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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

大島高校勝ち進む

2007-07-21 21:23:20 | 友人たち
 今日、2時15分から城西高校と対戦した大島高校は打線ふるい、8対1、7回コールドで4回戦に勝ち進みました。相手打線もしぶとく、よくヒットされましたが好投好守で危なげない闘いぶりでした。
 僕は1時45分に大田スタヂアムにつき、シートノックから観戦しました。誰かに会えるかとカメラも持参しましたが知った顔を見つけることはできません。
 4回戦は23日(月)10時から江戸川球場(西葛西)。相手は京華商業。
 大島の応援はいつもながら自然発生的な拍手と声援だけでいかなるリーダーも存在しません。相手側の統制のとれたそれとまことに対照的です。
 大島の応援席にはどの試合でもトランペットで校歌などを演奏してくれるおじさんがいます。風貌も音色も素晴らしい。しかし、応援の人々はこのおじさんの演奏を本当に生かしているだろうか。校歌を演奏しても指揮をする人も立ち上がる人もそして声を出して歌う人もほとんどいません。
 大島からはるばる応援に駆けつけた生徒も父母やOBたちもたくさんいるのです。一人ぐらいおじさんに協力して声を合わせて歌おうと呼びかける人はいないのでしょうか。僕は自然な応援風景でいいな…とはいえません。考えてくれないかなー。

 さて、シードされた文京高校は同じ23日、11時半から神宮球場で4回戦に臨みます。この調子で行くとこの両校がベスト8をかけて25日11時半から、神宮で対戦する可能性が十分。そうなってほしいが、そのときはどこに座ったらいいのだろう。
 大島高校は41年前に僕を雇ってくれた学校であり、大島は第2の故郷です。
 文京は僕が教諭としては最後に世話になった学校です。全校の生徒が退職する僕を拍手と歓声で送り出してくれました。教員生活のはじめと終わりに世話になった二つの学校の生徒たちの対戦。その日が待たれます。
 バックネット裏で一人、両校の生徒たちの活躍に分け隔てなく声援を送るのだろうか。
25日はKさんご夫妻を丸木美術館に案内する日です。僕の66歳の誕生日でもあります。両校が勝ち進んだら、25日を変更させてください、Kさん。


『きいちご』創刊

2007-07-21 06:33:22 | 友人たち
 今朝は小糠雨。2時からの大島高校の試合(太田球場)はどうなるのでしょうか。昨年ベスト8に勝ち進んだ時の興奮を思い出します。一年ぶりの応援に出かけようと思っています。
 先週末、きいちご多文化共生基金の機関誌『きいちご』が創刊され、事務局を担当する僕が発送の仕事をしました。何人かの方から「とどいたよ」とかのメールや寄付をいただきました。
 基金は「在日韓国・朝鮮人生徒の教育を考える会」の終結後、その精神を引き継いで、「中国残留孤児とその家族、脱北帰国者などの支援と多文化共生教育の振興」をめざして設立されました。
 創刊号はA4版20Pの小冊子ですが、育てること生きることの根源に関わる心を打つ文章が並んでいます。5月20日のきいちご移動教室に参加した方々ばかりですが中国からきたブリンさん、李さん、陳さんなどの文章が僕には特に印象に残りました。
 ブリンさんは内モンゴルの出身で、理科の先生の経験を持っている方です。日本での体験をふまえて、次のように問題提起しています。

 異文化の中での教育についてですが、親としてはなに人であることを強調するよりは二つの文化のなかで育つ子どもがいかに幸運であるかということを認識して、その大切さをこどもに知らせることが大事だと思います。
文化は言葉から始まりますので、自分がどの国の人なのかという問題は、子どもの感情にまかせた方がいいと思います。子どもは何語を話して育ったのであれば自分をその国の人だと思うのは当然のことです。
親としては「私たちはアメリカ人だから私たちの生んだ子ももちろんアメリカ人であり、アメリカを愛するべきだ」と思うかもしれませんが、その感情を子どもに押し付けると、子どもが日本の学校で「私は私である」ことを意識する前にとりあえず「私はアメリカ人である」ことを常に意識していかなければなりません。
でも子ども自身は日本に育ったためアメリカより日本にもっと強い感情を持つことが多いです。つまり親が自文化に対しての気持ちを子どもに押し付けることで、子どもは「生まれながら二つの言語、二つの文化を持って育つことはすばらしいこと」というプラス考えより、自国と思う日本でも「異物」、感情の少ないアメリカでも「異物」というマイナス考えのほうが働いてしまうと、劣等感を持ってしまい、所謂異文化適応問題を引き起こしやすいです。
こんな子どもをみて親は「異文化ってたいへん、日本人って難しい」と頭を痛めますが、実は問題がこの国にではない、子どもにではない、親御さん自身の考え方にあります。
子どもを小さいときから広く考えるように教育すると、異文化体験は子どもの人生にとてもプラスになると私は思います。親の背景となる大きな国のことを背負っていくより、「私は私である、二つの文化を持つ、二つの国を愛する豊かな心を持つ私である」ほうがよいではないでしょうか。

子どもに国や民族を背負わせる教育の問題点をこのようにはっきりと指摘し、「私は私である」という子どもの主体性に立脚した教育論に僕は快哉を叫びたくなります。これを読まれた皆さんはどう思われるでしょうか。
 もっとブリンさんのお話を聞いてみたい。意見の交換をしたいと思われませんか。
 そのような「場」を作ろうと思います。それが「きいちご大学」なのです。基金の皆さんとの相談をさらにつづけて今秋には開校させたいと考えています。
 残留孤児やその家族、脱北帰国者のかたがたと交流を持ち、この日本社会をもう少し人間味のある、お互いを大切にしあう社会にしたいなーと思っている方がいたら「きいちご」を読んでください。僕に申し込んでくれればOKです。
 この基金の会員になるには会費はいりません。自分にすこしでも余裕ができたときに、そしてこころが動いたときに1000円程度以上の寄付をすればよいのです。寄付ですから強制ではありません。
 基金では8月に残留孤児の方々との一泊研修旅行を行います。10月14日は第7回きいちご移動教室です。