さぽーと・けあぺん(就労継続支援B型事業所 兵庫県丹波篠山市)

地域の方々と関わりながら、障がい者の方々と一緒に働き事業所を楽しみながら育てて行く日々のお話しブログです。

バリアフリー スマスイ

2019-07-26 17:01:11 | 障がい者、介護

今日の母の外泊前のおでかけは、スマスイと最近呼ばれてる?須磨水族園へ。
先週末から母の希望で行きました。
今週は、痛み止めの注射が効かず元気もない日が多かったので
おでかけも実現するか内心不安でした。

今朝病院に向かえに行くとしっかりと行く気満々の母でした。
平日なので、大丈夫かと思いきや、夏休みのチビッ子でいっぱいでした。
車椅子の存在に気をとめる事なく、走り回る子、突進してくる子とお互いに怪我をしないかひやひやもんでした。
楽しい夏休み、とっても嬉しいはず。
なるべく人の少ないところを選びながら進むとぶつかる事もなく大丈夫でした。

スマスイは、息子が小さい時に電車でよく来た場所で母の思い出深い場所です。
館内は、スロープでスムーズに回れ母も楽しめました。
イルカライブショーは、真ん中の通路に車椅子用の場所がありそこに案内してもらえました。
母は、イルカもよかったけど、クラゲが一番よかったそうです。
癒されたそうです。
須磨の海を見ながら、のんびり帰っています。


就労継続支援B型

2019-07-24 20:53:22 | 障がい者、介護
先週末にようやく兵庫県の就労継続支援B型事業所の指定を頂きました。
名前は、さぽーと・けあぺんとつけました。
生まれたばかりでスタートは、8月からです。

本当に長い時間を要しました。
法人の定款作りがちょうど1年前。
そこから、手探りで現場しか知らなかった私達は、
本当に多くの方々のお力添えや指導を頂き1歩1歩進める事が出来ました。
指定を受ける為の書類は、勉強不足でわからない事だらけで
兵庫県の職員の方々に教えていただいたり、沢山ご負担もおかけしました。
途中、何度も諦めかけたり、お金を払って代行申請を依頼しようかと思ったり、
思わぬ壁に何度もぶち当たり進めない事もありました。
準備にどれだけ時間がかかっているのかとあきれ果てそうですね。

お恥ずかしい話しですが、正直お金に余裕がなかったので代行申請を諦めたのですが、
負け惜しみでなく、かえってそれで良かったとあとで思いました。
難しいながら、いろんな知らなかった法律、制度上の事、仕組み、注意する事など
数え切れない知識を学ばせてもらい、この年齢で理解する事が多くありました。

本当に沢山の方々のご支援のおかげでここまで来ることが出来ました。
心から感謝しています。本当にありがとうございました。

色々書きたい事山ほどあるのですが、
今の私自身が母の事、私達自身と弟の引っ越し、消防法や保健所への申請など
時間がない日々で、この指定を受けられた事、本当はいっぱい喜びたいのですが
その余裕も報告もなかなか出来ずでした。
時間が本当にほしいです。

バリアフリー  鳥取砂丘

2019-07-20 09:37:23 | 障がい者、介護


昨日の外泊前のおでかけは、思い切って鳥取砂丘へ。
前日からの天気予報は、大雨。
90%の確率で雨が降っても大丈夫そうな場所を考えていたけれど
車椅子の人が行ける場所が少なくて頭を抱えてました。
晴れ女の母を連れているから今回も雨が降らないかもと
半信半疑で病院を出発してすぐに雨が止み
鳥取に行くまでもずっと雨に降られず。
10%の残された天気の確率にも諦めない恐るべし母の奇跡です。
鳥取砂丘を車椅子でも間近に見ることが出来るのか、正直不安でした。
砂場を車椅子で進むなんてどれだけ大変な事になるか。
どこかの展望台になってもいいかと訪れました。

鳥取県は、観光資源に力を入れられているのか、
写真の通り砂丘が間近に見える場所までスロープで上がれました。
何十年ぶりに母も鳥取砂丘を見たので喜んでました。

そのあとすぐそばにある、砂の美術館へ。
大昔の砂を使い、世界中の有名な彫刻家さんたちの繊細で見事な作品を間近に見れました。
こちらの館内もバリアフリーで外の展望台までもスロープで行けました。
障がい者手帳を提示すると本人と介助者1名が無料になりました。

結局、丹波篠山に戻るまで晴れ女の母のパワーのおかげなのか、今回も雨に降られずに過ごしました。

山頂

2019-07-14 06:56:51 | 障がい者、介護

母の週末の外泊で今回は、三方五湖に連れて行きました。
緩和ケア病棟の寄り添うケアをしてくださる看護師さんが
これまでほとんど歩けなくなった母に室内のトイレに歩いて行けるように
取り組みをして下さってわずかな距離でも歩けた事に母の自信をつけ
私達も本当に助かりました。
外泊するためには、母の車椅子からの立ち上がりや車の乗り降りが最低限必要でした。
先生にもそれを相談し、がん患者さんの為のリハビリが始まり、
先生との話しで同席されていた看護師さんが考えてくれていたようです。
ご飯もほとんど食べられなくなって、小さくなった母ですが、本当によく頑張っています。
この日、三方五湖のある福井県は、昼から90%の降水確率で景色見れない覚悟でしたが、
自称晴れ女の母、この日も雨に降られる事なく観光を楽しんでました。

だんなさんと息子はリフトで、母と私はケーブルカーに乗って山頂公園の頂上に行きました。
ケーブルカーは、母と二人きり。
景色の話し以外、お互いに話せませんでした。
これまでの感謝を伝えたいけど、泣いてしまうのが怖くて私は言えませんでした。
あと何回こうした時間が過ごせるかな。
これが最後になるのかも知れないといつも感じて母との時間を過ごしています。

山頂にある「幸せの鐘」を4人で一緒に鳴らしました。
カップルだけでなく親子でも和合の意味があるそうです。

ぽっかりと。

2019-07-09 09:11:58 | 障がい者、介護
先週末、緩和ケア病棟で仲良くなった女の子のお母さんからメールをいただきました。
女の子がご両親とお兄さんの深い愛情に包まれて旅立たれました。
まだ若く重度の障がいがあるとても笑顔が可愛い方でした。
よくその女の子がおとうさんと車椅子で散歩されていて、
ご挨拶をすると手をあげて応えてくれました。
おかあさんも献身的でお会いする度に明るく私達と接して下さり、
私達の母も随分励まされました。
短い期間なのに、ずっと前から仲良しだったような身近な存在になっていました。

旅立ちが近づいた時に私達もお部屋に伺いました。
おとうさんから女の子の人生のお話しを聞き、手をつながせていただきながら。
不思議なご縁を繋いでくれた事に感謝しました。

病棟のスタッフさん達も皆さんそれぞれの思いを抱きつつお見送りされたと思います。
緩和ケア病棟のスタッフさん達は、病を診るのではなく、人や家族を診て下さっているのだなと思いました。
繰り返す別れを乗り越えて、寄り添ってくれています。
私達の母も本当に心が寄り添ったケアをしていただいている事をいつも感じています。

母は、女の子の事を自分の事のようにいつも気にかけて応援していました。
旅立ちの事をどう伝えるか迷いました。
昨日外出先で伝えると女の子といつも自分を明るく励ましてくれたお母さんの事を思い泣いていました。

女の子のお母さんからのメールに私達の母が心安らかに過ごされるようにと
温かいメッセージを書いて下さっていました。
病院に行く度にもう病棟でお会いできないんだと思うと
心にぽっかりと淋しい気持ちでいっぱいです。