
アメリカのバイデン政権は、ワクチン特許の一時放棄を支持する声明を出した。ヨーロッパ各国は、特許は保護するべき、むしろワクチンそのものとワクチン原料の輸出制限を撤廃すべき、と主張。
ケバさんは、もしもあたいが、血と汗と涙の結晶を強制的に「他の人にも分けてあげなさい」って言われたら怒るわ。そんなことされたら、もう金輪際頑張んないから。それに、あれはほとんどの人には豚に真珠なのよ。と仰せ。御意、でござるよ。
特許を放棄するだけで、現在のワクチンとその原料輸出制限を英米が続けたら、いつまで経ってもワクチン格差は解消できない。ワクチン製造がどれだけ大変なプロセスかを考えたら、特許を解放したところでよーいドンでワクチン製造競争が始まって、あっという間にワクチンが大量に手に入るようになるものではないことは明らか。それに保存は超低温で冷凍保存だし、移動中の温度管理や解凍後の使用期限も短いなど面倒な製品だということを考えると、ジェネリック製造はむしろ有害なんじゃないかとさえ思える。
バイオ新薬開発や遺伝子組み換えの製造技術を持つJCRファーマは、去年の3月にアストラゼネカにワクチン製造を依頼された時、ワクチン製造の経験がなかったため当初は断ったと言われている。アストラゼネカから見込まれるほど細胞培養技術に精通した会社ですら、すぐには首を縦に振ることができないほど新しいもの。
アストラゼネカがチンパンジーの持つアデノウィルスを無毒化して、そこにコロナウィルスの遺伝情報の一部を組み込み、それをJCRが培養・精製してワクチン原液を生産し、最終製剤化は第一三共のグループ会社やワクチンメーカーのKMバイオロジクスなどが行う。つまりは国内に製造のバリューチェーンが必要。
JCRによると、すでに既存工場でのワクチン原液の生産は始まっていて、今年7月に着工する新工場の竣工後はそちらに生産を移管して、長期的安定的な生産体制の構築を目指すという。新工場の稼働は2023年からと言われている。2000年の3月から始まった話が量産ベースに乗るのに、ある程度経験のある企業が国内に存在する日本でも3年以上かかる。
特許を一時放棄して喜ぶのは中国くらいじゃないのかなぁ。ワクチンを自国内製造してるってことは、製造能力だけじゃなくて自分たちも特許を持ってるんでしょうからね。ファイザーが怒るのも無理はない。トランプ政権の5G関連での中国目の敵政策をそのまま引き継いでるバイデン政権だけど、実は当初言われてたように親中じゃん、ってことなのか、それともそれ以外の理由があるのかは不明だけど。。。
アストラゼネカのワクチンは接種後に血栓が確認された例が多く(10万人に1件くらい)、イギリス政府の諮問委員会は40歳未満に対してアストラゼネカ以外のワクチンの接種を勧めると発表した、っていうのはちょっと厳しいニュースだけど、厚労省は20日には承認する方向で調整中らしい。冷蔵保存できるワクチンが国内で製造されるようになれば、毎日3桁の死者が出る状況は変わる、と思いたい。ただ、アデノウィルスベクターワクチンだと効果は長続きすることが想定されても、一生に一度しか接種できない(2回目以降は中和されるから)はずなので、そこはどういう理解なのか政府は明らかにしてほしい。
でもいまは、ワクチンが行き渡るまでの間をどうするのか、が大事。死ななくていいのに死んで行く命が多すぎる。
特許を放棄なんて、先人の努力を無にするようなもんで、研究者のやる気が低下して長い目で見たら害になると思います。
そして、こんな扱いの難しいモノがジェネリックで作られて、接種されるなんてことになったら怖いんですけど。
確かに現在のワクチンとその原料輸出制限が解消されるのが有効だと思うな~
バイデンさん、この後、どう判断するのか?って心配です。
ホントにコロナって各国の思惑が入り乱れちゃうんですね。
それも怖いわ~
ライセンス料の減額を求めるとか、なるべく多くの信頼できる企業とライセンス交渉を進めるよう促すくらいに留めておくべきだったのではと思ってます。どうしていきなり特許放棄という乱暴なことを言うのか意味不明。
ワクチンも治療薬もこれからず〜っと必要になると思うので、研究者のモチベーションを下げるのはやめてほしいし、医薬品メーカーの生産拠点投資意欲を削ぐのもやめてほしい。それにジェネリックで品質が怪しいものが出回るのも防いでほしい。
政治家には黙っててほしい領域ですね