さて、今回は視点を変えて、東京人のあなたに「わかって下さい関西人」の巻。
価値観の違い
正反対の事がいくつかあります。
例えば「遠慮」について。
・物をもらう時
東京人・・・3回は遠慮の言葉を口にする。「いやあ、お気遣いなく!」「そんな、悪いです・・」「もうほんとに・・」
関西人・・・1回目で受け取る事もある。「え?ほんまに?いいんですか??うれしい~~~~!」
2度は断る。「そんな・・・頂けませんよ~」「ほんとに、ほんとに!」・・・・・・・・・・・「そうですか?じゃあ遠慮なく!」
さあ、みなさま、これを読んでどう思われますか?
「厚かましい」と思われるでしょうか?それとも「気持ちいい」と思われるでしょうか?
意外かもしれませんが、東京人の表現はとてもストレートな気がします。
遠慮してるときは、「遠慮してます」というように。
これに比べ関西人は、裏を読む的な所があります。
遠慮してるんだけど、相手は喜んでもらってあげた方がうれしいかもしれない、とか遠慮している事を見せると返って気を使わせてしまうんじゃないか。そして決断!
「じゃ、気持ちよくもらっちゃおう♪」
私自身、ある物を友達にあげようと思ったら、かたくなに遠慮されてしまった事がありました。
私の使っていたものを彼女が「それいいな~」と言ったので、ちょうど同じ物をもう一つ持っていた私は
「お、じゃあこれあげる。使って♪」
と。別に大したもんじゃ無かったし。
彼女が「いいよいいよ(もらえませんという意)」と何度も言うので、初めは「いいって!同じものもう1つ持ってるし」とかいちいち説得していた私も、しまいには面倒くさくなってしまい
「ほんじゃいいわ」と引っ込めました。
すると彼女は
「だって悪いもん」
と最後に言ったのです!
ありえん!
上京したての私にはわかりませんでした。彼女にしたら、まだ会って間も無い人から何かをもらうということにすごい遠慮があったのでしょう。最後の「悪いから」も大意はなく、本当に「悪いから」と思ったから出た言葉なのでしょう。
ですが、私にとっては「最初っからあげるっっって言ってるのに、こんなけ引っ張って最後に「悪いから・・・」はないやろ!ダサ過ぎる!」
つまり、「悪いから・・」という表現はあきらかに「私遠慮してるんですよ、(ほんとは欲しいけど)」というアピールの様な気がして、みずくさいというかいやらしいというか、そんな風に受け取っちゃったんです。
もちろん関西でも「いやあ、悪いわあ~」とはよく言います。でも大概肯定的な使い方です。「いやあ、悪いわあ。うれしい、ありがとう」と言った感じに。
しばらくは彼女も私の気の使い方がちっともわからなかったみたいで、お互い「こいつなんなんだ!」と思っていたと思います。
でも、1年後には親友になりました。めでたし。
まあ、遠慮に関わらずこういった事は結構あって、面倒くさいです。
私は良く「あっさりしすぎ!」と言われるくらいの性格なので、余計こういうやりとりが苦手です。
「もう相手の言う通りにしとこ~」ってすぐ折れてしまいます。
東京人のあなた、関西人に「なにこの人?いきなり距離近過ぎない???」と感じる時は、いや待て、もしかしたらこの人なりに気を使って早く打ち解けられるように自分の方から砕けて来てくれてるのかもしれない、とほんの1ミリでも思って頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
あ、でも体の距離が近過ぎる時は遠慮せずに「近すぎ!」とはね飛ばしてくださいね。
ボケと突っ込みについて
上京したての頃のエピソードを2つ
<エピソード1>
むかーし、大学入学して少々経った頃、先生が
「それでは、この時間はみんなでこの部屋を掃除して下さい」
と言って教室を出て行った事があった。
私は今まで通り
「まーじーでー?だっる~~~っ!!やってられへんで~」
と口にしたところ、周りのみなさんがさーっと引いて行くのが気配でわかった・・・。
「け、けいこちゃんはやらなくていいよ・・・。」
<エピソード2>
同じく大学時代。
隣では同じ学科の友達(未満)の人が、まじめにせっせとノートを取っていた。
その時!
