政治に興味がもてなくなる瞬間

自民党の中川秀直幹事長は２７日の記者会見で、引退するプロ野球日本ハムの新庄剛志外野手（３４）について「２割５分の（通算）打率でこれだけの感動を与えた。世の中勝ち負けだけでなく、生きざまなんだという感じがした」と功績をたたえた。

自民党は来年夏の参院選の目玉候補として、新庄選手に比例代表からの出馬を打診しているが、「なかなか難しい」（片山虎之助参院幹事長）状況という。中川氏は「新庄選手が何を選ぶか分からないが、そういう純粋な力はどこへ行っても通用する」と述べ、改めてラブコールを送った。

「2割5分でも感動を与えられる」「純粋な力」を「不純な動機」で使おうと思わないで欲しいと思ったkebaだ。政治という本来人の望みや期待に応えることをやらなきゃいけない世界にいて感動すら呼び起こせない鈍な身で、新庄のことを偉そうに語るな（怒）！そもそも意味不明だし。2割5分は負け組みって言ってるわけ？生きざまって新庄のどういう努力や苦労を知ってんのさ？

そういうアホでセンスの悪い政治家が政治をだめにしてるんだと確信しているkebaは、こういう無神経な発言を見聞きするのもううんざりって感じ。もちろん頭でっかちで自分のこと勘違いしていて場合によってはアナウンサーと密会写真とられちゃうような「おこちゃま」が政治家になってもしらけるだけなんだけどさ。

少なくとも新庄は本人の言葉を借りれば「何とか北海道を盛り上げたいとの思いで種をまき、フロント、監督、選手と毎日一生懸命に水を与えて、その花の色はとても美しくてたくましい金色の花を咲かせたことが非常にうれしい」と、獲ってくれた北海道日本ハムファイターズとファンと北海道とに対して恩返しをした。人々はそれに感動するのだし、それを意気に感じるのだと思う。

翻って新庄獲りを公言している政治家のなかには「当選させてくれありがとう」と一生懸命に仕事して感動を与えてくれた人が1人でもいるだろうか？偉そうに「どこでも通用する」などと評論なんかしないで、彼を利用するのではなく、彼を見習ってみたらどうなのさ？と思うkebaです。それとも「見習う」ではなくいきなり「利用」を考えるあたり、とうてい見習えませんという敗北宣言と理解すべきなのかな？

こ～ゆ～のって、まったく美しくないのでございます。