さぽーと・けあぺん(就労継続支援B型事業所 兵庫県丹波篠山市)

地域の方々と関わりながら、障がい者の方々と一緒に働き事業所を楽しみながら育てて行く日々のお話しブログです。

かぞく おとうと⑩

2019-03-19 08:57:47 | 障がい者、介護
今朝の篠山は、雨です。回りの山に薄い雲が覆っています。

おとうと⑩
おとうとは、聴覚障がいと知的障がいの重複障がい者になりました。
障害者年金は、それぞれの申請をする事になります。
結果がわかるのには、まだまだ先になると思います。

私が彼の事を詳しく書き続けた理由があります。

50歳を過ぎてからの療育手帳の申請は、珍しく私達だけだろうと思い、
それぞれの窓口でお聞きすると、以外なお答えが返って来ました。
ご両親が高齢者となり、それまでは、子どもさんの性格だと思い込み家で面倒を見られていたり、
昔は、障がいを隠されご自宅で守り続けて来られご両親が亡くなられたり等の様々な事情で
ご家族や関係者からの彼のような年齢での相談や申請のケースが多くなっている事を知りました。

ひょっとしたら、目に映らないハンディを持たれる方にも、色々な事情もありますが、
もっと奥深い所で支援が必要な方がいるのではと思いました。

職場で、人間関係やコミュニケーション不足、技術力の問題等で仕事が上手く行かず、
仕事をしたい意欲があるのに退職を選ばないと行けない状況におかれる人もいます。
私は、おとうとの手帳申請は、たまたま、福祉の職場でこれまでの間に
沢山の利用者さんやスタッフの方々からの学ばせて頂いたお陰での気付きだったと思います。

ハンディを抱えていても、それをオープンにする人、オープンにしたくない人も人それぞれだと思います。
手帳申請やハンディのオープンなどは、その人個人の考え方があり必要性もその人の判断だと思います。
その事より、本当に必要な事は、目に映りにくいハンディを抱えた人に
その事に気付いた回りの人の「寄り添う気持ち」だと私は、思います。

出来ない事に腹を立てるのではなく、何故出来ないのかを考え、
その人を理解し、周りの人に寄り添う気持ちがあれば、
少しのフォローや気持ちで仕事が出来る可能性が広がるように思えます。
仕事が出来ないイコール退職ではなく、周りにいる人も目線を変えることで意欲の芽を摘まず、
その人の人生をより良い方向になれるきっかけを作れる可能性につながるように思います。









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