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PS羅生門 第9話

2007-06-25 21:18:46 | PS羅生門
今週は、売春婦として表社会に背中を向ける女性(京子/遠山景織子役)がすがりつくものが描かれます。

女性を殺したと自供し、すすんで警察に出頭した京子でしたが、「京子の供述」と「死亡推定時刻」がずれていることから捜査は難航します。京子と顔見知りである黒田(舘ひろし)は「彼女は人を殺せない……」と言い張り、事件の背景には因縁らしき影が。

調べを進めるうちに京子と打ち解ける関係になった留美は、京子を自分の部屋に招き、義弟や息子を紹介し、そのことで京子は「私も弟を紹介する」といい出し、京子の弟(弁護士)が勤める会社へ出向き、互いの家族の紹介します。「京子の弟」からのきまずい表情をくみとった留美は、姉と弟との不器用な関係に刑事の直感が働きます。

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

京子は、「弟の罪(殺人)」をかばい、自ら出頭を申し出たのでした。苦労をともにし、助け合ってきたはずの姉と弟でしたが、つきに見放された姉は、身を売ることで自分と同じ境遇の人の助けになろうとし、一方自力で成功を勝ち取った弟は、姉を見切ることで自分の居場所を踏み固めようとしたのでした。しかしけっきょく弟は、姉に「身代わり出頭」をゆだねることになり……。京子を信じ続ける黒田の執念が、留美にも飛び移り、最後は、京子が事件の真相を語り始めるという結末。

幸せに暮らす留美の家族(三人)と、乾いた関係に落ちても離れない姉弟愛(京子の家族/二人)との、対照がしっとりと描かれます。遠山景織子(31)が、取調べを受けてもものおじしない「世捨て人」(売春婦)で迫力の演技。視聴者を真剣勝負にひきずりこんでくれました。(ドラマの視点)
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PS羅生門 第8話

2007-06-25 21:16:33 | PS羅生門
今週は、銀座の女帝(クラブママ・杏奈/奥貫薫役)と特捜刑事(木島/升毅)とのかなわぬ恋。木島は、数年前子供を抱え路頭に迷っていた杏奈に声をかけ、「会員制のクラブ」のママとしてひとり立ちさせました。杏奈を援助することで杏奈への愛情を示そうとした木島でしたが、一方でそれは、顧客情報を集める捜査手段でもあり、杏奈は木島の召使のように従順に働きました。

しかしホテルで若手官僚が死亡するという事件が起こり、その均衡が崩れます。これはあくまでも自殺だと言い張り所轄の仕事に口を出す、本庁の木島。

事件の背景に杏奈の動きを感じた捜査チームは、杏奈の店に、アンゼンクン、留美、サチ(普段は鑑識係り/松本莉緒役)を潜入させ、人間関係を探り出そうとします。そしてついに、木島のオンナになりきろうとする一途な「杏奈の思い」が浮び……。

奥貫薫が、主君のため(木島のために)体をはり銀座でのし上る女帝役(杏奈)を好演。番組の後半は、着物姿でたんかをきるすさまじさで共演者を圧倒。自分が逮捕されても「木島の名前は最後まで秘匿すという仁義」を貫き、筋を通した「銀座の蝶」は、背筋を伸ばして護送車に乗り込みます。セリフ劇がぐっとくる大人の寓話でした。(ドラマの視点)
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PS羅生門 第7話

2007-06-25 21:14:36 | PS羅生門
PS羅生門「第七週」は、飛び降り自殺を試みた「有名女子大生」(知佳/黒川芽以役)がなぜ死のうとしたかという心を解くうちに、管内で起きたもうひとつの事件(身元不明との女性が殴られ殺された)が進展をみせ、自殺未遂で生きながらえた女子大生が「死んだと聞かされた母親がじつは最近まで生存し、じつはその、身元不明死体が母親であった」という、悲運が描かれます

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

女子大生・知佳の悩みは、「希望が薄れてしまった将来」にあったと思われ、仲間との連携にも情を感じなくなった彼女は、閉ざされた未来に絶望し飛び降り自殺を試みますが、死神は、知佳を現世に差し戻します。

一方、「身元不明死体」は、行方不明者の名簿写真からホームレスが暮らす町で人気者だった女性(通称、ナシさん)である可能性が浮上し、現場から逃げ去る子犬が発見され、この子犬は、ナシさんがかっていたことがわかり、そして現場の状況などから犯人は「動物虐待者」と特定され、「ナシさんが子犬をかばい、身代わりとなって殺された……」という犯行シーンが浮かびます。

