CHAINSAW ART JAPAN・ケイジの仕事記録

木を切るチェンソーで木彫刻。チェンソーアートジャパン・ケイジの仕事などを記録したブログです。

イトトンボ

2009年04月20日 | これでいいの田
久しぶりに田圃の話題。
ここのところ田圃について触れてなかった。
いくつか問題点はあるものの、それなりに順調に行っている。
今は育苗用間伐材使用ハウスもほぼ完成し、その中で苗を大切に育てている段階。
今までかつて、これほどまでに稲が愛おしいものに思えたことはなかったであろう。
その田圃の草取りに少し入ったのだが、草を利用してホソミイトトンボたちが、産卵しながら羽根を休めている。・・・草を利用しているのだ。結局どうしてもとらなくてはいけない球根性の毒草以外はなるべくさわらないことにした。それと竹をさしてトンボの休憩場をつくることにした。
 さて、この春型のイトトンボが今産卵したものは初秋または夏の終わりに羽化し、その時期に発生している小型の虫を補食する。我々人類が「害虫」と呼んでいるものは彼らのご馳走だ。
つまり、この時期に水をはり続けた田圃には1巡目の「益虫」が暮らしていて、その繁殖場となった田圃には次の部隊が用意されていることになる。単純だが、これが農薬を使わないことで可能になるサイクルの1つである。
1度でも使ってしまったら、害虫も益虫も、目に見えない菌類たちもバランスを崩してしまう。目に見えない菌類や自然エネルギーのバランスも大変重要なのだ。
この田圃に住まう様々な生物たちが幸せな環境で暮らせると、美味しいお米がたくさんできる。そのための努力を惜しまず、今は頑張っている。・・・いや自然界のお手伝いをさせていただいている。なんて幸せなんだろう。

あ、そうそう一般的に「害虫」は「益虫」にとっていなくてはならない存在であり、益虫にとっては害虫は益虫(ごちそう)なのである。人類の勝手な見方で「害虫」と呼ぶのは可哀想。(自分だってよく害虫という言葉を未だ使ってはいるのだが・・・)名のある昆虫類を「害虫」にしてしまっているのは他ならぬ人類自身であり、人類が自然界の仕組みを分からないまま田圃を行っていることによっての結果である。そろそろもう一度、全てのバランスを考え直してみよう。
自分達のためだけに他の生物を犠牲にして良いというやり方はそろそろ×だと思うこのごろ・・・。いや本当は最初から×だったのだと思える。
極論を言っているのではなく、人類は他の生物のことまで考えた暖かい愛の目で、田圃や畑、山々、海産などに取り組んで行かなくてはならないのだと思う。

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1 コメント

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はじめまして (保志)
2009-05-05 20:54:06
はじめまして、福井県若狭町で耕さない田んぼを始めて3年になる者です。
普及会の会員の方からお聞きして時々ブログを拝見しておりました。

丸太のハウス良いですね。
間伐材で出来るのかな?

一昨年、10匹ほど話したメダカが数え切れないほどの数になった体験用の耕さない田んぼは見ていて頼もしい限りです。

また、機会があれば遊びに行きたいなぁ。

では、今後もご活躍楽しみにブログ拝見させていただきます。
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