰り支度を進められる。
ありがたすぎるくらいありがたい。
この7年半、妻はまさに僕のためだけに生きたと言えるくらいだ。
「南無観世音菩薩!」
夕食のあと妻に向かって手を合わせるようになった。
きっかけは忘れたが、次第に自然な行為になった。
僕はわがままである。自分の決めた通りにしか動かない。
そんな男を完璧にフォローするのだから「観音さま」。
辛いこと、しんどいことはすべて妻任せ。ノーテンキそのものの「闘病生活」。
こんな恵まれたガン患者がそういるとは思えない。
こんなことになってやっと考えている。「やっぱり無理をかけすぎたのか」「妻の気持ちを考えなかったのか」
今日からはどう生きればいいのか。
妻におんぶして貰うわけにはいかない。それだけはわかっている。
倫子が元気に生きていてくれる。そのありがたさを心に刻んでおこう。
思ってもみない入院生活となった。「倫子クモ膜下出血!」。驚天動地とでもいうのか。
奇跡的にも助かって、倫子は恢復へ着実に歩んでいる。
おかげでいつもの退院の朝と同じように帰り支度を進められる。
ありがたすぎるくらいありがたい。
この7年半、妻はまさに僕のためだけに生きたと言えるくらいだ。
「南無観世音菩薩!」
夕食のあと妻に向かって手を合わせるようになった。
きっかけは忘れたが、次第に自然な行為になった。
僕はわがままである。自分の決めた通りにしか動かない。
そんな男を完璧にフォローするのだから「観音さま」。
辛いこと、しんどいことはすべて妻任せ。ノーテンキそのものの「闘病生活」。
こんな恵まれたガン患者がそういるとは思えない。
こんなことになってやっと考えている。「やっぱり無理をかけすぎたのか」「妻の気持ちを考えなかったのか」
今日からはどう生きればいいのか。
妻におんぶして貰うわけにはいかない。それだけはわかっている。
倫子が元気に生きていてくれる。そのありがたさを心に刻んでおこう。