なんとか、とよく言われるように3年という年数は何かの区切りであるのかもしれない。
早くもNYに来て3回目の冬を迎えている。3年目のNY。
一言。「うーん。なんとかなるもんだね~」
色んな人と演奏した。
たくさん刺激を受けて、悔しい思いもいっぱいして、嬉しい思いもいっぱいして
色んな事が見えて来た。
この2年はアメリカさんに合わせるkeicoさんでした。
でも、今は違います。言いたい事言えるようになってきました。
な・ぜ・な・ら!
ストーーーップ!これ以上無理!
ってはっきり言わないと、ほんとにどこまでもやりたいようにやられてしまうのよ!
いくら心で悶々してても全く気づいてもらえない。ほんとに時には「いい様に使われてるのか?」
って思う事も。そんな時はマジ悔しい
でも、言えない。何て言えば良いの? 言い方わかんないし、誤解されても嫌だし。
と小さく丸まっていた私、2年過ぎたくらいからとうとう脱皮。
おまえらの好きにはさせねー!!!
なーんて、言ってもなかなか難しいんですが。でも嫌な事は嫌と言える様になってきました。
最初は「いや」って一言言うのに汗掻いたよ。
こっちの人はほんと自分の権利主張するの大好きだから黙って聞いてたら「ん????」てな方向にどんどん行っちゃいます。
「keicoはプロフェッショナルで素晴らしいplayerなのに(自画自賛みたいですいません)、人が良いから、どんどん使われちゃうかもしれない。GIGの値段はもちろん、リハーサルの値段もちゃんと提示した方がいいよ。そうだな、弁護士でも1時間$70くらいなんだからそれくらい言えばいいよ。」自分の権利を主張しよう!
と憤慨しながら言った後に
「あ、でも僕の時はそんな事言わないでね」
というのがほぼ全員の意見と言っても間違い無し。
ま、1h$70はともかく、何かしら言わないと確かにどんどん流されて行きそう。
この国では「あの時あー言ったじゃん!」というのは通用しません。
あの時はあの時、今は今。なので毎回毎回「?」と思ったら、STOP! をかけなければいけません。
とはいえ、そんな窮屈な思いは時々だけ。
あとは好きーーーーにやれる、むしろ好きーーーーにやってると評価される対象になれるって言った方が良いかな?この国、私は大好きです。
最近はpercussionの人がリーダーのLatin bandを始めました。
まあ強力なGrooveで、聴いていて惚れ惚れしてしまいます。
そこで私は好き放題やってます。あぁ、楽しい~~!って思います。
もっとたくさんいいミュージシャンと出会っていっぱい刺激を受けて自分の音楽を成長させて行きたいです。
母の事。
一方で私にはもう一つの役割があります。娘として今まで育ててくれた(今もなお)親に出来る限りの事をしていくつもりです。
母は昨年末の事故で脊椎損傷になり、首から下が全く動かなくなってしまいました。
首から上と腕だけは動かせます。手(指)は動きません。この1年家族で支え合ってきました。
たくさんの方々の助けもありました。感謝です
私は母に障害を負い目に感じてほしくないです。
母は出来ない事が増えただけ。誰だって他人に迷惑を掛けながら生きている存在です。体が動かなくても悩みます、でも動いても悩みはあります。どっちが幸せかは自分次第、ならば体が動かない事を受け入れてHAPPYにやっていきたいというのが私の願いです。
それにうちの母の場合、いつまでたっても子供の様な人で、好きなものは無茶食いとか無茶買いとかしまくる人なので(節制という言葉を知らない)、動けなくてうっしっし
という現実も否めず(笑)
「良かったなぁ~」
なんて声を掛けたりしてます。「よくないわっ!」とふくれてますが。
同居しているのが父だけなので、どうしても父に負担が行きます。
父はプレッシャーであまり眠れていないみたいで、心配。まじめやからなぁ、あー、このいい加減さ分けてあげたい。
お父さん、、、、これからはもっとテキトーに生きてください。
というわけで、NYに住みつつも出来る限り実家に帰ろうと思っています。
帰った時は家政婦に変身!
私はそれも思う存分楽しんでやるつもりです。
さて、風邪も良くなったので今からちょっと街のイルミネーション見に行って来ます。
Merry Christmas!!