犯罪が多様化しています。情報化社会の隙間を狙ったものもあれば、孤独なお年寄りに狙いを定めたもの、愉快犯や便乗犯、ストーカーにピッキング。もはや警察だけに頼る時代ではないのかもしれませんが、なにかあったときはやはり警察のありがたさが身にしみて……。
第五シリーズの最後となった『秘密泥棒』では、またも新しい犯罪が登場します。金品を奪い取ることが目的の窃盗(ひったくり)ではなく、その人のプライベート情報(携帯の情報、写真、日記など)を盗み、それによってユスリをかけて金品をせしめると言うあらての手法。
署長の娘、由美(高校一年)の友達がその被害にあって悩んでいました。由美は友人をかばおうとしますが自分も犯罪に巻き込まれ……
こちら本池上署 第5シリーズ 第14話(「最終回」)
「秘密泥棒」
制作/TBS テレパック
本池上署は、カジノ賭博が行われているクラブを突きとめ、ガサ入れをかけました。「警察だ。そこまで」署員がいっせいに現場へ踏み込みました。お店の中は騒然となりますが、お客さんの中にどこかで見た女性が? まさか? そう。それは椎名署長の娘、由美ちゃんだったのです。
あんな場所で何していたのだと担当員からも署長からも問い詰められ、由美ちゃんはすっかりおかんんむり。「私を信じないのか」と。しかし高校一年生がそんな場所にいることは不自然。母親の英子は、本人が言いたくなるまで待とうといいます。
まもなく理由がわかりました。由美ちゃんの友人が警察署に出向いて本当のことを話してくれました。数日前、その友人は、ひったくりにあいましたが、盗まれたバッグは落し物として届いたので被害届は出しませんでした。
しかしバッグを見て気がついたことがありました。ボーイフレンドと撮った写真がなくなっていたのです。アルバイト先で知り合った彼でしたが、彼のことも、アルバイトをしていることも、両親には話しておらず、その写真はまさに秘密の写真だったです。
犯人はそのことを知り、現金をゆすりとっていたということ。由美ちゃんはそんな友人の相談にのり、がさ入れがあった夜は、友人の代わりに犯人と会って、あわよくば犯人を取り押さえようとしたのでした。しかしあては、はずれ見事に補導されてしまったというわけ。
以上が前半(約20分)のストーリー。このあと中盤は、犯人逮捕までの過程が描かれ、後半は、犯人逮捕のきっかけになった、落し物を拾った女の子とその父親の物語。
と、まるで2時間ドラマを二本みたようなボリュウーム溢れる内容。ちょっと詰め込みすぎじゃないかな? と思ったり。
前半のお話と、後半のお話は、事件でつながり、「酒におぼれた父を励まそうとして警察のステッカー(ピーポー君の顔入り)をもらうため落し物を届ける少女」(父親が元気な頃の思い出として、ピーポー君・父・娘、三人で撮った写真があった)という設定はかなり意表をついたもの。
原作そのままなのか? それともオリジナルなのか? 娘の視線がまっすぐにとらえられ、ぬくもりがある作品に仕上がっています。このシリーズ、とりあえず終わってしまいましたが、これからも続くのか、完結なのか、はっきりしないラストでした。原案はそろそろ尽きてくるころでしょうが、次回はオリジナルストーリーを競って見せてほしいところでも。(ドラマの視点)
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