昨日の朝、弟からメールで「これから実家、話してみる」と短い知らせが入った。もう少し先にするのだろうと思っていたので、慌てて「施設入所の話をするならお父さんにこれを見せて」と返信。
この年齢まで自宅で二人で住み、温泉や美術館や講演会に出かけて行けることが、両親の生きがいであることは痛いほど理解している。ただ、母の認知症はこちらが予測不能な形で進んでおり、「二人でいれば何とかなる」うちに、次の準備をしておかないと命にかかわると、子供たちは不安に思っていることも理解してほしい。
「まだ早い」と思われる今、施設入所を勧める理由
1 薬を飲んでいても母の認知症は進行していく
2 二人で24時間一緒にいることは、その分の負担が全部父にかかってしまううえ、専門的知識のある人がそばにいないことで、母にもストレスがかかる可能性がある
3 父の入院のような何らかの「事件」「変化」が起こるたびに、母は混乱し、そのたびに認知症が進行する
4 認知症は病気なので、治療が必要なもの。専門家ではないうえ、自分も病気を抱えている父が、認知症の母に対応できないのは当然。私たちは、父のこれからが穏やかなものであってほしいと望んでおり、これ以上父に精神的・肉体的負担がかかるのは、子供として耐えがたい
5 父の退院後の今が、母に「父に施設入所が必要」と説明することで、二人での施設入所を納得してもらえるチャンスと考えている
6 しかも、11月1日に開設される「ケア付き高齢者専用住宅(いわゆる有料老人ホーム)」があり、今なら、たとえば「景色のいい5階で隣り同士の部屋を」と希望でき、何年も待たされる通常の状態とは例外的に異なる、ありえないような幸運なタイミング
入所が必要なのは母なので、父は「道連れ」となるわけで大変申し訳なく思っている。そのため、今まで全くやっていなかった「帰省して一緒に美術館に行く」というような親孝行を考えているので、是非、このチャンスを活用してほしい。
父は最初、母だけの施設入所の話かと思ったらしかった。そこで弟がこのメールを見せて「わかった」と、自分も入所することを了解してくれた、と夕方メールが来た。
安心した。と同時に悲しかった。
この話を進めながらも、どこかで「何をいうんだ」と突っぱねて欲しいと期待していた自分もいた。でも、「わかった」。その短い言葉の裏には、認知症が進行している母の病態を持て余していた、子供たちには安心させようと「二人でいれば大丈夫だから」と言ってきただけ、ずっと我慢を自分に強いてきた、今後を不安に思っていた、という悲鳴のようなものが隠れている気がした。
なのに、母だけじゃなく父まで一緒に入所させようとしているあたしたち。これで本当にいいのか?という疑問が頭の中を支配して不安になった。主人に状況を説明しているうちに、自分の頭の中を整理することができ、気持ちは落ち着いてきたけど、その直後に義妹からのメールで父が「いろいろ助かります、ありがとう」と電話してきたと知らされ、父の気持を考えると苦しかった。
今朝、ようやく父と直接話をして、事務的に表現した「理由」について少し言い訳させてもらった。母がそばにいるだろうから、こっちが一方的に話してしまったけど、父は「わかったよ、いつまでも健康とは限らないからね、若いものにお任せだ」と一言。父に死刑宣告でもしているような気持ちになった。「7日には絶対に帰省するから」と伝えると、「本当に楽しみにしているからね」と、今までに言われたことのないような返事が返ってきて、電話を切ったら涙が止まらなかった。
どうやったら両親の老後が最後まで穏やかなものでいられるのか、みんなで力を合わせて進んでいくしかない、よねぇ。。。
この年齢まで自宅で二人で住み、温泉や美術館や講演会に出かけて行けることが、両親の生きがいであることは痛いほど理解している。ただ、母の認知症はこちらが予測不能な形で進んでおり、「二人でいれば何とかなる」うちに、次の準備をしておかないと命にかかわると、子供たちは不安に思っていることも理解してほしい。
「まだ早い」と思われる今、施設入所を勧める理由
