冗談倶楽部

漫画好き主婦「けい」の徒然日記♪

ナムジ 神武

2007年08月27日 09時43分51秒 | 漫画紹介

「ナムジ」安彦良和著 

日本最古の歴史書とされている「古事記」それに出てくる「大国主命」が主人公として描かれている作品です。

本来の古事記での大国主命さんは、たくさんの兄弟神のひとりで、周囲の人に助けられながら生き延びるとゆ~、

情け無い優男のイメージだそ~ですが(読んでないので調べました~あはは)

このお話では、シケ船で日本に辿り着いた異人・孤児として描かれ、差別・いじめ・冷遇され、

それらを見返すために、なりふりかまわず成り上がろうとする、強い男のイメージで描かれています。

が、いろいろな困難に倒れ、その意思は息子である「ツノミ」に引き継がれてゆき、 

続編「神武」に繋がってゆきます。

ツノミは、最古天皇である神武天皇に仕え、大和入りを果たし、東征を成功に導く役目を担う功労者として描かれています。

二作品とも、古事記本来とは、キャラクターのイメージもかな~り違って描かれているらし~のですが、

動きがあって読み応えもあり、私のよ~に、活字が苦手で、

歴史書なんてムリ~とお嘆きの方いましたら、お薦めです^^

流れるよ~なスト~リ~で、古代大和朝廷ができるまで~を読めちゃいますよ^^




と、難しい話はこのくらいにしといて、ほらけいのブログですから

ほんと~ならば、神々の神話として拝み奉られるよ~な感じなのだろうけども

この作品では、出てくるキャラが皆、すご~く人間臭く描かれているんです。

例えば、主人公大国主(ナムジ)は、前半は野心に燃えた男だったけど、

卑弥呼に捕まって、10年穴倉で過ごしてからは、なんだか普通の親爺になっちまうし

スサノオの娘のスセリ姫は、すご~くヤキモチやきで、それが元でナムジと夫婦喧嘩が絶えないし

ものすご~い野心家で、日本を制圧しよ~としていたスサノオは、卑弥呼の色香にころっと参って、

普通の家庭的な父親になっちまうし

スサノオをも迷わせた程の美貌お持ち主だった卑弥呼は、野心を抱いてからは急に老いてしまうし

イワレヒコ(後の神武天皇)の最初の嫁さんは、政略結婚で新しい奥さんに夫を取られてしまい、

子供に恨みを宿して自殺しちゃったり・・・



なので、神々しい神々の業績ちゅ~よりも、人間ドラマを見ているよ~で、

難しいお話が苦手な私でも、読みやすい作品でした^^

皆さんも機会があったら是非、挑戦してみてくださいね^^