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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

拉致被害者家族の声を受けとめることから

2007-09-19 11:38:27 | 韓国・北朝鮮
小泉訪朝、「拉致被害者8人の死亡」など衝撃的なニュースが流れてから17日で5年がたちました。横田めぐみさんなどを取り戻す目途が立たないうちに横田さんのお父さんは入院とか。僕は2度お会いしたことがあるだけですが穏やかでリベラルな元銀行マンです。何とかして娘さんを取り戻してお孫さんとともに家族団らんのときを過ごしてほしいものです。
 だいぶ前に松本さんのコメントをいただきましたが、僕は拉致被害者家族の方々がときに過激な発言をされるのは当然のことだと思っています。大事なことは政府や国民である私たちが救出のために全力を尽しているかどうかということです。他国の部隊が領海領土を侵し、平和のうちに生活している人々を拉致して行ったのですから、これは立派な「侵略」です。
 戦争を放棄した日本国民として、同胞を取り戻すためになにをしたらいいのか、一人ひとりが考え、力を合わせて闘うほかはありません。そういう体制が整ってきているでしょうか。残念ながら政府任せになっているように見えます。特に人権運動に取組んできた『護憲派』知識人、政党の退廃振りは目に余るものがあります。
 拉致が金正日の命令によることがはっきりしてからも、拉致被害者の声に耳を傾け、力を合わせて独裁政権とその手先である朝鮮総連幹部と闘う道に踏み出そうとしないのです。
 拉致問題を政府の最大課題と位置づけてきた安倍政権の無責任ぶりもこの国の権力層の退廃を示すものです。国民の「不信任!」をはねつけて、挙句の果てになんにもせずに政権を投げ出す。安倍さんは天罰を受けて当然です。自民党は解党して民主主義の破壊を天下にわび、政権を野党にゆだねるべきです。
 現実はどうか。開会された国会は空費され、野党もマスコミも自民党の親分選びを指をくわえてみているだけ。この人たちには怒りというものがないのだろうか。そんなにこの国は安泰なのだろうか。僕はただただあきれ果てています。天罰を受けるべき人は病院に逃げ込み、麻生だ、福田だという権力争いが面白おかしく繰り返される。
 これで右も左もまともに拉致問題に取組んでいないことがはっきりしました。右の人は国家権力を振り回す楽しみだけにこの問題を利用していただけ。情けないことです。僕は「命を懸ける」とか「職を賭して」とかの言葉が嫌いです。そんな無理をする前に、出来ることを力を合わせてやることが大事だからです。「命を懸ける」といっていたはずの人とその仲間は、せめて国会議員という職を辞して過疎の村に帰ってください。おんちゃんやおばさんに頭を下げて、人生をやり直す方法を学びなさい。
 誰にも頼れないとしたらどうしたらいいのか。とりあえず私たちがしなければならないことは被害者とその家族の苦しみをしっかり知ること、本の一冊でも読むこと。家族の話を聞くこと。こんなことは誰でもすぐに出来ることです。そして友人たちと話合うこと。一人で出来ること、数人で出来ること。
 敵は核武装して居丈高に振舞う金政権。世界中が振り回されています。簡単にはいきません。拉致被害者家族と交流を深めて、心から怒り、闘う思想を私たちの中に養って行きましょう。
 僕のところに横田さんご夫妻などを招いて話を聞かせてもらったときの冊子が残っています。読んでくださる方に差し上げます。ご一報ください。