エンジンかかってきた？

昨日のカタール戦は本当にドキドキハラハラした。1人少なくなって90分で勝てたのは日本サッカー史上初だそうだ。ワールドカップ開催国に決まり意気上がるホスト国カタール、ラテンアメリカなどからの帰化選手を中核に添えて驚異的成長をしている。世界ランキング109位だそうだけど、帰化選手がレベルをかなり押し上げてる感がある。日本だってアジアカップ会期中に、サウジ戦での前田選手・岡崎選手、カタール戦での香川選手と、コンディションが整ってチームにフィットして結果を出す選手が毎回違うのは、チームとして成長している証拠だろう。次の試合が楽しみ。

それにしても長谷部選手は、本当にいい選手になったと実感する。フィジカルも強いし、いいミドルシュート持ってるし、いい場所に居ていいパス出すし。そして何より素晴らしいキャプテンシーをもった選手になった。彼だって自分より体の大きなドイツ人のチームで一年を通じて闘い、ワールドカップにも出場し、そしてこのアジアカップと切れ目なく試合に出ている、疲れていないはずはない。

でも、「チームのために」という彼の姿勢がキャプテンと呼ぶにふさわしいと、画面を通じても伝わってくる。審判への抗議の態度、メディアインタビューでの短いけど客観的に状況を把握・評価したコメント、実に頼もしい。昨日も、慣れないサイドバックでのスタメン起用に、タイミングが合わず精度に欠くパスを出し続け、2失点の原因を作ったけど決勝点を入れられて嬉しくて泣きじゃくる伊野波選手を抱き起し、退場した吉田選手について「彼のせいで二倍は走らなきゃいけなくなった」とちゃめっけのある受け答えをしていた。

レッズが彼を失ったのはもったいなかったけど、日本代表がたくましくなった長谷部選手を手に入れたのは良かったと思う。かわいい子には旅をさせよ、だね。

それにしても「中東の笛」はサッカーでいまだ衰えずだ。ど～にかならんものかね。

写真は得点後チームに駆け寄る香川選手と本田選手、共同から拝借しておる