
新型コロナ対策の効果は? 専門家会議が見解発表 脇田座長らが会見(2020年3月19日)
政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の第8回会合が19日夜に開かれる。会議終了後の午後10時をめどに、座長の脇田隆字氏(国立感染症研究所所...
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昨日深夜に行われた新型コロナウィルス感染症対策専門家会議の記者会見をリアルタイムでYouTubeで見た。第8回の専門家会合がまとめた提言内容の説明を尾身茂副座長が、ついでデータに関する説明を西浦博北海道大学大学院医学研究院社会医学分野教授がなさった。尾身副座長は報告書を読み上げているかのような説明ぶり(実際「ここは大事ですから読みます」と呼んでたし)なんだけど、それでも何言ってんのかわからない箇所が多々あった。一方西浦先生は配布資料を使って状況分析の結果を説明された。非常に理路整然としていた。ちゃんとした専門家がメンバーに入っているんだと思って専門家会議のメンバーを見たら、西浦先生の名前はなかった。クラスター対策班の中にデータ解析チームというのがあり、担当が北海道大学なので、データ解析の専門家として出席なさったのだと思う。
最初は、結局政治の空気を読む専門家しか専門家会議には入らないんだなぁ、データ説明だけのために引っ張り出されてお気の毒、と思って見ていた。YouTubeでは54分目あたりから質疑応答にうつるけど、ここで光ったのは西浦博先生の対応ぶり。
会見の書き起こしサイトの(全文2)の2-4頁が西浦先生の説明パートとなり、5頁目以降は質疑応答の書き起こしとなっている。(全文3)の5頁目以降に西浦先生の質疑応答ぶりが載っている。大規模イベントの自粛を含む国民の感染リスクを減らす努力によって、日本全体に希望の光が見えてきたかもしれないとおっしゃったが、あたしには、西浦先生のような方こそが希望の光だと感じられた。
質疑応答では、ご自身の解析手法をわかりやすい方法で説明なさっていた。そのうえで、西浦先生はデータに基づいて話しておられる箇所と、個人的に思っていることを分けてお話しされていた。欧米のような対策について問われた時、パンデミックが起こっている以上長期戦なのだから社会も経済も感染対策も両立できるような方策がなんとか見つからないか?をみんなで必死に模索している。社会経済機能を維持しながら、国民が不必要な行動をできるだけ我慢して、しわ寄せを受ける社会的弱者を助けつつ、持続可能な方策がないのかを探している。おそらくそこに最適解が見つかると信じて、国民が簡単にうけいれられるものじゃないかもしれないけど、必死で考えている。というようなことをおっしゃった。なんでも禁止された状態を長期間国民に課すことは無理だと承知した上で、それでも流行を抑えるために最低限のことをしなければならない、それはどこでバランスが取れるのか、データをもとに答えを模索しておられるのだと思う。西浦先生の表情と、お話になっている内容を聞いていて、人の血の通ったサイエンスってこういうものなんだろうなぁと思った。
そしてその先生が、希望の光がみえたかもしれないところに、一気に堰を切って接触を再開するかどうかは、みんなで考えてもらいたい。欧米や東南アジアのような感染が増えているところから、今までの中国からの流入とは比較できないようなレベルで人々が日本にが入ってくる、このまま丸腰でそれを受け入れると大規模流行が起こる。今までの努力が水泡に帰す。そこまでに残された時間は少ししかない、どうするか皆さんに考えて欲しい。と発言。イベントの名指しは避けながらも、オリンピックを含む大規模イベントに対する危機感を示したうえで、社会経済活動をもとに戻すのかどうかをいちどみんな向き合って考えてもらいたい、憂慮すべき状態、と発言なさった。
聖火が日本に到着したけど、消しちゃいけないのは、むしろ今日本に射しつつある希望の光だよなぁと思った。
全文書き起こしサイトは以下でアクセス可能。
控え目にしろって声があるのかなって
でも、今日もテレビのワイドショーを見ていたら専門家会議のメンバーみたいな人達がPCR検査の数が増えないのはなぜかと質問されて、危険な物なので運搬が困難だからみたいな答え方をしていた。
失笑するしかない。
運搬が困難って1カ月以上も前に否定されていた理由なんだけどと思いつつ聞いてました。
そしたら同席していた木村太郎が助け船を出したかったのか、日本はPCR検査をしないから医療崩壊が起こらないなんて、事実と真逆なことを言ってました。
和歌山や大阪は出来る限りPCR検査をすることでクラスターの発生を抑えることに成功し、兵庫は逆にPCR検査をしないことでクラスターを増やしているのに。
希望の足を引っ張る輩が多すぎます。
みなさん専門家会合に出て行くようなかただし、
代表している組織が異なるので、サイエンス以外の思惑があることは確か。
昨日の会見の質疑応答でも
政府関係の出席者が何をしてるのかに関する問いもありました。
誰の言ってることを信じていいのか知りたくて
昨日はYouTubeを最後まで見ました。
ニュースで編集された一部分を目にするだけではわからないこと、
わかった気がする。
ようやくNHKの国会中継の意義が理解できた(笑)
統計的な手法を使ってシナリオ分析をして
とにかくオーバーシュートしてイタリアの二の舞にならないように
データを示して行政ときちんと話しができているのならば、
行政との間ではPCR検査による確認された感染者数が絶対数として多いか少ないかは
そんなに大きな問題ではなく、トレンドが上向きか下向きかの方がより重要なのかも、ってことです。
アメリカでもNIH(国立感染症研究所)のファウチ博士は
今は全国民にPCR検査を行うのではなく、
重症化を防ぐための早期の確定診断のためと
感染者の濃厚接触者の感染の有無の確認のためにPCR検査を行っていると説明していて、
日本と同じアプローチ。
ひょっとしてそれでもいいの?って思ったり。
和歌山も有田町民全員にPCR検査したわけじゃなく、
感染者の濃厚接触者と入院患者とその家族を対象としたわけなので、
要するにクラスターとそのクラスターの濃厚接触者が対象、
今の新たなPCR検査基準に合致する。
ううむ〜、って感じ。
ただ、日本は、感染者数が欧米に比べて桁が違うので、軽く考えている人もいるし、
日本は清潔だとか、根拠のない優越感を抱いているしょ〜もない人もいるし、
橋下元大阪知事みたいな「感染しても死ななきゃいいってマインドで」
みたいな無責任なことを言っている人がいると、
そういう人がコロナをばらまいて死ななくていい人を殺してしまうので
PCR検査でもっと感染者数が増えた方が国民の間の危機感が高まるのかな、とも思う。
政府が「私の責任において」とか根拠も信頼性もないことしか言わないので
数字の持つ説得力の出番かもとも思う。
こうなるともう、どう考えていいのかわかりません。
ただ、専門家が現状を憂慮していることと、
今日の感染者数は2週間前の流行の状態を示すに過ぎず
パンデミックの今2週間前の状況しかわからないのは見えないものが多すぎるってこと、
この二つはきちんと国民一人一人が理解すべきだと強く思う。
気を緩めるのはもうちょっと先じゃないと、後で後悔する気がする。