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賑やかな三兄弟と酒と肴とドライブの記録、とでも申しましょうか。

書評その2(機長の危機管理)

2008-09-21 21:22:52 | つぶやき
読書話その2。秋の夜長だし。

2年前までいた前の職場、運用の最前線でミスを最小にする必要があったので(ま、どの職場でもそうですが)、なにかヒントにならないかとずーっと考えていました。
そのときの運用は主に二人の別々担当の人間が宿直として一晩オペレーションを実施するという形態。以前は小さいセンターだったのでお互い良く知っている人間がなっていたのですが、規模が大きくなるうちにそういう「息のあった」関係はなかなか築けなくなってきたという感じを持ってました。参考にならないかと近所の市立図書館では航空機関係の本をシュミもあったのでだいぶ読んでみました。ま、航空機関係は市立図書館レベルでもそこそこにありますしね。

民間航空のパイロットは考えてみれば2人(クラッシクジャンボまでは3人って機もありましたけどね)の息がぴったり合っていないと、あんな鉄のかたまりを飛ばせないんですよね、ってことでクルーリソースコントロールって言う考え方があると言うことも知りました。

沢山読んだ中で読み物として取っ付きやすかったのが機長の危機管理 何が生死を分けるかって本。コントロールを明確にするために操縦している事をはっきりとさせるための「I have./You have.」って言葉とか、なんか使えそうですよね?って思いつつ、監視担当者向けの勉強会で紹介したことも。普段の業務もそうですよね、お互い相手がやっていたと思っていた、なんてシチュエーション。普段からこの自分が/相手がボールを持っているということを意識するように心がけたいですね。。

2年前に運用業務を離れたのですが今になって参考になりそうな話をいろいろ耳にすると言うのはちょっと皮肉っぽいですね。

機長の危機管理 何が生死を分けるか