8月13日(月)
前夜遅く娘夫婦がやってきたので、家園で昼食会としました。川越での披露宴。店主夫婦が喜んでくれました。
披露宴のご馳走で夕食は無理です。
先日、岩手県千厩の境良(さかいまこと)さんにお土産にいただいたサブレーでコーヒータイムとしました。
アマランサスサブレーとしいたけサブレー これがなかなかのものです。地元産の食材を生かして体に優しいお菓子を作るという境さんの哲学の結晶なのでしょう。ついつい食べ過ぎてしまいます。
以下は、食いしん坊の妻の感想。
ひとかけら口に入れたらバターの豊かな香りが口中にひろがりました。ん、これは?と思って念のために袋の裏をひっくり返してみました。加工食品を買う際にわたしが必ずやる原材料の確認です。(頂き物のときは、こころもちひかえますが。)〈小麦粉、砂糖、バター、卵、膨張剤、粉末しいたけ〉これが「しいたけサブレー」。「アマランサスサブレー」の袋には〈小麦粉、バター、砂糖、卵、アマランサス粉、塩、蜂蜜、牛乳、膨張剤〉とありました。マーガリン、植物油、レシチン、ステビアといったおなじみの「代用品」は一切なし。麦芽糖、水あめ、オリゴ糖、香料の記載もありません。
びっくりしました。おかあさんが台所でつくるときの材料しか使ってないんです。美味しいはずです。これこそ本当の「手作り」。お店の裏(たぶん)の工場で、奥さんと二人で作っているからできることで、大手メーカーには、逆立ちしてもできない芸当です。
境さんの人柄そのものがお菓子になっているようです。千厩という町は、こういう人が育まれ、暮らしていける町なんですね。お菓子のむこうに境さんと高橋さんのあたたかな笑顔が浮かんできました。
境さんのお話では、しいたけは、奥さんのご実家で作っているものなのだそうです。「ところが、福島原発事故のせいで今年の干ししいたけはセシウムが検出され、全部焼却処分してしまった。だから、うちでは原発事故以前の古いしいたけを使っているんです」と、話してくださいました。
無残なことです。こういうことを一切無視して、目先の採算だけで原発再稼動をごり押ししていく強欲な経済界と愚かな愚かな、愚かな政治家どもに怒りを通り越した憎悪をかみしめています。せっかく世にも美味しいサブレーを食べながら、です。
参考記事●「さかいや製菓」http://ichigi-sen.sakuraweb.com/3kigyo/sakaiyaseika.html