1 薬を飲んでいても母の認知症は進行していく
2 二人で24時間一緒にいることは、その分の負担が全部父にかかってしまううえ、専門的知識のある人がそばにいないことで、母にもストレスがかかる可能性がある
3 父の入院のような何らかの「事件」「変化」が起こるたびに、母は混乱し、そのたびに認知症が進行する
4 認知症は病気なので、治療が必要なもの。専門家ではないうえ、自分も病気を抱えている父が、認知症の母に対応できないのは当然。私たちは、父のこれからが穏やかなものであってほしいと望んでおり、これ以上父に精神的・肉体的負担がかかるのは、子供として耐えがたい
5 父の退院後の今が、母に「父に施設入所が必要」と説明することで、二人での施設入所を納得してもらえるチャンスと考えている
6 しかも、11月1日に開設される「ケア付き高齢者専用住宅(いわゆる有料老人ホーム)」があり、今なら、たとえば「景色のいい5階で隣り同士の部屋を」と希望でき、何年も待たされる通常の状態とは例外的に異なる、ありえないような幸運なタイミング
入所が必要なのは母なので、父は「道連れ」となるわけで大変申し訳なく思っている。そのため、今まで全くやっていなかった「帰省して一緒に美術館に行く」というような親孝行を考えているので、是非、このチャンスを活用してほしい。
父は最初、母だけの施設入所の話かと思ったらしかった。そこで弟がこのメールを見せて「わかった」と、自分も入所することを了解してくれた、と夕方メールが来た。
安心した。と同時に悲しかった。
この話を進めながらも、どこかで「何をいうんだ」と突っぱねて欲しいと期待していた自分もいた。でも、「わかった」。その短い言葉の裏には、認知症が進行している母の病態を持て余していた、子供たちには安心させようと「二人でいれば大丈夫だから」と言ってきただけ、ずっと我慢を自分に強いてきた、今後を不安に思っていた、という悲鳴のようなものが隠れている気がした。
なのに、母だけじゃなく父まで一緒に入所させようとしているあたしたち。これで本当にいいのか?という疑問が頭の中を支配して不安になった。主人に状況を説明しているうちに、自分の頭の中を整理することができ、気持ちは落ち着いてきたけど、その直後に義妹からのメールで父が「いろいろ助かります、ありがとう」と電話してきたと知らされ、父の気持を考えると苦しかった。
今朝、ようやく父と直接話をして、事務的に表現した「理由」について少し言い訳させてもらった。母がそばにいるだろうから、こっちが一方的に話してしまったけど、父は「わかったよ、いつまでも健康とは限らないからね、若いものにお任せだ」と一言。父に死刑宣告でもしているような気持ちになった。「7日には絶対に帰省するから」と伝えると、「本当に楽しみにしているからね」と、今までに言われたことのないような返事が返ってきて、電話を切ったら涙が止まらなかった。
どうやったら両親の老後が最後まで穏やかなものでいられるのか、みんなで力を合わせて進んでいくしかない、よねぇ。。。
kebaさんの気持ち、お父さんの気持ち考えたら胸がきゅーっと痛くなりました。
母はあっけなくあちらに行ったので、老人ホームとかの心配はなかったのですが、デーサービスにいってもらうだけでも、心苦しかった事思い出しました。
そのうち私にも来るでしょうから、子供の気持ちを理解できるようなkebaさんのお父さんのようになりたいものです。
我が家も同居は無理ですが、スープのいや日本人だから、味噌汁の冷めない距離に、義理の両親に引越ししてもらおうかと事をすすめています。ばあばが動けなくなり、じいじも同様。動けるうちに事を進めようと検討中。老いては子に従えともうしますが、そうせざるを得ない状況を、親も理解していると私も信じています。決して罪悪感や後悔をしてはいけないと思います(^_^)最善の選択をしていると思います。でも、ケバさんのお父様は素晴らしいと思います。親孝行して来てくださいませ。うちはもう母が他界しているので、義理の両親に親孝行します!お互いに頑張りましょう!