知佳は自分の母親がさいきんまで生きていたことを知り愕然としますが、母親の生き様を聞き、父親の改心の情に触れると、自分もがんばろうという気持ちになります。また、ナシさんのおかげで生き残った子犬は自力で走り始めますが、「一人歩きする子犬と、自分に目覚めた知佳……」を重ねることでなくなった母親にむくいるという「映像表現」がとられています。

二つのストーリーが別々に進み、やや複雑な展開となりましたが、「子犬のひとり立ち」は「娘の自立」に向けて盛られたメッセージとしてみると大変印象深いものになります。(ドラマの視点)

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PS羅生門 第6話

2007-06-25 21:13:06 | PS羅生門
今週は、「元銀行員」と「現役の銀行員」との逸話をそれぞれの事件や事案にからめて描かれます。

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

「PS羅生門」は六週目にきてようやく軌道を取り戻します。このドラマの原作を書き(劇画連載)、脚本も担当する「矢島正雄」氏の人間を見つめる優しさと弱者を救済しようとする厳しさが混ざり合い、たちすくむような内容に。

そもそもテレビドラマは、オリジナリティを競い、小説や映画にもないものを作り出すことが「テレビマンの誇り」であったはずですが、いつしかドラマ枠にはリメイク版や原作モノが当たり前のように登場し、学生の映画研究会よりこころざしが低い商業ドラマが当たり前のように立ち並び、たとえば、「踊る走査線……」の脚本担当の方などは、「いまは、原作は原作であり、脚本は脚本として……」分業されているから、それをどうこなすかが問われる時代などと述べられ、それが時流であるかのような錯覚が広がっていますが、このような「お手軽システム」に背を向け、毅然とした創作能力を見せる一人が、このドラマの脚本家担当「矢島正雄」なのです。

矢島正雄氏は、劇画「人間交差点」(作画/弘兼憲史)や「どんまい」の作者であり、TVドラマでは「積木くずし」「教師びんびん物語」「張り込み」「NHK少年犯罪シリーズ」などを担当。週に数本の劇画連載を抱えながらテレビドラマのシリーズもこなすという、「創作の泉わく」数少ない脚本家。今回の「PS羅生門」は自ら手がけた連載作品をテレビ用に書き下ろしたもの。

第六話においては、なぜこのドラマが書かれたのかという命題が浮かびます。暖かい呼吸を忘れてしまった人がごくありふれた普通の自分を取り戻す。その背中を押すのが、この警察署の役目なのだと。

また「かって間違い起こし、いまは冷静さを取り戻す銀行員」と、「金勘定で心がよどみ、人間の心を失った銀行員」との対比が交錯し、「金銭に取り付かれそれを支配することで生きがいを見い出そうとする、いまの時流」を痛烈に批判する視点を放っています。ドラマはこれからが正念場。勢いがついてきただけに目が離せない進展に。(ドラマの視点)

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PS羅生門 第3話

2007-06-25 21:11:05 | PS羅生門
暴力団の摘発情報が漏れ、「副署長」と「キャバクラ嬢」が相次いで殺されます。情報を外に流したのは、羅生門署の「エリート署長」(成川/小木茂光)。酔った勢いで重要情報をキャバクラ嬢にもらした成川署長は、自分の行動に責任を感じることもなく、次の職場へ赴きます。

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

第3話は、そつなく仕事をこなし人間関係も良好な「富川副署長」(笹野高史)と、権威とエリート意識がこり固まった「成川署長」とを対比させることで、組織体系の矛盾や仲間意識の高揚などが描かれます。

副署長が亡くなった直接の原因は、「キャバクラ嬢に見栄を張った署長がもらした情報が、摘発先(暴力団)に届いてしまったから……」という非業な展開。キャバクラ嬢がなかなか席につかないことで(売れっ子で指名が入っていた)、思わず、「俺は警察署の署長だ……」と警察手帳を広げる署長の取り乱しかたが、世俗をはなれたエリートを思わせます。

しかしこの署長の「気まぐれ」によって、捜査情報(「暴力団の一斉摘発」)が流れることになり、現場の指揮を取るはずの「副署長」と、成川署長のテーブルにつき情報を知ることになった「キャバクラ嬢」が相次いで殺されます。

自分の責任を感じることもなくのうのうと署長のいすに座り、あげくには、「一斉摘発の指揮は自分が執り行う」と言い出す成川署長。吉見課長は怒りをこらえながら、「こいつに手柄を立てさせてこの警察署から追い出す」という結論にいきつき、成川署長の総指揮という名目のもと、予定通り一斉摘発が行われました。これら、捜査の段取りはすべて副署長が生前執り行ったものだった……という逸話が隠れています。

