ことばのちから

何ヶ月か前に、本屋さんでたまたま見つけて「これ、おもしろい」と買った「はっちゃんの　明日元気になあれ」。帯に書いてあるように、はっちゃんの写真に名言・格言が付されて、笑えてなごめる。

ガリレオ・ガリレイ、モンテーニュ、インディラ・ガンジー、など過去の賢人の言葉に交じって、明石家さんま、ジャンプの原田選手、漫画のセリフとかはっちゃんオリジナル格言も含まれている。そのひとつひとつが、写真とフィットしていて深おもしろい。

主人に「これ、おもしろいよぉ～」と見せたら、気に入った様子で「南アでJVCのボランティアとして活動してる人に会うのだけど、そのひと猫好きだから、これ持って行こう」と、持参したようである。

で、「そのかわりに、ってわけじゃないけど」と自分が買って密かにめくっていたらしい本を「留守の間読んでいいよ」と置いていった。ニ、ニーチェですか、さすが京都のほうの大学で6年間哲学科にいらしたことのある御方じゃ(苦笑)。あたしが買ってきたはっちゃんの本には、ゲーテの言葉として「哲学というものは、常識をわかりにくい言葉で表現したものにすぎない」ってのが載ってるんですけど(汗)・・・

しかし、このニーチェさまのお言葉集、おもしろいのである。編集の妙もあるだろうけど、清少納言の枕草子のような感じ。短い言葉だからこそ、そこに込められた真理を求めて読み手の思索が始まる。

知らない世界の入り口に立ってる感じ。