ちょうど良いタイミングで施設が見つかったのも本当に良かったですね。
お父様もご自身から入居の事は言い出そうとなさらなかったとしても、きっと心のどこかでほっとなさっているはず。
施設でプロのスタッフさんに支えてもらいながらお母様に対しても今までよりももっと余裕のある接し方が出来ると思います。
お父様の負担が少なくなった事が一番の救いだと思いました。
施設にお願いする事で、kebaさんも遠く離れていても安心して毎日を過ごす事が出来ると思いますよ。
お父様の決断、ありがたいですね。
きっと子供に頼らないように、一人でお母様の
事を悩んでいたのかもしれないですね。
何をどうしてあげたら良いのか悪いのか?ずっと悩みますが、こればっかりは、前に進むしか
なかったような気がしています。
我が家の場合、父が亡くなった今でも、あの方法で良かったのか?と、自問自答しています。
まだ、受け入れてくれるうちに、kebaさんは、
親孝行しにたまに外に連れ出してあげられたら良いですね。
我が家の場合、全てに拒否が、ありましたから・・・。(^^ゞ
あたたかいコメント、ありがとうございます。
この問題って、みなさんそれぞれに思いがあり、ご経験があるんだと
ひとりじゃない、うちだけじゃないって思えました、ありがとうございます。
これからも、皆さまのお知恵、分けてくださいね~
今は「ここが一番いいね」と今のところ弟夫婦と意見が一致している場所はあるのですが
そこしかないという一点突破ではなく、少なくとも父に選択肢が示せるよう
既存の施設に関してもいろいろ情報収集を始めたところです。
少しでも、父が気に行ってくれる場所・施設がいいかな、と。
とはいえ、母を説得と言う難関が残っていますが(苦笑)
こないだ父が入院していることを理解できない母が激昂して
「そんなにお父さんと切り離したいなら、あたしを離婚させなさい!」
とわたしに電話で叫んだんです。
母の頭の中には父と切り離されることの恐怖があるのだと思いました。
先日の入院は父の病室に泊めてもらうことで落ち着きました。
なので、今回の施設入所も「あの時と一緒」で安心してくれないかなぁと
とらぬ狸の皮算用中です・・・
一人での生活が無理と感じて私たちに迷惑かけたくないと思ったのでしょう。
それでも、入所当初は環境の激変に対応出来ず、体力も気力もみるみるうちに衰えて行きました。でも最近では施設のスタッフの方に慣れて、元気(←106歳のそれなりの元気ですが)を取り戻しました。
お母様もお父様ももし施設に入所されたら、最初は環境の変化に戸惑いが出て来るかも知れません。
でも、きっとプロの方の対応に心地よさを感じられてくると思います。
それより、賢いお父様の言葉の行間を読める親子関係って素晴らしいです。
揺らいだ自信って震度1位にして下さいね。
母と二人で暮らしていた私の父も認知症で、亡くなる前の約3年間は色々ありましたね。
ほぼ毎週休みの日には父を見舞いに行き、認知症が進行するに連れて、離れて暮す息子のことなど加速度的に忘れる。私の顔を見て、「こんなおじさん、知らないよ!」と。その前週には、私の顔を見て、「ヒデちゃん、よく来てくれた!」だったのに…。分からなくなってしまった父、父の記憶の中から私の記憶が消えた事実は、本当にショックでしたね。
家に戻る道すがら、路肩に停めた車の中で、大人になって始めて声を上げて泣き、涙が止まらなくなりました。その日から、父が死を迎えるその日まで、「最期まで父の面倒を観る!」と心に決めたことを、ふと思い出しました。
お母様も随分大変な思いをされたのではないでしょうか。
こんどの日曜日帰省するので、
母には留守番をしていてもらって、
父と散歩しながら話をしようと思っています。
病気とは言え人の心をナイフでえぐるような言葉を発するようになった母から
母にはそうと気づかれないように父を守るのも、私の仕事だと思ってます。
面倒をみるとか看取るとか、まだそういう段階にはないのですが
順番からしたら先立たれることは明らかなので
対策は粛々と打ちながらも、あまり先のことは深く考えないようにしています。
母はきっぱり「(父の面倒を看るのは、)嫌だ!」と。私に「何とかしろ!」でしたよ。で、医療付き軽費老人ホームに入所でき…。
嫌だ!と言っていた母は、それから約3年間雨の日も風の日も毎日バスで30分かけて、父のもとに通い続けました。介護はプロに任せて、できることを母なりにやりたかったのでしょう。
父には、「知らないよ!」で、母には、「嫌だ!」で驚かされ…悲しいこと、辛いこと、困ったこと色々ありましたが、不思議と悩みませんでした。何とかしていれば何とかなる!と信じてあたれば道は開ける、ですよ!!
そうですね、道を開けるよう
弟夫婦とわたしたち夫婦の四人で
力を合わせていきたいと思ってます。