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誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

竜胆

2015-10-21 06:22:18 | 日記

竜胆;笹竜胆(オヤマリンドウ)花言葉は、正義。リンドウ科の多年草。山野の日当たりのよい場所に自生し、紫色の可憐な花をつける。清少納言は『枕草子』に。「竜胆は枝さしなどもむずかしけれども、異花ども見な霜枯たたるに。いとはなやかなる色合ひにてさし出てたる、いとおかし」とこの花だけが秋の遅くまで咲き誇るさまを書胆は、秋の天と対峙してるような色を誇っている。それは早春に咲きだす犬符繰りの花が早春の空の背丈を越すほど伸び、根も巨大である。深秋の空の色そのままに咲くこの花は、秋の七草の仲間入りをしていないのが、不思議なくらいである。竜胆はアフリカを除く全世界に分布していて日本にも自生している。栽培種は咲きっぱなしでしかも花の頂部だけでなく葉の付け根にも多くつけているが、野生の風情に欠けるきらいがある。白い色のものもを笹竜胆と呼ぶ。笹竜胆は花期がやや遅れて晩秋の頃に咲く。「竜胆や厳頭のぞく剣岳 水原秋桜子」「稀といふ山日和なり濃竜胆 松本たかし」「竜胆や山路に入りて山隠る 下村ひろし」「壺の口いっぱいに挿し濃竜胆 川崎展宏」「したたりて一壺をみたす濃竜胆 渡辺千枝子」「竜胆や夕映きそふ岳いくつ 中村信一」「竜胆の花踏まれあり狩の場 山口青邨」「竜胆を畳に人のごとく置く 長谷川かな女」「子へ供華のりんどう浸す山の瀬に 及川 貞」「竜胆を見る眼かへすや露の中 飯田蛇忽」。(雨落ちの俄かに奏で笹竜胆 ケイスケ)

竜胆の名は漢名竜旦の訛つたもので竜葵(イヌホウズキ)に葉が似ていて、しかも根が胆のように苦いことに由来し、古い時代に使われた和名衣也美久佐は病のトキに薬になる草という意味であった。ともに薬草としての名称で、この根は主に健胃剤剤使用される。欧州のアルプス地方に自生する竜胆はゲンチア.ナルチアといい、同様に薬用にするという。ただし花は黄色で草丈は人の背丈を越すほどに伸び根も巨大である。