先生がボードに書いた絵に、私は極上のボケを思いついた。
一瞬「となりのこいつにわかるだろうか」という不安がよぎったが、このボケをこのままにしておくのは惜しいと思い、言ってみた。
「あれって○○やんな~」
その友達は怪訝そうな顔でこちらを見、
「ちがうよ、○○だよ」
即座に教えてくれた後にノートに戻り、その後私を見てくれることはなかった。
エピソード1の場合
このままでは、私は完全に悪者ちゃんである。
だっる~~~の時に、舌を巻いたのが良くなかったか。
ちなみに、関西では私の言葉に続いて、
「ほんまやな~。やってられへんわ。」
という返しが来て、みんなだらだら掃除しだすのである。
つまり、これは「さあ、やろうか!」「うん、やろう!」のコール&レスポンスみたいなもん。(ちょっとちがうか?)
エピソード2の場合
撃沈である。そんなんわかっとるわーい!
これでは、この才能ある若手関西人を潰してしまう事になりかねない。
ボケは拾ってあげましょう。
さて、ボケ&突っ込みというとみなさん、
「それって○○??」
「なんでやねーん!」
というのをイメージしがち。
でも、本当は色々なパターンがあるのです。
まず、ボケられたら拾ってみるパターンを紹介しましょう。
「それって○○??」
「そうそう、○○」
「どこがやねん。」
はい、簡単ですね。
でも、会話の中に突如として現れるボケに常に敏感でいないといけません。
初心者のあなた、多少声が震えても勇気を持って拾ってみましょう。初めの内はボケに気付かず<エピソード2>のパターンの様に真剣に答えを返してしまう事があるかもしれません。日々精進です。
さあ、それではやや難しいですが、ボケをボケで返すパターン行ってみましょう。
「それって○○」
「いや、○○ちゃう?」
いいですか、ここでは速攻でちがうボケを思いつかなくてはなりません。早さが求められます。
大事なのは「よっしゃ!思いついた!」と張り切って返さない事。
そこには面白さはありません。「こいつ何張り切ってんねん」とせっかく思いついたボケに対して冷たくあしらわれる様な事態にならなくもありません。
さて、あなたのボケで会話が成立しました。と思う間も無く、目の前の関西人は非情にもまたそれに対してボケ返してきました。
関西ではこういう事がよくあります。
ボケ勝負、的な。この場合ボケ合戦が続いた後
最後の「なんでやねん」はもうなくなり、「もーえーわ。」に変わります。
この会話が、東京人が俗に言う「関西の人って本気か冗談かわかんない~」のパターンです。
それも、当然かもしれません。ボケ返しあってる会話の中には真実はないからです。
これは、言葉遊びみたいなもんです。俳句に俳句で返しているようなものなのです。うーん文化的。
お互いボケ合いながら「こいつやるな~」と思っているのです。
でも。東京人のあなた、これについて行く必要はありません。
こういう時、関西人が意外と欲しがってる言葉は
「はいはい、わかりました~」
という様な、まとめの言葉なのです。
収拾つかんくなってるからです。助けてあげて。
時には思い切って、自分をネタに笑いを取ってもいいと思います。
「見て、この腹!」とちょっとぽっこり出たお腹をたたく
みたいな。こういうのを俗に「振り」と言います。
振られたら、遠慮なく乗っかりましょう。
「うわっ。産まれるな、確実に」
と言いながら、お腹の赤ちゃんに優しく呼びかける様な動作をしてもいいかもしれません。
そこで、しばかれると、はい成立!
気をつけなければいけないのは、ほんとに失礼な事は言ってはいけません。またプライドを傷つけるような事もいけません。
そこには人としての優しさと思いやりが必要。
そして、しばく時も軽~~~くね。
思いっきししばいてもいいのは芸人さん同士だけです。
だったら、「見て、この腹!」って言われた時に「え?全然大丈夫じゃん」って言ってあげればいいじゃん。
って思ったそこのあなた。
笑いにしちゃった方が軽くないですか~?というのが関西人の考えです。優しさです。気付いて~そこに
いいかげんもうやめます。
このBlogにて一人でも多くの恵まれない関西人を救出できたら本望です。
なお、集まった資金はその辺のNPO団体に寄付する、かもしれません。
「けいこやんの関西弁講座」は24時間テレビを応援します!