黒田刑事が、組長とにらみ合うシーンがあり、これはこれで迫力があり見ごたえはあったものの、事件の背景が(拉致や薬物など)おぼろげなことで臨場感がかけるような気も。

ドラマは手探りの状態で三話を終了。人物の描写が濃いだけにまだまだ予想外の展開が見込める模様。(ドラマの視点)

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PS羅生門 第2話

2007-06-25 21:09:14 | PS羅生門
「自殺」と「殺人」、別々に見えた二つの事件はじつは、母親との希薄な関係に疲れた高校教師(石塚)によって引き起こされたことがわかり、二転三転しながら捜査が進みます。

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 
原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

脚本に切れ味があるだけ?についていけない視聴者も多かったかもしれませんが……。

自殺に関しては(女子高生・ゆかり)、石塚とゆかりのもつれによるものではなく、二人の似通った境遇(「両者とも母親が殺傷事件を起こし服役するという偶然」)により一体感が生まれたことで「道連れ自殺?」という手段を思い立つこととなり、

ゆかりの方が先にイノチを絶つことになり、その後、石塚が自分の母親を殺してからゆかりの後を追う予定でしたが、黒田刑事に呼び止められ、自殺を思いとどまるという結末。

石塚の母親が逃走犯で(すでに時効)整形を繰り返し、いまは食堂の女将におさまっているという意外な設定。黒田刑事はまえまえからそのことを知っていましたが、口には出さず、平気でいるという懐の深いところを見せています。

ストーリーはどちらかといえば奇想天外。過去を背負ってはいるものの、殺人の動機としてはいまいち石塚の気持ちがゆるいだけに「ほんとうに母親を殺すことができるのか」という疑問も。またゆかりの自殺がどうして学校で行われたのかということがはっきりと示されないだけにここももどかしい。

さらに捜査の進展描写が不十分で、いきなり経過が説明されることで、ストーリーが進むという流れもいまいち楽しめないところも。ドラマの行き先には暗雲が……(ドラマの視点)

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PS羅生門 第1話

2007-06-25 21:06:44 | PS羅生門
現実の苦悩から逃れ、犯罪にすべり落ちた人たちが最後の砦として行き着く先……そこが「羅生門」という名前の警察署。そこには犯罪者を裁く、有能な警察官がせいぞろいし、向こう側へ(刑務所へ)進むための仕度を整えてくれます。

留美/木村佳乃 吉見課長/伊東四朗 黒田/舘ひろし 安全/遠藤章造 野原/池田努 土橋/佐野史郎 弓坂/森本レオ 勇二/北条隆博 陽平/小林翼 悟/斉藤祥太 山下/モロ師岡 
原作(「PS羅生門」)/矢島正雄、中山昌亮(小学館より単行本になる。全9巻)

さいきんの刑事ドラマはより現実に近づく傾向があり、捜査手法やトリックを見せる演出が主流ですが、このドラマは、「空想の世界」に存在する警察署が舞台になるという、珍しい設定。

新米刑事の留美は、シングルマザー。夫のプライド(夫は警察官で殉職した)を背負うことで、自分の子供にいつまでも「夫の残像」を残したいと、がんばる熱血ママさん刑事。この空想的警察署は、現実とはかなりの落差があり、犯罪者は野放し、刑事は職場放棄……と刑事も犯罪者も同じような姿に見える。しかしいったん事件となればそれぞれの専門が幅を利かし、犯罪者に最良の処方をほどこしていく……。

初回は、窃盗事件と連続放火事件が発生。窃盗事件に関しては、留美とコンビを組む、黒田が、窃盗犯をいち早く特定し、犯人(モロ師岡)に接近するものの、犯人の事情をくみ(「母親の療養費」を稼ぐためにやむえず行った)、自首へ持ち込むという流れ。

連続放火犯に関しては、じつはこの犯人(北条隆博)は、入水自殺しようとして留美の夫(警察官でいまはこの世にいない)に助けらた過去があり、そのことに感謝するどころか、「なんで死なせてくれない……」と逆恨みする精神状態。留美の子供を誘拐するも……未遂で終わる。弓坂が卓抜な心理カウンセリングをみせ、事件をしめくくる、という顛末。

心理描写や会話は少し難解なところもありますが、ピタリと役どころを押さえる黒田刑事(舘ひろし)の存在感がドラマのムードを盛り上げています。(ドラマの視点)


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