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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

中国残留日本人孤児と中国人妻

2007-08-04 18:08:39 | 中国残留日本人孤児
 2日から3日にかけ、「きいちご一泊研修の旅ー<中国残留日本人孤児>の方々と共に」ということで塩原温泉に行って来ました。カツヨシさんが<ぼくの2票>のコメント欄にその様子を書いてくれましたのでお読みください。
 <残留孤児>3人、中国人妻6人を含む16人の参加です。きいちご基金の財政的基盤が弱いため一泊旅行をなかなか企画できなかったのですが、おおるりグループのホテルを利用することで成功させることができました。
 1泊2食4725円、往復送迎(無料)付で、現地でもリンドウ湖への無料送迎(入場無料)など、いくつかのサービスがあります。おかげで僕は「おおみ劇団」の実演を快適なゆけむり会館で見ることができました。小学生の頃寺の庭にござを敷いて見た田舎芝居の雰囲気を中国からきた人々と味わったのです。おおるりグループのことは昨年の小学校の同窓会の時、友人に教えてもらいました。感謝。この会社は庶民のために社会福祉事業をしているのかと感心しました。http://www.ohruri.com/
 5時半から9時過ぎまで、夕食を共にしながら半生を紹介しあいました。この日はじめて会った方もいます。日本に来て20年以上経った方ばかりですが、日本語の壁は厚く、KさんとIさんが通訳として今回も大活躍。
 僕とは年齢もほとんど同じですが、中国で40年あまり、日本で20年あまり過ごした体験はあまりに違います。その具体的な話は皆さんにも直接聞いていただきたいとおもいます。妻に比べて夫たる人の参加が少ないのは日本に帰ってきて病気のために亡くなったり、入院したりしているからです。
 他人のことは聞いてもなかなか理解できるものではありませんが、この人たちの半生は日中の現代史そのものです。過去のことは思い出したくないと言う方もいます。それでも語ってくれるとしたら私たちは自分自身がよりよく生きるために耳を傾けましょう。
 僕はあなた方の人生の物語はこの国の宝だから聞かせてくださいとお願いしました。ウチに来てください。餃子を作って待っています。そこで人生の話をします。と言ってくださる方もいます。僕は今までもそんな誘いを受けて何度かご馳走になりにいきました。
 しかし、みんなで押し掛けるというわけにはいきません。ですから、きいちご大学をつくるのです。残留孤児や中国人妻のお話に耳を傾ける「この人に聞く」というシリーズをまず始めます。具体的なことが決まったらお知らせします。
 この大学の目的は知識を得て資格を得ることではありません。その人をすこしでも深く知り、友として生きていくことです。そしてさまざまな人々と共に生きる社会に近づいていくために私たち名もなき市民にどんなことができるかを考えたりもします。丸川さんのような人がなぜ学ぶのかという疑問にたどり着いたとき、手をさしのべられるように(半分冗談)東京大学の近くに学舎を確保しようかと画策しています。
 今まで通り、バス旅行も、今回のような一泊研修旅行もやります。楽しく、元気に、この人生を生きるために皆さんも学友(きいちごの会員)になってください。