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kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

アートな昼下がり

2010年09月15日 | チェロ&アート
今日は六本木ミッドタウンで仕事。昼過ぎに終わったので、ミッドタウン内にあるサントリー美術館で鍋島展を観てから帰ることにした。

下手物の有田焼の突き抜けたような遊び心とは異なる、上手物の鍋島焼の雅で華やかで繊細な意匠とその背景のある高度な技術にうっとり。とともに、英語の「アート(art)」が芸術のみならず技のことを意味するのには、深遠な意味があるのだと実感。

「学校教育で小さいころから知識を詰め込むと、創造力を奪う」みたいな主張に、あたしは賛同しない。よっぽどの天才じゃない限り、「入力」のないところに「出力」はないと断言できる。仮になにか狭い範囲の技術や芸術を志す人だったとしても、基礎学問は必須のはず。自然の法則のような基礎的なことを理解できなければ、考えていることが可能か不可能か、または、倫理的に許容されるかされないかを判断するための基礎的情報が欠けているということ。それでは、どんな素敵な着想でもそれを形にするすべを持たない、単なる「自称芸術家」にしかなれないから。人間の関節の動きを理解できなければ、不自然な絵しか描けない、みたいなもの。自分の発想が実現可能か否かを判断し、実現可能であればそれを形にする知識と技術と、達成するまで努力する強い意志があってこそ、クリエイティブなひとになれるのだと、鍋島展を見ていてふと思った。

あ~、よかった目の保養。都心で早めに仕事がおわると、こういうメリットがあるのじゃ。魂、たまには洗濯しないとね~。

さっ、帰って明日の準備しよっと。

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