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誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

吾亦紅

2015-10-04 05:26:31 | 日記

吾亦紅(バラ科)花言葉は、愛慕;変化。植物学上は、バラ科の仲間だが、素人目には、それが不思議なことの一つである。九月ごろ上部で枝別れし、枝先に暗赤色で花弁のない無数の花を円筒状の直立した穂状花序につける。高原の風に吹かれているさまなどは少し淋しげで、その名とともに詩趣を感じさせる。「われもまた紅」なんて面白い。紅よりもむしろえび茶色といった方が当たっていて、いかにも渋いその花が好きだとい人があるかと思うと、こんな美しくもない花のどこがいいのだろうと首をかしげる人もいる。山野の雑草に紛れるほど寂しげであるのに、どこか心のひかれる野趣をもった花である。桑の実に似ていて「だんご花」と呼ばれるゆえんである。「吾亦紅の焦げたる山日和 森 澄雄」「吾亦紅霧の日輪珠となる 植山露子」「吾亦紅うらわかければまた青し 飴山 実」「朱の帯生涯似合へ吾亦紅 殿村菟絲子」「吾亦紅夕日といへど眼に痛し 福永耕二」「遠山の晴間みじかし吾亦紅 上田五千石」「此秋も吾亦紅よと見て過ぎぬ 白 雄」「吾亦紅さして夫の忌古りにけり 高橋淡路女」「吾亦紅霧が山越す音ならむ 篠田悌二郎」「吾亦紅ぽつんぽつんと気ままなる 細見綾子」「吾亦紅谿へだて行く影とわれ 千代田葛彦」「夕風は絹の冷えもつ吾亦紅 有馬辭子」「金婚のけふを妻なき吾亦紅 有働 亨」「山のしみじみさせば吾亦紅 鷲谷七菜子」「甲斐駒の返す木霊や吾亦紅 山下喜子」。(吾亦紅花は動かず夕日さし ケイスケ)