がんばれ日本!
ほんじゃまたね~
価値観の違い
正反対の事がいくつかあります。
例えば「遠慮」について。
・物をもらう時
東京人・・・3回は遠慮の言葉を口にする。「いやあ、お気遣いなく!」「そんな、悪いです・・」「もうほんとに・・」
関西人・・・1回目で受け取る事もある。「え?ほんまに?いいんですか??うれしい~~~~!」
2度は断る。「そんな・・・頂けませんよ~」「ほんとに、ほんとに!」・・・・・・・・・・・「そうですか?じゃあ遠慮なく!」
さあ、みなさま、これを読んでどう思われますか?
「厚かましい」と思われるでしょうか?それとも「気持ちいい」と思われるでしょうか?
意外かもしれませんが、東京人の表現はとてもストレートな気がします。
遠慮してるときは、「遠慮してます」というように。
これに比べ関西人は、裏を読む的な所があります。
遠慮してるんだけど、相手は喜んでもらってあげた方がうれしいかもしれない、とか遠慮している事を見せると返って気を使わせてしまうんじゃないか。そして決断!
「じゃ、気持ちよくもらっちゃおう♪」
私自身、ある物を友達にあげようと思ったら、かたくなに遠慮されてしまった事がありました。
私の使っていたものを彼女が「それいいな~」と言ったので、ちょうど同じ物をもう一つ持っていた私は
「お、じゃあこれあげる。使って♪」
と。別に大したもんじゃ無かったし。
彼女が「いいよいいよ(もらえませんという意)」と何度も言うので、初めは「いいって!同じものもう1つ持ってるし」とかいちいち説得していた私も、しまいには面倒くさくなってしまい
「ほんじゃいいわ」と引っ込めました。
すると彼女は
「だって悪いもん」
と最後に言ったのです!
ありえん!
上京したての私にはわかりませんでした。彼女にしたら、まだ会って間も無い人から何かをもらうということにすごい遠慮があったのでしょう。最後の「悪いから」も大意はなく、本当に「悪いから」と思ったから出た言葉なのでしょう。
ですが、私にとっては「最初っからあげるっっって言ってるのに、こんなけ引っ張って最後に「悪いから・・・」はないやろ!ダサ過ぎる!」
つまり、「悪いから・・」という表現はあきらかに「私遠慮してるんですよ、(ほんとは欲しいけど)」というアピールの様な気がして、みずくさいというかいやらしいというか、そんな風に受け取っちゃったんです。
もちろん関西でも「いやあ、悪いわあ~」とはよく言います。でも大概肯定的な使い方です。「いやあ、悪いわあ。うれしい、ありがとう」と言った感じに。
しばらくは彼女も私の気の使い方がちっともわからなかったみたいで、お互い「こいつなんなんだ!」と思っていたと思います。
でも、1年後には親友になりました。めでたし。
まあ、遠慮に関わらずこういった事は結構あって、面倒くさいです。
私は良く「あっさりしすぎ!」と言われるくらいの性格なので、余計こういうやりとりが苦手です。
「もう相手の言う通りにしとこ~」ってすぐ折れてしまいます。
東京人のあなた、関西人に「なにこの人?いきなり距離近過ぎない???」と感じる時は、いや待て、もしかしたらこの人なりに気を使って早く打ち解けられるように自分の方から砕けて来てくれてるのかもしれない、とほんの1ミリでも思って頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
あ、でも体の距離が近過ぎる時は遠慮せずに「近すぎ!」とはね飛ばしてくださいね。
ボケと突っ込みについて
上京したての頃のエピソードを2つ
<エピソード1>
むかーし、大学入学して少々経った頃、先生が
「それでは、この時間はみんなでこの部屋を掃除して下さい」
と言って教室を出て行った事があった。
私は今まで通り
「まーじーでー?だっる~~~っ!!やってられへんで~」
と口にしたところ、周りのみなさんがさーっと引いて行くのが気配でわかった・・・。
「け、けいこちゃんはやらなくていいよ・・・。」
<エピソード2>
同じく大学時代。
隣では同じ学科の友達(未満)の人が、まじめにせっせとノートを取っていた。
その時!
