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甘いものと政治の話

しょーもない政治

2021-08-28 22:42:21 | 政治

若年層に予約なしで接種できるようにと東京都が渋谷区に開設した接種会場。初日の27日は、早朝の段階で300人分が埋まり受付終了となった。28日は300人を抽選で選ぶ方式に切り替え、2226人に抽選券が配布されその行列は1キロにも及んだ。30日からは接種会場を3か所に増やすとのことだが…

小池知事は、感染者が多い若者世代に対して、ワクチンを「打たない」と決めつけ、10億円もの予算をつけ、ワクチン接種の啓発を図る「ワクチン接種促進キャンペーン事業」を行う予定だ。しかし今回の出来事からも若者は「打たないのではなく打てない」でいることがわかる。

いや、そんなことは各自治体のワクチン接種状況をみれば誰でもわかることだ。そもそも高齢者から優先的にはじめ、もうすでにパンク状態なのだから、若い人たちまで予約できる状況にないのだ。

つーか、高齢者にはネット予約を課し、若者には現地集合を課すって…

コロナ感染という緊急事態になって、ほとほと気づかされるのはこの国の政治の在り方という問題。

例えば台湾では、厳しい水際対策や隔離政策を実施している。しかしそれと同時に隔離した日数分、毎日保証金として3000円が給付される。一時期、感染が増えた台湾だが、5月9日以来の市中感染ゼロに戻っている。

対して日本ではどうだろう。国は失業や収入の減少で生活に困っている人などが、当面の生活費を借りることができる「緊急小口資金」と「総合支援資金」の特例措置として実施しているコロナウイルスの影響を受けた人を対象にしていた事業を11月末まで延長する。

が、あくまでこれは「借りる」ものであって「給付」ではない。

この違いはなんなのだろうか。緊急事態になったとき何が大事かと言ったら、国民の心に寄り添えるかというところじゃないだろーか。

心に寄り添ったら「貸す」ではなく「給付」。

都も国も散々「夜の街」「飲食店」「若者」と、ヒール(悪者)をつくあげ、自分たちへの批判をそらそうとしてきた。

その結果が、誰も使わない「アベノマスク」、感染を広げた「Goto事業」。

そして。このくそ暑いなか、行列に並ばなければならない若者。しかも抽選で選ばれなかったら「帰れ」と…。こんな心のない政策があるだろうか。

政権党である自民党はこんななかで、身内の総裁選をはじめた。「総裁選を通じて、自民党の政策をアピールしていきたい」…だそうだ。いったいどこをみて政治をしているんだこいつらわ。

この国の政治には決定的に「心」がない。

 



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