
オリンピック1年前となる2020年7月23日に、池江璃花子選手が国立競技場で世界のアスリートにメッセジーを送るというイベントが開かれたのは記憶に新しい。
池江選手を襲った悲劇とその後の頑張りは、だれもが心を痛めたし、その回復を自分のことのように喜び応援している。本人もパリ五輪を目指すと公表している。パリまで待てる若い選手なんだと改めて思い知らされたと同時に、北島康介杯でオリンピックの参加標準記録を突破する泳ぎを見せ、日本選手権での好成績に望みをつなぐような回復を見せていることには、敬意しかない。
今年夏の開催に疑問の声が上がる中で、国民誰からも敬愛されるアスリートの池江選手を利用する組織委員会って、本当に残酷だなと思う。
渡航履歴のない日本人に新型コロナの変異種が検出される事態に至って、国内産の変異種の発生、そしてワクチンの効かないコロナの登場、の可能性だって皆無じゃなくなってきた。そんななか、無観客開催かつ出場選手は必要最低限の期間の日本滞在で開催、というような記事が出た。そんな中途半端なオリンピック開催を、誰が望むんだろうか?少なくとも菅爺が言うような「人類がコロナに打ち勝った証」にはならない、むしろコロナに怯える人類を映像化するに過ぎない。ましてや経済効果はない。一方感染リスクは高い。選手が選手村と会場というバブル(選手や大会関係者が訪れることを許される行動範囲)の中だけにとどまってくれる保証はないし、違反者をみつけて対応できるとも思えない。
開催されるかどうかもわからないオリンピック・パラリンピックを餌に、選手を人質にするのはやめてほしい。
選手は国民の皆さんが応援してくれてこそ頑張れるけど、今の状態はそんなどころじゃない。
森さんを始めとして関係者・責任者は現実を見てほしいし、情報も開示してほしいですね。
国民だってアスリートの頑張りを軽視しているわけじゃないけど、それこそ今はそういう状態じゃない。それは選手を送り出す国もそうだと思います。
罪作りですよね、オリンピックを利用してる人達の言動。