EigenWolf

今度の東北大震災がきっかけでBlogを始めました.

コロナ要警戒

2020年10月19日 21時44分38秒 | 報道/ニュース

8月の爆発から落ち着いたように見えるコロナ感染状況であるが、大変危険な状況である事をお伝えしたいと思う。

人口一億といった大集団を扱う場合の統計学的一般則というものがある。世相が激しく変化しているにもかかわらず、平均寿命は、数年のオーダーで見ると、約80歳(男)で変わらない。80歳に到達すると同級生の約半数が亡くなる。高齢者はこの事を肌で感じ統計学の怖さを実感しているはずである。さて出生年が同じ集団(cohort)に着目し、その人口の年齢変化をとってみるときれいな釣り鐘(正規分布)型曲線になる事がわかる。つまりcohort人口の減少速度が80歳でピークになるということである。この正規分布型曲線というのが重要な点である。多くの世の中の現象は正規分布型曲線で近似出来るのである。

以上の予備知識を基に、コロナ感染者の推移を見てみよう。

現在の感染動向は下図の太い赤線で示したようになっている。9月の終わり頃から10月にかけて丁度富士の宝永山のごとく盛り上がりが観測される。点線は最悪の事態の予想であるが、もうすこしゆっくりと増大してゆくかも知れない。これを上で述べた「世の中の現象は正規分布型曲線で近似出来る」という一般則に当てはめて考えると、10月にかけての盛り上がりの部分は8月の爆発曲線(青色)と新たな感染爆発曲線(灰色)の重なりによると考えるのが合理的である。現在の状況は落ち着いた定常状態などではなく、新たな爆発の前兆であるという予測が成り立つのである。更に悪い事に、一般に爆発の大きさは過去のものに比べてより大きさを増してゆくのである。新たな対策がとられない場合、この予測が現実となる可能性が高い。