「京都日報」(ドラマの中で存在する架空の新聞社)の社会部記者、杉浦(橋爪功)は、仕事嫌いで生活感がまるでなく、家族を東京においたまま、まかないつきの下宿先でなまけもののような毎日を送っていますが、彼の前に次々と「不思議で」「ヘンな」出来事が起こり、生まれついて好奇心旺盛な彼がその謎を解き明かしていくというサスペンスドラマ。
1999年から続く人気作。こんかいは「8シリーズ目」。京都という異界を背景にした独創的な作風が特徴。毎回視聴者を煙にまくような結末がまっています。
新京都迷宮案内「第八シリーズ」 第1話「狙われた洋食屋!被害届を出す女」
杉浦恭介/橋爪功 橘つた子/野際陽子 曽ヶ端渚/国生さゆり 円谷晋作/小木茂光 城戸剛史/西田健 大洞浩次郎/北村総一郎 良成貞子/市田ひろみ 第1話ゲスト・吉永今朝子/栗原小巻 「新京都迷宮案内」公式ページへ
第1話は、京都の片隅で何十年ものあいだ洋食屋を営んできた女将・今朝子(栗原小巻)が、亭主の病気を隠しながらも店を続けようとしますが、現実は厳しく、入院費をまかなうために店と土地を売りに出し、まもなくやってくる「引越しの期限」の恐怖に包まれます。
これまで続けてきた店を手放すことはむなしいこと。彼女は店がなくなると自分の存在も消えてしまうのではないかと不安に包まれました。
そんな中、かって今朝子に憧れ、その料理を食べて学生時代をすごしたといういまは壮年となった男性が次々と彼女の前に現れます。その店にはもはや客は寄り付かない状態でしたが、今朝子は、「学生時代はねえ……」などと懐かしそうに昔のことを語る客に、重圧を覚えるとともに、いくぶんうれしさも感じていました。
学生当時通ってきてくれた客がいまは一人前となって、懐かしんでこの店でまた食事をしてくれるということは、店を続けるものにとってこの上のない幸せであるはずでしたが、彼女はもはやあのころのマドンナではなく……、街の片隅で生活のやりくりに追われるちっぽけな女性でした。
そんなことも知らない客は、過去の思い出の花を咲かせますが、「引越しの期限」はそこまできていました。予期せぬ客の到来で……。いくぶん追い詰められ、いらだっているようにもみえた彼女は、「無銭飲食にあった――」「引ったくりにあった――」「亭主は東京でイタリア料理の店を――」などと、男性たちをほんろうしますが、意外にも、杉浦の上司である、橘つた子(野際陽子)が彼女のウソや心境に気がつきます。
そして「引越しの前日」。そんな彼女の事情を知りいたんだなじみの面々がその洋食屋に集うこととなり、「お別れの会食」が施され、彼女への感謝の気持ちと送別の意を表します。
しかしそこへ「(今朝子の)亭主が亡くなる――」という連絡が届き、今朝子は気丈な表情でその知らせを受け取ります。かっての「マドンナ」である今朝子が強く明るく振舞うほどに、切なさがふくらむという余韻を引きずるドラマとなりました。(ドラマの視点)
人気blogランキングへ!
「ドラマの視点」topへ!
ドラマや芸能を他でも探す!
ランキングに登録!よろしければおひとつクリックを!→
1999年から続く人気作。こんかいは「8シリーズ目」。京都という異界を背景にした独創的な作風が特徴。毎回視聴者を煙にまくような結末がまっています。
新京都迷宮案内「第八シリーズ」 第1話「狙われた洋食屋!被害届を出す女」
杉浦恭介/橋爪功 橘つた子/野際陽子 曽ヶ端渚/国生さゆり 円谷晋作/小木茂光 城戸剛史/西田健 大洞浩次郎/北村総一郎 良成貞子/市田ひろみ 第1話ゲスト・吉永今朝子/栗原小巻 「新京都迷宮案内」公式ページへ
第1話は、京都の片隅で何十年ものあいだ洋食屋を営んできた女将・今朝子(栗原小巻)が、亭主の病気を隠しながらも店を続けようとしますが、現実は厳しく、入院費をまかなうために店と土地を売りに出し、まもなくやってくる「引越しの期限」の恐怖に包まれます。
これまで続けてきた店を手放すことはむなしいこと。彼女は店がなくなると自分の存在も消えてしまうのではないかと不安に包まれました。
そんな中、かって今朝子に憧れ、その料理を食べて学生時代をすごしたといういまは壮年となった男性が次々と彼女の前に現れます。その店にはもはや客は寄り付かない状態でしたが、今朝子は、「学生時代はねえ……」などと懐かしそうに昔のことを語る客に、重圧を覚えるとともに、いくぶんうれしさも感じていました。
学生当時通ってきてくれた客がいまは一人前となって、懐かしんでこの店でまた食事をしてくれるということは、店を続けるものにとってこの上のない幸せであるはずでしたが、彼女はもはやあのころのマドンナではなく……、街の片隅で生活のやりくりに追われるちっぽけな女性でした。
そんなことも知らない客は、過去の思い出の花を咲かせますが、「引越しの期限」はそこまできていました。予期せぬ客の到来で……。いくぶん追い詰められ、いらだっているようにもみえた彼女は、「無銭飲食にあった――」「引ったくりにあった――」「亭主は東京でイタリア料理の店を――」などと、男性たちをほんろうしますが、意外にも、杉浦の上司である、橘つた子(野際陽子)が彼女のウソや心境に気がつきます。
そして「引越しの前日」。そんな彼女の事情を知りいたんだなじみの面々がその洋食屋に集うこととなり、「お別れの会食」が施され、彼女への感謝の気持ちと送別の意を表します。
しかしそこへ「(今朝子の)亭主が亡くなる――」という連絡が届き、今朝子は気丈な表情でその知らせを受け取ります。かっての「マドンナ」である今朝子が強く明るく振舞うほどに、切なさがふくらむという余韻を引きずるドラマとなりました。(ドラマの視点)
人気blogランキングへ!
「ドラマの視点」topへ!
ドラマや芸能を他でも探す!
ランキングに登録!よろしければおひとつクリックを!→
