higher ground

甘いものと政治の話

国の芯がおかしい

2021-12-24 17:30:38 | 政治

政府が、介護施設の入所者3人につき少なくとも1人の職員を配置する現在の基準を見直し、1人で4人の介護を可能にしようと検討していることがわかった。センサーなどのIT活用で介護現場の『生産性』を高め「財政を圧迫する社会保障費の膨張を抑えつつ、介護・医療分野の人材不足を解消する」というのが政府の考えというが…。

バカなの?介護の『生産性』てなんだよ?

財政を圧迫しているという社会保障費だが、そうさせたのがどこのどいつだという話だ。社会保障費が膨張しているのは少子高齢化なのだから当然の結果だ。むしろそれがわかりながら、少子化対策をずーーーーと取り組まずにいるのが自民党政治ではないか。そりゃあ、納税者減るわ。

そして社会保障のために使うといって導入された消費税も、実際には富裕層減税や大企業の法人税減税分の穴埋めに使われていることを見れば、それも当然のことだ。

医療や介護の現場に一番必要なのは、マンパワーだ。介護の現場が直面している人材不足の原因は、介護職員の負担があまりに大きすぎることに加え、低賃金という問題がある。今回、政府は月9000円程度の賃上げを行うとしているが、抜本的な解決策にはほど遠い。

そもそも「モノを売る」仕事ではない介護や医療に「生産性」を求めるというのが大きな間違い。

人の「生活」や「命」をなんだと思っているんだ。

この国は芯の部分がおかしい。もはや『人間的』でない。

 

日本経済新聞より↓

基準を緩和するのではなく、むしろ介護の担い手を増やす抜本的な取り組みが必要↓