EigenWolf

今度の東北大震災がきっかけでBlogを始めました.

新旧マックのパフォーマンス

2013年05月03日 19時53分48秒 | 日記
Life Workにと、化学物理の専門書を書き始めて約2年が過ぎた。2006年型24インチiMac(Core2Duo 2.16GHz, 3ギガメモリー)では力不足となったので、2008年型MacProに12ギガのメモリーを増設しその軽快さに満足していたが、数学の演算に20日以上もかかるようになったので、背に腹は代えられず、ついに決断して最新のiMac21.5インチをBTOで購入した。

メモリー16ギガ、CPUを3.1GHz、1TBのヒュージョンドライブに換装した。1秒1分でも速くMathematicaの演算を遂行したかったからである。結果は以下の通りである。

1. MathematicaによるRecursion Formulaの演算
MacPro2.8GHz Xeon(12ギガメモリー) --- 75.138時間
New iMac 3.1GHz Corei7 (16ギガメモリー) --- 41.704時間

2. TeXShop (MacTeX)による書きかけの原稿(図表70枚を含む)80ページのコンパイル
MacPro2.8GHz Xeon(12ギガメモリー) --- 4分50秒
New iMac 3.1GHz Corei7(16ギガメモリー) --- 10秒

いずれも新型iMacの圧勝であった。アクティビティモニターによる観察でいずれの場合もほぼ1Coreのみの演算であった。iMac 3.1GHzは1Coreおよび2Core使用の場合TurboBoostで3.9GHzということであるから、周波数通りならば、75*2.8/3.9=53.8時間を要するはずであるが、41.7時間と予想より12時間以上の短縮である。AppleCare代金を合わせて、しめて20万円強の支払いは無駄ではなく、愛妻も納得の高性能であった。

特筆すべきは、TeXShopのコンパイルである。ほぼ5分を要していたコンパイル作業が僅か10秒フラットに短縮された。いずれのMachineも1Coreのみの動作であるので周波数依存的であると思われたが、目を疑うような信じがたい差が現れた。MacProとiMacとどちらが速いかを比較する、などいうレベルではない。まさに圧倒的な差である。筆者はコンピューターの専門家ではないので、何がこのような劇的な差をもたらしたのかはわからない。ただいえることは、筆者の研究環境が劇的に変化したという事実である。なにもかもが前倒しになった。もちろん好ましい意味で。