先生がボードに書いた絵に、私は極上のボケを思いついた。
一瞬「となりのこいつにわかるだろうか」という不安がよぎったが、このボケをこのままにしておくのは惜しいと思い、言ってみた。
「あれって○○やんな~」
その友達は怪訝そうな顔でこちらを見、
「ちがうよ、○○だよ」
即座に教えてくれた後にノートに戻り、その後私を見てくれることはなかった。
エピソード1の場合
このままでは、私は完全に悪者ちゃんである。
だっる~~~の時に、舌を巻いたのが良くなかったか。
ちなみに、関西では私の言葉に続いて、
「ほんまやな~。やってられへんわ。」
という返しが来て、みんなだらだら掃除しだすのである。
つまり、これは「さあ、やろうか!」「うん、やろう!」のコール&レスポンスみたいなもん。(ちょっとちがうか?)
エピソード2の場合
撃沈である。そんなんわかっとるわーい!
これでは、この才能ある若手関西人を潰してしまう事になりかねない。
ボケは拾ってあげましょう。
さて、ボケ&突っ込みというとみなさん、
「それって○○??」
「なんでやねーん!」
というのをイメージしがち。
でも、本当は色々なパターンがあるのです。
まず、ボケられたら拾ってみるパターンを紹介しましょう。
「それって○○??」
「そうそう、○○」
「どこがやねん。」
はい、簡単ですね。
でも、会話の中に突如として現れるボケに常に敏感でいないといけません。
初心者のあなた、多少声が震えても勇気を持って拾ってみましょう。初めの内はボケに気付かず<エピソード2>のパターンの様に真剣に答えを返してしまう事があるかもしれません。日々精進です。
さあ、それではやや難しいですが、ボケをボケで返すパターン行ってみましょう。
「それって○○」
「いや、○○ちゃう?」
いいですか、ここでは速攻でちがうボケを思いつかなくてはなりません。早さが求められます。
大事なのは「よっしゃ!思いついた!」と張り切って返さない事。
そこには面白さはありません。「こいつ何張り切ってんねん」とせっかく思いついたボケに対して冷たくあしらわれる様な事態にならなくもありません。
さて、あなたのボケで会話が成立しました。と思う間も無く、目の前の関西人は非情にもまたそれに対してボケ返してきました。
関西ではこういう事がよくあります。
ボケ勝負、的な。この場合ボケ合戦が続いた後
最後の「なんでやねん」はもうなくなり、「もーえーわ。」に変わります。
この会話が、東京人が俗に言う「関西の人って本気か冗談かわかんない~」のパターンです。
それも、当然かもしれません。ボケ返しあってる会話の中には真実はないからです。
これは、言葉遊びみたいなもんです。俳句に俳句で返しているようなものなのです。うーん文化的。
お互いボケ合いながら「こいつやるな~」と思っているのです。
でも。東京人のあなた、これについて行く必要はありません。
こういう時、関西人が意外と欲しがってる言葉は
「はいはい、わかりました~」
という様な、まとめの言葉なのです。
収拾つかんくなってるからです。助けてあげて。
時には思い切って、自分をネタに笑いを取ってもいいと思います。
「見て、この腹!」とちょっとぽっこり出たお腹をたたく
みたいな。こういうのを俗に「振り」と言います。
振られたら、遠慮なく乗っかりましょう。
「うわっ。産まれるな、確実に」
と言いながら、お腹の赤ちゃんに優しく呼びかける様な動作をしてもいいかもしれません。
そこで、しばかれると、はい成立!
気をつけなければいけないのは、ほんとに失礼な事は言ってはいけません。またプライドを傷つけるような事もいけません。
そこには人としての優しさと思いやりが必要。
そして、しばく時も軽~~~くね。
思いっきししばいてもいいのは芸人さん同士だけです。
だったら、「見て、この腹!」って言われた時に「え?全然大丈夫じゃん」って言ってあげればいいじゃん。
って思ったそこのあなた。
笑いにしちゃった方が軽くないですか~?というのが関西人の考えです。優しさです。気付いて~そこに
いいかげんもうやめます。
このBlogにて一人でも多くの恵まれない関西人を救出できたら本望です。
なお、集まった資金はその辺のNPO団体に寄付する、かもしれません。
「けいこやんの関西弁講座」は24時間テレビを応援します!
がんばれ日本!
ほんじゃまたね~