「ナムジ」安彦良和著
日本最古の歴史書とされている「古事記」それに出てくる「大国主命」が主人公として描かれている作品です。
本来の古事記での大国主命さんは、たくさんの兄弟神のひとりで、周囲の人に助けられながら生き延びるとゆ~、
情け無い優男のイメージだそ~ですが(読んでないので調べました~あはは)
このお話では、シケ船で日本に辿り着いた異人・孤児として描かれ、差別・いじめ・冷遇され、
それらを見返すために、なりふりかまわず成り上がろうとする、強い男のイメージで描かれています。
が、いろいろな困難に倒れ、その意思は息子である「ツノミ」に引き継がれてゆき、
続編「神武」に繋がってゆきます。
ツノミは、最古天皇である神武天皇に仕え、大和入りを果たし、東征を成功に導く役目を担う功労者として描かれています。
二作品とも、古事記本来とは、キャラクターのイメージもかな~り違って描かれているらし~のですが、
動きがあって読み応えもあり、私のよ~に、活字が苦手で、
歴史書なんてムリ~とお嘆きの方いましたら、お薦めです^^
流れるよ~なスト~リ~で、古代大和朝廷ができるまで~を読めちゃいますよ^^
と、難しい話はこのくらいにしといて、ほらけいのブログですから
ほんと~ならば、神々の神話として拝み奉られるよ~な感じなのだろうけども
この作品では、出てくるキャラが皆、すご~く人間臭く描かれているんです。
例えば、主人公大国主(ナムジ)は、前半は野心に燃えた男だったけど、
卑弥呼に捕まって、10年穴倉で過ごしてからは、なんだか普通の親爺になっちまうし
スサノオの娘のスセリ姫は、すご~くヤキモチやきで、それが元でナムジと夫婦喧嘩が絶えないし
ものすご~い野心家で、日本を制圧しよ~としていたスサノオは、卑弥呼の色香にころっと参って、
普通の家庭的な父親になっちまうし
スサノオをも迷わせた程の美貌お持ち主だった卑弥呼は、野心を抱いてからは急に老いてしまうし
イワレヒコ(後の神武天皇)の最初の嫁さんは、政略結婚で新しい奥さんに夫を取られてしまい、
子供に恨みを宿して自殺しちゃったり・・・
なので、神々しい神々の業績ちゅ~よりも、人間ドラマを見ているよ~で、
難しいお話が苦手な私でも、読みやすい作品でした^^
皆さんも機会があったら是非、挑戦してみてくださいね^^