サルビア属にはいろいろな種類があり、草の姿もさまざまである。水田の畦などにはえるミゾコウジュや山野にみられるアキノタムラソウ、また山麓などにみられるサルなどもサルビアであり香料として栽培されるサルビア.オフィㇱナリスもサルビアである。オフィㇱナリスもサルビアである。オフィㇱナリスとは”薬効のある”という意味である。さきの園芸種の美しいサルビアは、学名をサルビア.スプレンデスは”立派な”という意味である。花冠は苞と萼で包まれ共に鮮紅色で、苞は開花する前に落ちるが、赤い萼は花冠が落ちたあともそのまま長く残っている。和名としては緋衣草という名がつけられている。香料として栽培されるサルビア.オフィシナリスも、単位サルビアとよばれているが、紛らわしいので園芸種の方をサルビアと呼ぶならば、香料植物のほうはセージと呼ぶほうがよい。サルビア.スプレンデㇱスハ南アメリカのブラジル原産で、1822年ヨーロツパにもたらされ、たちまち花壇の女王となった。イギリスでは、ㇲかーレツト.セージともいう。日本には明治中ごろ渡来といわれる。こんほかブルー.サルビアと呼ばれるものがある。学名をサルビア.パテㇱスはラテン語の”聡明な”とか”開山する”とかいう意味である。この園芸種はメキシコ原産で、1838年にイギリスに入ったもので、日本へは昭和のはじめに入った比較的新しいものである。この仲間には薬効のあるあるものがあり、ラテン語にもとずく”治癒する”とか”無病息災”という意味がある。この薬は、梅毒の特効薬として有名だったもので、ドイツの医学者バウル.二―リッヒ博士と秦佐八郎博士の協力発見によるものである。六百六番目に発見されたもので六百六号ともよばれる。香料や薬用にするサルビアは葉に芳香があるが多少苦味がある。薬用サルビアは、葉を摘んだ後も長く枯れないところから”持続”の象徴とされ、故人の遺徳を長くしのぶよすがとして、亡き人の墓に植える風習があった。また、この葉を煎じて飲めば、記憶力を強めるともいわれた。サルビアは、「無病息災」といわれる。
サルビア;ヒゴロモ草(キク科)花言葉は、燃える思い;知恵。夏秋花壇用に、最も多く使われる花の一つ。花色は真紅。「緋衣草」の名前がある。江戸時代末期にオランダより渡来。原産地のブラジルでは草丈1m以上の宿根草だが、日本では春蒔き一年草扱い。花色は、桃や紫、白もある。草丈30~60㎝、シソ科特有で茎は方形、唇形の花を輪状につけ、香気がある。サルビアの仲間は多く、一年草のブルーウサルビアや紅花サルビア、宿根性のメドウセ-ジなども花壇でよく見かける。「サルビアの焔に雨や麺麭つくり 堀口星民」「屋上にサルビア炎えて新聞社 広瀬一朗」「サルビアを咲かせて老後の無計画 蒲浦あや」「サルビアの花には倦むといふ言葉 稲畑汀子」「サルビアの咲く猫町に出てにけり 平井照敏」「サルビアの畑より父の迎へくれ 山田弘子」「海をみてきてサルビアの朱が残る 阿部 貞」「サルビアの情熱に負け子が駆ける 糟谷正孝」「サルビアの真赤な殺し文句かな 糟谷珠石」「火山灰の地のサルビア赫き姫街道 春原順子」。(サルビアの花眺めつつ昼食す ケイスケ}